今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

エストラサイトカプセル156.7mg

一部のコンテンツを閲覧になるにはご契約が必要となります。

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 前立腺癌

用法・用量

  • 通常成人1回2カプセル(エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物として313.4mg)を1日2回経口投与する。
    症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分、エストラジオール又はナイトロジェンマスタードに対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 血栓性静脈炎、脳血栓、肺塞栓等の血栓塞栓性障害、虚血等の重篤な冠血管疾患、又はその既往歴のある患者[エストロゲン様作用により症状を悪化又は再発させるおそれがある。]
  • 2.3 重篤な肝障害のある患者[9.3.1参照]
  • 2.4 重篤な血液障害のある患者[血液障害を悪化させるおそれがある。]
  • 2.5 消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心疾患又はその既往歴のある患者
体液の貯留が生じ症状を悪化又は再発させるおそれがある。
9.1.2 てんかん患者
エストロゲン様作用により、時折体液貯留が生じ状態が悪化することがある。
9.1.3 糖尿病患者
十分な管理を行いながら投与すること。血糖値を上昇させるおそれがある。
9.1.4 血液障害のある患者(重篤な血液障害のある患者を除く)
血液障害を悪化させるおそれがある。[8.参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 腎疾患又はその既往歴のある患者
浮腫を生じることがあり、体液の貯留を伴うような腎疾患では症状を悪化又は再発させるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝障害のある患者
投与しないこと。肝障害を悪化させたとの報告がある。[2.3参照]
9.3.2 肝障害のある患者(重篤な肝障害のある患者を除く)
肝障害を悪化させたとの報告がある。[8.参照]
9.4 生殖能を有する者
生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

8.重要な基本的注意

肝機能異常、血液障害等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.4、9.3.2、11.1.5参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
前立腺癌患者4例にエストラムスチンリン酸エステル420mg注)を単回経口投与して主要代謝物の血漿中濃度を測定した。主代謝物であるエストロムスチン濃度は投与後2.2時間で最高値に達し、その後、13.6時間の半減期で消失した。なお、未変化体は検出されなかった(外国人データ)。
前立腺癌患者にエストラムスチンリン酸エステル420mgを単回経口投与した後の血漿中活性代謝物濃度推移(4例のうちの1例の患者)
16.1.2 反復投与
前立腺癌患者7例にエストラムスチンリン酸エステル1日560mgを2年半にわたり投与し、4週間後、1年半後、2年半後の主要代謝物の血漿中濃度を測定したところ、各代謝物濃度の有意な変化はなかった(外国人データ)。
16.3 分布
エストラムスチンリン酸エステル560~840mg/日注)を1~9年間経口投与されている前立腺癌患者6例で、エストラムスチンリン酸エステルの主要代謝物の前立腺癌組織中及び血漿中濃度を測定した。前立腺癌組織、血漿中ともにエストロムスチンの濃度が最も高かった。エストラムスチンの前立腺癌組織中濃度は血漿中より約6倍高く、組織へ良好に移行していることが示された(外国人データ)。
前立腺癌組織中濃度/血漿中濃度比
前立腺癌組織中の各代謝物濃度
患者No.濃度(ng/gm)
エストラムスチンエストロムスチンエストラジオールエストロン
110530014125
221048011100
337039536160
49531019120
51802056.663
61853358.463
16.4 代謝
エストラムスチンリン酸エステル経口投与後の前立腺癌患者の前立腺癌組織中及び血漿中代謝物はエストラムスチン、エストロムスチン、エストロン及びエストラジオールであった(外国人データ)。
16.5 排泄
前立腺癌患者3例にエストラジオール6,7位に3H、カルバメート結合部に14Cで二重標識したエストラムスチンリン酸エステル145mg注)を経口投与し、尿中及び糞中の3H及び14Cの放射能を測定した。投与96時間後までに投与量の約60%が尿及び糞中に排泄された(外国人データ)。
注)本剤の承認された1回用量は313.4mg(エストラムスチンリン酸エステルとして280mg)である。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ACE阻害剤
エナラプリルマレイン酸塩
イミダプリル塩酸塩
アラセプリル
[11.1.3参照]
血管浮腫報告された多くの症例に血管浮腫の副作用が知られたACE阻害剤が併用されている。これらの薬剤との併用により血管浮腫発現の可能性が高まることが否定できない。
牛乳
乳製品
カルシウムを多量に含有する食物
カルシウム製剤
同時に服用することにより吸収が抑制され、本剤の作用を減弱させる。カルシウムイオンとの間に不溶性の複合体が形成されるため。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 血栓塞栓症
血栓性静脈炎、脳血栓、肺血栓、脳梗塞(いずれも頻度不明)等があらわれることがある。
11.1.2 心筋梗塞、心不全、狭心症(いずれも頻度不明)
11.1.3 血管浮腫(頻度不明)
呼吸困難を伴う顔面、舌、声門、喉頭の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれることがあるので、このような場合には、直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道の確保等の適切な処置を行うこと。[10.2参照]
11.1.4 胸水(頻度不明)
11.1.5 肝機能障害(頻度不明)、黄疸(0.5%)[8.参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満頻度不明
血液貧血、白血球減少血小板減少、白血球増多
肝臓AST、ALT上昇等の肝機能異常
代謝異常浮腫低蛋白血症、BUNの上昇、血清トリグリセライドの上昇
循環器高血圧心悸亢進
消化器食欲不振(23.2%)、消化不良悪心・嘔吐、腹痛、下痢口渇
乳房女性化乳房(71.2%)
皮膚発疹、そう痒
呼吸器息切れ
その他胸痛、頭痛、疲労発熱、性欲減退、味覚異常、全身倦怠感
戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから