今日の臨床サポート
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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 心身症(消化器疾患,循環器疾患)における身体症候ならびに不安・緊張・心気・抑うつ・睡眠障害
  • 下記疾患におけるめまい・肩こり・食欲不振

    • 自律神経失調症
  • 麻酔前投薬

用法・用量

  • 用量は患者の年齢,症状により決定するが,通常成人にはクロチアゼパムとして1日15~30mgを1日3回に分けて経口投与する.
  • 麻酔前投薬の場合は,就寝前または手術前にクロチアゼパムとして10~15mgを経口投与する.

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 急性閉塞隅角緑内障の患者〔抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状を悪化させることがある.〕
  • 重症筋無力症の患者〔筋弛緩作用により,症状を悪化させるおそれがある.〕

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

心障害のある患者〔血圧低下があらわれるおそれがあり,心障害のある患者では症状の悪化につながるおそれがある.〕
肝障害のある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
腎障害のある患者〔作用が強くあらわれるおそれがある.〕
脳に器質的障害のある患者〔作用が強くあらわれるおそれがある.〕
乳児・幼児(「小児等への投与」の項参照)
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
衰弱患者〔作用が強くあらわれるおそれがある.〕
中等度又は重篤な呼吸不全のある患者〔炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい.〕

重要な基本的注意

眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること.
連用により薬物依存を生じることがあるので,漫然とした継続投与による長期使用を避けること.本剤の投与を継続する場合には,治療上の必要性を十分に検討すること(「重大な副作用」の項参照).

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること.〔PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている.〕

高齢者への投与

高齢者では,運動失調等の副作用が発現しやすいので,少量から投与を開始するなど慎重に投与すること.

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.〔妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある.〕
妊娠後期の婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.〔ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等を起こすことが報告されている.なお,これらの症状は,離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある.また,ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている.〕
分娩前に連用した場合,出産後新生児に離脱症状があらわれることが,ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている.
授乳婦への投与は避けることが望ましいが,やむを得ず投与する場合は,授乳を避けさせること.〔ヒト母乳中へ移行し,新生児に嗜眠,体重減少等を起こすことが,他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されており,また黄疸を増強する可能性がある.〕

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない.

薬物動態

血漿中濃度
健康成人に5mg及び10mgリーゼ錠を単回経口投与した場合,速やかに吸収され,約1時間で最高血漿中濃度に達し,その消失半減期はそれぞれ6.3時間及び5.8時間であった.
健康成人男性34人,5mg及び10mg単回投与(平均値±SD)
投与量tmax(h)Cmax(ng/mL)t1/2(h)AUC(ng・h/mL)
5mg0.78±0.31153.2±40.26.29±2.27546.1±152.0
10mg0.85±0.54304.5±89.45.82±1.481206.4±368.4
5mg及び10mg錠投与時の血漿中クロチアゼパム濃度の推移
平均値±SD,n=34
代謝
代謝経路
健康成人男性に10mgを経口投与すると,尿中に代謝物として3種のエチル基の水酸化体及びそれらのグルクロナイドが排泄された.代謝物は薬理活性を有するが,その中枢作用はクロチアゼパムに比べれば弱い.
排泄
代謝物の尿中排泄量の合計は投与量の約33%に相当する(0~60時間).未変化体は,投与量の約0.5%以下であった.
蛋白結合率<参考>外国人でのデータ
ヒトにおける蛋白結合率は約99%であった.

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
中枢神経抑制剤
(フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体等)
眠気,血圧低下,運動失調などを起こすおそれがある.中枢神経抑制剤との併用で相加的な増強作用が考えられる.
MAO阻害剤過鎮静,昏睡,痙攣発作,興奮などを起こすおそれがある.MAO阻害剤が本剤の肝での代謝を抑制し,半減期を延長し,血中濃度を上昇させるため作用が増強されることが考えられる.
アルコール
(飲酒)
精神機能,知覚・運動機能の低下を起こすおそれがある.エタノールと本剤は相加的な中枢抑制作用を示すことが考えられる.

重大な副作用 

依存性(まれに:0.1%未満,ときに:0.1~5%未満)
連用によりまれに薬物依存を生じることがあるので,観察を十分に行い,用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること.また,連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により,まれに痙攣発作,ときにせん妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想等の離脱症状があらわれることがあるので,投与を中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行うこと.
肝機能障害,黄疸(いずれも頻度不明)
肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,LDH,Al-P,ビリルビン上昇等),黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.

その他の副作用 

5%以上又は頻度不明0.1~5%未満0.1%未満
精神神経系眠気,ふらつき眩暈,歩行失調,霧視,頭痛・頭重,振戦,手足のしびれ舌のもつれ
循環器耳鳴,血圧低下,たちくらみ,頻脈
消化器悪心・嘔吐,食欲不振,胃痛,便秘,口渇
皮膚発疹,かゆみ
骨格筋易疲労・倦怠感,脱力感等の筋緊張低下症状,筋痛,関節痛
その他浮腫
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