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ツベラクチン筋注用1g

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • <適応菌種>

    • エンビオマイシンに感性の結核菌
  • <適応症>

    • 肺結核及びその他の結核症

用法・用量

  • 通常成人には、エンビオマイシン硫酸塩として1日1回1g(力価)を注射用蒸留水に溶解[1g(力価)当り2~4mL]し、筋肉内に注射する。
    初めの90日間は毎日、その後は1週間に2日投与する。
    なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
    また、他の抗結核剤と併用することが望ましい。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者[8.2、9.1.2参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 本人又は家族がストレプトマイシン難聴又はその他の難聴の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。難聴が発現又は増悪するおそれがある。[11.1.1参照]
9.1.2 アミノグリコシド系抗生物質(ストレプトマイシン、カナマイシン等)又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対して過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)[2.、8.2参照]
9.2 腎機能障害患者
投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。高い血中濃度が持続し、第8脳神経障害又は腎障害があらわれるおそれがある。[9.8、11.1.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
用量並びに投与間隔に留意するとともに患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあり、第8脳神経障害、腎障害等の副作用があらわれやすい。[9.2、11.1.1参照]

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。[2.、9.1.2参照]
・事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質によるアレルギー歴は必ず確認すること。
・投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
・投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
8.3 低カリウム・低カルシウム血症等の電解質異常があらわれることがあるので、本剤投与中は血清電解質の検査を十分に行うこと。[11.1.3参照]
8.4 本剤を含む抗結核薬による治療で、薬剤逆説反応を認めることがある。治療開始後に、既存の結核の悪化又は結核症状の新規発現を認めた場合は、薬剤感受性試験等に基づき投与継続の可否を判断すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
本剤の水溶液は室温に保存して安定であるが、溶解後は速やかに使用すること。
14.2 薬剤投与時の注意
組織・神経などへの影響を避けるため下記の点に注意すること。
・原則として他剤との混注は避けること。
・繰り返し注射する場合、例えば左右交互に注射するなど、注射部位を変えて行うこと。なお、小児には特に注意すること。
・神経走行部位を避けるよう注意して注射すること。
・注射針を刺入した時、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合には、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人男子(n=5)に本剤1g(力価)を筋肉内注射した場合、平均血中濃度は2時間後に最高値の36.2μg/mLに達し6時間後においては11.5μg/mLであった。
16.4 代謝
健康成人男子(n=5)に本剤1g(力価)を筋肉内注射した場合、投与後6時間後までの尿を用いバイオオートグラフィーにより代謝産物の検索を行ったが、本剤以外の抗菌活性を示すスポットは認められなかった。
16.5 排泄
健康成人男子(n=5)に本剤1g(力価)を筋肉内注射した場合、尿中への排泄は血中濃度とほぼ平行し、投与後1~2時間で最高濃度に達し以後漸減した。その際の尿中排泄率は、投与後6時間で58%、24時間では75%であった。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アミノグリコシド系抗生物質、ポリぺプチド系抗生物質
ストレプトマイシン、カナマイシン等
第8脳神経障害及び腎障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用する場合には慎重に投与すること。両薬剤ともに聴器系毒性、腎毒性を有するが相互作用の機序は不明。
麻酔剤、筋弛緩剤
ツボクラリン、パンクロニウム臭化物、ベクロニウム臭化物、A型ボツリヌス毒素等
呼吸抑制があらわれるおそれがあるので、併用する場合には慎重に投与すること。
呼吸抑制があらわれた場合には、必要に応じ、コリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与等の適切な処置を行うこと。
両薬剤ともにクラーレ様作用(神経筋遮断作用)を有しており、併用によりその作用が増強される。
ジギタリス剤
ジゴキシン、ジギトキシン等
不整脈等を起こすおそれがあるので、併用する場合には慎重に投与すること。本剤は血清カリウム低下作用があり、併用によりジギタリスの心臓に対する作用を増強させる。
糖質副腎皮質ホルモン剤
利尿剤
チアジド系利尿剤、フロセミド等
過剰のカリウム放出を起こすおそれがあるので、併用する場合には慎重に投与すること。本剤は血清カリウム低下作用があり、併用により作用が増強される。
他の抗結核剤
リファンピシン、イソニアジド等
肝障害があらわれることがあるので、併用する場合には観察を十分に行い、慎重に投与すること。機序は不明である。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 第8脳神経障害(8.52%)
眩暈・耳鳴・難聴等の第8脳神経障害があらわれることがある。[9.1.1、9.2、9.8参照]
11.1.2 呼吸抑制(頻度不明)
クラーレ様作用(神経筋遮断作用)による呼吸抑制があらわれることがある。
11.1.3 血清電解質異常(1.97%)
低カリウム・低カルシウム血症等の電解質異常があらわれることがあり、また、これによると考えられるしびれ感、痙攣、脱力感等があらわれることがある。[8.3参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上0.1~5%未満
過敏症発疹、発熱
腎臓腎障害(蛋白尿、BUN上昇等)
神経系頭痛
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