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イムノマックス-γ注100、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○腎癌
  • ○慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減
  • ○菌状息肉症、セザリー症候群

用法・用量

  • (1)腎癌

    • 生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等に溶解し、I法又はII法により点滴静注する。
      • I法

        • 連日投与

          • 通常、成人には1日1回200万~300万国内標準単位/m2(体表面積)を連日投与する。
      • II法

        • 間欠投与

          • 通常、成人には1日1回1000万国内標準単位/m2(体表面積)を5日間連日投与し、9日間休薬する。これを2回繰り返す。
            その後、1日1回1000万国内標準単位/m2(体表面積)を隔日3回投与し、9日間休薬する。これを2回以上繰り返す。
            なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • (2)慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減

    • 通常、1日1回25万国内標準単位/m2(体表面積)を週1~3回皮下注射する。
      なお、安全性からみて上記投与量の継続が困難と判断されたときは適宜減量又は中止する。
      1回25万国内標準単位/m2(体表面積)を超える高用量の投与は望ましくない。
      上記の投与量を超える用量を投与した場合の安全性及び有効性は確立されていない。
  • (3)菌状息肉症、セザリー症候群

    • 通常、成人には1日1回200万国内標準単位を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等に溶解し、週5回点滴静注する。
      効果が不十分な場合には、1日1回400万国内標準単位を上限として増量できる。
      なお、患者の状態により適宜減量する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤又は他のインターフェロン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 ワクチン等生物学的製剤に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある患者
9.1.2 アレルギー素因のある患者
9.1.3 心疾患又はその既往歴のある患者
心疾患が悪化することがある。
9.1.4 高度の白血球減少又は血小板減少のある患者
白血球減少又は血小板減少が更に悪化することがある。
9.1.5 精神神経障害又はその既往歴のある患者
症状が悪化することがある。
9.1.6 自己免疫疾患又はその素因のある患者
症状が悪化又は顕性化することがある。[11.1.7参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎障害のある患者
症状が悪化することがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝障害のある患者
症状が悪化することがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
<腎癌、菌状息肉症、セザリー症候群>
9.7.1 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
<慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減>
9.7.2 低出生体重児、新生児、乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.7.3 本剤を長期投与(1年以上)したときの安全性(成長や発育に対する影響)は確立していないので、長期投与になる場合には十分な観察を行うこと。
9.8 高齢者
用量に留意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の投与により、間質性肺炎があらわれることがあるので、患者に対し副作用発現の可能性について十分説明すること。また、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。[11.1.1参照]
8.2 本剤の投与により、重篤なうつ状態があらわれることがあるので、精神神経症状発現の可能性について患者及びその家族に十分理解させ、不眠、不安等があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること。[11.1.3参照]
8.3 本剤の投与により、自己免疫現象があらわれることがあるので、患者に対し副作用発現の可能性について十分説明すること。[11.1.7参照]
8.4 本剤を長期投与する場合には、臨床効果及び副作用の程度を考慮し、投与を行うこと。
なお、効果が認められない場合には投与を中止すること。
8.5 過敏症等の反応を予測するため、使用に際しては十分な問診を行うとともに、あらかじめ本剤によるプリック試験を行うことが望ましい。
8.6 間欠投与又は一時中止し、再投与する場合、過敏症があらわれることがあるので慎重に投与すること。
8.7 本剤の投与において、一般に発熱がみられる。その程度は個人差が著しいが高熱を呈する場合もあるので、発熱に対してあらかじめ十分配慮すること。
8.8 骨髄機能抑制(白血球減少、血小板減少、汎血球減少等)、肝機能障害、腎機能障害等があらわれることがあるので、定期的に臨床検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。[11.1.4、11.1.6参照]
8.9 糖尿病が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査(血糖値、尿糖等)を行うこと。[11.1.8参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
<効能共通>
14.1.1 用時調製し、溶解後速やかに使用すること。残薬は廃棄すること。
14.1.2 本剤1瓶あたり、添付の日局注射用水全量をゆっくり加え、激しい振盪を避けて溶解する。
<腎癌、菌状息肉症、セザリー症候群>
14.1.3 溶解液の1日投与量を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等200~500mLに加える。

