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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 気管支喘息

用法・用量

  • 通常、成人にはセラトロダストとして80mgを1日1回、夕食後に経口投与する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 長期ステロイド療法を受けている患者
本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は、十分な管理下で徐々に行うこと。
9.3 肝機能障害患者
黄疸、肝機能異常を起こすことがある。また、まれに劇症肝炎が報告されている。[8.5、11.1.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットの器官形成期投与試験において、母動物の貧血により二次的に誘発されると考えられる胎児の心室中隔欠損が対照に比較して有意に多く認められている(経口、300mg/kg/日)。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。高齢者での薬物動態試験で血中濃度半減期が長くなり血中濃度時間曲線下面積が大きくなる傾向が認められている。[7.、16.1.1参照]

8.重要な基本的注意

8.1 本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤等と異なり、すでに起こっている発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことは患者に十分説明しておくこと。
8.2 本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けること。
8.3 本剤を投与中、大発作をみた場合は、気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与すること。
8.4 本剤の使用によりステロイド維持量を減量し得た患者で、本剤の投与を中止する場合は、原疾患悪化のおそれがあるので注意すること。
8.5 黄疸、AST、ALTの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、劇症肝炎があらわれることがあるので、定期的(1ヵ月に1回)に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。[9.3、11.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

高齢者には低用量(40mg/日)から投与を開始するなど注意すること。[9.8参照]

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
(1)健康成人
健康成人男子にセラトロダストとして1回80mgを朝食後に経口投与した場合、血中には主にセラトロダストの未変化体が検出される。未変化体の血中濃度は下図のとおりである。
Tmax(h)2.75±0.97
Cmax(μg/mL)7.40±1.26
T1/2β(h)25.03±2.26
AUC0-∞(μg・h/mL)111.08±21.36
(平均値±標準偏差、n=8)
(2)高齢者
重篤な合併症を有しない73歳以上の慢性呼吸器疾患患者にセラトロダストとして1日40mg及び80mgを投与した場合の未変化体の血中濃度は下図のとおりである。健康成人に比してAUC及び半減期は1.5~2倍増加あるいは延長し、最高血中濃度到達時間(Tmax)の遅延傾向が認められている。
40mg80mg
Tmax(h)3.14±1.465.14±2.10
Cmax(μg/mL)4.54±1.276.32±1.17
T1/2β(h)41.95±15.4937.56±2.50
AUC0-∞(μg・h/mL)102.13±47.08167.51±57.96
(平均値±標準偏差、n=7)
16.1.2 反復投与
健康成人男子に1日1回セラトロダストとして80mgを7日間反復投与した場合、並びに64歳以上の気管支喘息患者に1日1回セラトロダストとして40mgから投与を開始し症状に応じて80mgまで増量した場合(12週間投与)において、いずれも蓄積性はないものと考えられる。
16.5 排泄
16.5.1 健康成人
健康成人男子にセラトロダストとして1回80mgを朝食後に経口投与した場合、72時間尿中排泄率は投与量に対して約16%であり、尿中には未変化体及び代謝物の大部分が抱合体として存在する。
16.5.2 高齢者
重篤な合併症を有しない73歳以上の慢性呼吸器疾患患者にセラトロダストとして1日40mg及び80mgを投与した場合、投与後72時間までの尿中排泄率はいずれの投与量においても約11~12%であり、健康成人に比してやや排泄が遅れる。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
溶血性貧血が報告されている薬剤
解熱消炎鎮痛剤
セフェム系抗生物質製剤等
ラット、イヌ及びサルの亜急性、慢性毒性試験において、高用量(ラットでは100mg/kg/日以上、イヌ及びサルでは300mg/kg/日)で溶血性貧血がみられている。
溶血性貧血を起こす薬剤と併用すると溶血性貧血の危険性が高まる可能性があるので、併用する場合には観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
機序は不明である。
アスピリンヒト血清蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、アスピリンの添加により本剤の非結合型濃度が26%上昇することがある。本剤がアスピリンと血漿蛋白結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられる。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重篤な肝機能障害、劇症肝炎(いずれも頻度不明)
黄疸、AST、ALTの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、劇症肝炎があらわれることがある。[8.5、9.3参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
過敏症発疹、そう痒
肝臓AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇
消化器悪心、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢、便秘、口渇、味覚異常嘔吐
血液貧血、好酸球増多鼻出血、皮下出血等の出血傾向血小板減少
精神神経系眠気、頭痛不眠、振戦、めまい、ふらつき、しびれ
その他動悸、倦怠感ほてり、浮腫
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