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トリクロリールシロップ10%

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 不眠症
  • 脳波・心電図検査等における睡眠

用法・用量

  • トリクロホスナトリウムとして、通常成人1回1~2g(シロップとして10~20mL)を就寝前又は検査前に経口投与する。幼小児は年齢により適宜減量する。なお、患者の年齢及び状態、目的等を考慮して、20~80mg/kg(シロップとして0.2~0.8mL/kg)を標準とし、総量2g(シロップとして20mL)を超えないようにする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分又は抱水クロラールに対して過敏症の既往歴のある患者[本剤は、抱水クロラールと同様に生体内でトリクロロエタノールとなる。]
  • 急性間けつ性ポルフィリン症の患者[ポルフィリン症の症状を増悪させる。]

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

肝障害、腎障害のある患者[本剤は肝臓において加水分解され、トリクロロエタノールとなり、また腎臓より排泄されるため、これらの患者では血中濃度の持続・上昇により副作用を増強するおそれがある。]
小児(「7.小児等への投与」の項参照)
虚弱者[呼吸抑制を起こすおそれがある。]
呼吸機能の低下している患者[呼吸抑制を起こすおそれがある。]
重篤な心疾患又は不整脈のある患者[心機能抑制により症状を増悪させるおそれがある。]
高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

呼吸抑制等が起こることがあるので患者の状態を十分観察すること。特に小児では呼吸数、心拍数、経皮的動脈血酸素飽和度等をモニタリングするなど、十分に注意すること。(「1.慎重投与」、「4.副作用(1)重大な副作用」、「7.小児等への投与」の項参照)
抱水クロラールは、本剤と同様に生体内で活性代謝物であるトリクロロエタノールとなるため、併用により過量投与になるおそれがあるので注意すること。(「8.過量投与」の項参照)
本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること。(「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)

高齢者への投与

高齢者では呼吸抑制を起こすおそれがある。また、一般に副作用があらわれやすいので、少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与

一般に成人に比し、薬物感受性が高いので、少量から投与を開始するなど慎重に投与すること(無呼吸、呼吸抑制、痙攣は低出生体重児、新生児、乳幼児での報告が多い)。
無呼吸、呼吸抑制が起こり、心肺停止に至った症例も報告されているので、特に慎重に投与および観察をすること。(「2.重要な基本的注意」の項参照)
痙攣(間代性痙攣、部分発作等)が起こることがあるので、慎重に投与すること。

薬物動態

血中濃度
健康成人(n=7)に22.5mg/kgを経口投与した場合の血中トリクロロエタノール濃度は投与1時間後に最高血中濃度8.2±0.6μg/mLに達し、半減期(T1/2β)は8.2時間であった。(外国人のデータ)
尿中排泄
投与後24時間で用量(15mg/kg)の4.6%(0.5~19%)が未変化体として、グルクロン酸抱合体と合わせて17~40%が尿中に排泄される。トリクロル酢酸の排泄は遅く、初めの2時間では10%以下、次の6時間で25%以下で、24時間で38%に達する(排泄が遅く、3日後でも血液中に残留)。
その他の薬物速度論的パラメータ
血漿蛋白結合率
35%(外国人のデータ)

併用注意 

中枢神経抑制剤
フェノチアジン誘導体
バルビツール酸誘導体等
モノアミン酸化酵素阻害剤
これらの作用を増強することがあるので、やむを得ず投与する場合には減量するなど慎重に投与すること。
中枢抑制作用が増強する可能性がある。
アルコール
これらの作用を増強することがあるので、やむを得ず投与する場合には減量するなど慎重に投与すること。
アルコール脱水素酵素を競合的に阻害し、アルコールの血中濃度が高くなる。
クマリン系抗凝血剤
ワルファリン等
これらの作用を増強することがあるので、併用する場合には通常より頻回にプロトロンビン値の測定を行うなど慎重に投与すること。
主代謝産物であるトリクロル酢酸は血漿蛋白結合部位からワルファリンを遊離置換し、遊離型ワルファリン濃度を増加させる。

重大な副作用 

無呼吸、呼吸抑制(頻度不明)
無呼吸、呼吸抑制が起こることがあり、心肺停止に至った症例も報告されているので、呼吸状態の観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、そう痒感、浮腫、呼吸困難、血圧低下、チアノーゼ等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
依存性(頻度不明)
連用により薬物依存を生じることがあるので観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中の投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不安等の離脱症状があらわれることがあるので投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。

その他の副作用 

以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

頻度不明
過敏症注)発疹、紅斑、水疱、固定薬疹、そう痒感、発熱
循環器徐脈
肝臓AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇
血液注)好酸球増多、白血球減少
消化器悪心・嘔吐、鼓腸、胃痛
精神神経系頭痛、めまい、ふらつき、運動失調、興奮、抑うつ、構音障害、覚醒遅延
その他浮腫、尿量減少、ケトン尿症

注)このような場合には投与を中止すること。

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