5.効能・効果に関連する注意

<菌状息肉症、セザリー症候群>
内臓病変を有する患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
(1)成人悪性腫瘍患者10例に200万国内標準単位(JRU)/m2(1時間点滴静注)を投与したときの血清中濃度注1)は、投与終了時が最も高く、その後の消失は2相性を示した。
(2)成人悪性腫瘍患者5例に150万注2)国内標準単位(JRU)/m2(1時間点滴静注)を投与したときの薬物動態パラメータ注1)を表16-1に示す。
表16-1 薬物動態パラメータ(成人悪性腫瘍患者、1時間点滴静注)
投与量(JRU/m2例数Cmax(JRU/mL)AUC0-∞(JRU・hr/mL)T1/2(α)(hr)T1/2(β)(hr)
150万598.5±45.3449±3570.4±0.24.7±2.6
(測定法:bioassay)(平均値±標準偏差)
(3)健康成人男性18例に50万注2)国内標準単位(JRU)を単回皮下注射したときの血清中濃度は、投与から6~12時間後にピークに達し、その後の消失は1相性を示した。薬物動態パラメータを表16-2に示す。
表16-2 薬物動態パラメータ(健康成人、単回皮下注射)
投与量(JRU)例数Cmax(JRU/mL)Tmax(hr)AUC0-∞(JRU・hr/mL)T1/2(hr)
50万180.441±0.2528.3±1.49.695±4.91312.82±6.45
※:16例(測定法:ELISA)(平均値±標準偏差)
16.3 分布
ラットに125I-標識インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)を静脈内投与したときの5分後の組織内濃度は、肝臓で最も高く、副腎、肺、骨髄、甲状腺、血清の順で、脳においては非常に低かった。
16.4 代謝
ラットに静脈内投与したインターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)は血清及び主要臓器から時間の経過につれて消失するが、尿中及び胆汁中に全く排泄されないことから、インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)は代謝されることによって消失していくものと思われる。
なお、代謝物について各種の検討を行ったが、代謝物を分離精製することができず、インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)の血中代謝物を明らかにできなかった。
16.5 排泄
成人悪性腫瘍患者3例に200万国内標準単位(JRU)/m2(1時間点滴静注)を投与したときの尿中濃度注1)をbioassay又はRIAで測定した。その結果、投与後24時間までの尿中濃度はいずれの測定法でも測定限界以下であった。
注1)人血清アルブミン含有製剤(旧製剤)で得られたデータ
注2)本剤の承認最高用量は1000万国内標準単位/m2(体表面積)である。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
合成抗菌剤
スルファメトキサゾール・トリメトプリム製剤
骨髄抑制作用を増強するおそれがある。共に骨髄抑制作用を有する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 間質性肺炎(0.1~1%未満)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等の呼吸器症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等適切な処置を行うこと。[8.1参照]
11.1.2 ショック(頻度不明)
11.1.3 重篤なうつ状態(0.1~1%未満)
患者の精神状態に十分注意し、不眠、不安、焦燥等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討すること。[8.2参照]
なお、類薬(インターフェロン-α、β製剤)で、自殺企図、躁状態、攻撃的行動の症例が報告されている。
11.1.4 急性腎障害(頻度不明)[8.8参照]
11.1.5 心不全(0.1~1%未満)
11.1.6 白血球減少(5%以上)、血小板減少(5%以上)、汎血球減少(頻度不明)
治療の継続が困難と認められた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。[8.8参照]
11.1.7 自己免疫現象(頻度不明)
自己免疫現象によると思われる症状・徴候(肝炎、潰瘍性大腸炎の悪化等)があらわれることがある。[8.3、9.1.6参照]
11.1.8 糖尿病(0.1~1%未満)
糖尿病が増悪又は発症することがある。[8.9参照]
発現頻度は使用成績調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満頻度不明
過敏症顔面潮紅、そう痒感、蕁麻疹等
発熱及びインフルエンザ様症状注)発熱(75.7%)、悪寒・戦慄(17.4%)、全身倦怠感(18.6%)頭痛、関節痛、筋肉痛等
血液貧血
肝臓AST上昇、ALT上昇総蛋白減少、LDH上昇、Al-P上昇等ビリルビン上昇、コレステロール上昇、トリグリセライド上昇
腎臓BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿、尿量減少等尿沈渣異常
電解質血清ナトリウム減少、血清カリウム変動、血清カルシウム変動血清クロール減少
精神神経系見当識障害、眠気、めまい、ふらつき、振戦等
循環器血圧変動、動悸等心電図異常、頻脈
呼吸器呼吸困難等
消化器食欲不振(21.6%)、悪心・嘔吐(13.9%)下痢、口内炎等
注射部位腫脹疼痛
その他発汗、浮腫胸部圧迫感

発現頻度は使用成績調査を含む。
注)症状があらわれた場合には必要に応じて解熱剤の投与等適切な処置を行うこと。

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