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アシアロシンチ注

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • シンチグラフィによる肝臓の機能及び形態の診断

用法・用量

  • 通常,成人には185MBq(1mL)を静脈内投与し,胸腹部前面に検出器を向け,投与直後から経時的にシンチグラムを得ると共に,データ収集及び処理を行うことにより,肝機能指標を得る。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健常成人男子において,本剤は,静脈内投与された後,血中から2相性を示しながら急速に消失した。
16.3 分布
16.3.1 健常成人男子において,本剤は,静脈内投与された後,肝臓に集積した。
投与直後から24時間まで,主たる集積臓器は肝臓であり,シンチグラム上,血液プール並びに肝臓~腸管及び腎臓~膀胱の排泄系以外の臓器への放射能の集積は認められなかった。
16.3.2 吸収線量
MIRD法により算出した吸収線量は次のとおりである。
吸収線量(mGy/MBq)
肝臓0.054
胆のう0.065
小腸0.026
大腸上部0.049
大腸下部0.030
腎臓8.1×10-3
膀胱0.015
赤色骨髄5.4×10-3
卵巣0.010
精巣1.1×10-3
全身4.6×10-3
16.4 代謝
血中の放射化学的成分は,その80%前後が本剤の未変化体であると考えられるたん白成分であり,本剤は血液中で比較的安定に存在することが示唆された。また,尿中の放射化学的成分はほとんどが低分子成分であり,肝臓で分解されて生じた低分子成分が再び血液中に放出された後,尿中に排泄されたものと考えられた。
16.5 排泄
投与後24時間までの累積尿中排泄率は17~28%,累積糞中排泄率は24~46%で,主排泄経路は胆道~糞中であった。

重大な副作用 

11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
過敏症発疹
消化器嘔吐,嘔気
その他顔面潮紅
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