今日の臨床サポート

ドパストンカプセル250mg、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • パーキンソン病、パーキンソン症候群

用法・用量

  • 通常成人レボドパとして1日量250~750mgを1~3回に分けて食後直ちに経口投与する。
    その後2~3日毎に1日量として250mg宛増量し、症例毎に最適投与量を定め維持量とする(標準維持量1日1.5~3.5g)。
    なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 閉塞隅角緑内障の患者〔眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。〕
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

肝又は腎障害のある患者〔副作用の発現が増加するおそれがある。〕
胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
糖尿病患者〔血糖値の上昇を誘発し、インシュリン必要量を増大させるとの報告がある。〕
重篤な心・肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
慢性開放隅角緑内障の患者〔眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。〕
自殺傾向など精神症状のある患者〔精神症状が悪化するおそれがある。〕

重要な基本的注意

閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが望ましい。
本剤の投与は、少量から開始し、観察を十分に行い慎重に維持量まで増量すること。また他剤から本剤に切りかえる場合には、他剤を徐々に減量しながら本剤を増量するのが原則である。
長期投与時
レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象があらわれることがあるので、適切な処置を行うこと。
wearing off(up and down)現象があらわれた場合には、1日用量の範囲内で投与回数を増やす等の処置を行うこと。
on and off現象があらわれた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う。症状悪化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行うこと。
前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
セレギリン塩酸塩等(B型モノアミン酸化酵素阻害剤)との併用に際しては、使用前に必ずセレギリン塩酸塩等の添付文書を参照すること。
レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されている。また、レボドパを投与された患者において、衝動制御障害に加えてレボドパを必要量を超えて求めるドパミン調節障害症候群が報告されている。患者及び家族等にこれらの症状について説明し、これらの症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕

高齢者への投与

不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用があらわれることがあるので注意すること。〔高齢者では、生理機能の低下によりレボドパに対する忍容性が低下していることが多い。〕

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。〔動物実験(マウス)で初期発生への影響及び胎仔毒性が認められている。〕
授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。〔乳汁分泌が抑制されるおそれがある。また、動物実験(ラット)でレボドパの乳汁移行が知られている。〕

薬物動態

血中濃度
パーキンソニズムの患者5例を対象として、レボドパ1回0.5~1gを投与したときの血中レボドパ濃度は、0.5~3時間にピーク(平均2.07μg/mL)を示し、その後比較的急速に減少して、投与6時間後にはほとんど消失している。
一方、血中ドパミン濃度は2~4時間でピーク(平均1.61μg/mL)を示し、その後徐々に減少するが、6時間後もなお1μg/mL前後の値を示している。
(参考:動物)
分布・代謝・排泄
ラットに14C標識レボドパを経口投与し、体組織への分布状態を全身オートラジオグラフィーで観察した結果、投与1時間後には脳内への取り込みが最大となり、尾状核、被殻への局在が認められている。また、肝臓、腎臓、膵臓、皮膚等にも投与1時間後に最も高い放射能活性が認められている。投与されたレボドパは、ほとんどが尿中にホモバニリン酸(HVA)、3,4-dihydroxyphenyl acetic acid(DOPAC)の形で排泄される。
ラットは14C標識レボドパ経口投与後24時間までに投与量の85%以上(放射能活性比)が尿中に排泄され、糞中には約5%が排泄されるにすぎない。

併用注意 

レセルピン製剤
テトラベナジン
脳内ドパミンが減少し、本剤の作用が減弱するおそれがある。
脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる。
血圧降下剤
メチルドパ水和物、レセルピン、節遮断剤等
血圧降下剤の作用を増強することがある。
機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている。
抗精神病薬
フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン等)
ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール等)
その他(ペロスピロン等)
本剤の作用が減弱することがある。
これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される。
全身麻酔剤
ハロタン等
不整脈を起こすことがある。
ハロタン等は交感神経のα、βレセプターの感受性を高める。一方、レボドパとの併用ではレボドパから転換したドパミンがα、βレセプターに作用して、不整脈を起こす可能性がある。
ピリドキシン
末梢での本剤の脱炭酸化を促進するため、本剤の作用が減弱することがある。
ピリドキシンはレボドパ脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させると考えられる。
他の抗パーキンソン剤
抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ブロモクリプチンメシル酸塩
精神神経系の副作用が増強することがある。
併用によりレボドパの効果増加につながるが、同時に精神神経系の副作用が増強される可能性もある。
NMDA受容体拮抗剤
メマンチン塩酸塩等
本剤の作用を増強するおそれがある。
これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある。
パパベリン塩酸塩
本剤の作用が減弱するおそれがある。
パパベリン塩酸塩が線条体にあるドパミンレセプターをブロックする可能性がある。
鉄剤
本剤の作用が減弱するおそれがある。
キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。
イソニアジド
本剤の作用が減弱するおそれがある。
機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている。

重大な副作用 

(本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。)
Syndrome malin(頻度不明)
急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、ショック状態等があらわれることがあるので、このような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行うこと。
錯乱(頻度不明)、幻覚(1.00%)、抑うつ(0.48%)
錯乱、幻覚、抑うつがあらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化(頻度不明)
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
溶血性貧血(頻度不明)、血小板減少(頻度不明)
溶血性貧血、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
突発的睡眠(頻度不明)
前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。(「2.重要な基本的注意」の(4)項参照)
閉塞隅角緑内障(頻度不明)
急激な眼圧上昇を伴う閉塞隅角緑内障を起こすことがあるので、霧視、眼痛、充血、頭痛、嘔気等が認められた場合には、投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

(本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。)

5%以上又は頻度不明0.5~5%未満0.5%未満
精神神経系不随意運動注2)、多弁注2)、見当識障害注2)、病的賭博、病的性欲亢進、ドパミン調節障害症候群興奮注2)、めまい、頭痛、倦怠感、不眠妄想注2)、傾眠、味覚異常
消化器悪心・嘔吐(31.18%)
食欲不振(14.68%)
口渇、便秘、胸やけ、下痢、唾液分泌過多、腹痛、腹部膨満感
泌尿器排尿異常
血液注3)白血球減少貧血
過敏症注3)発疹
循環器起立性低血圧血圧低下、血圧上昇、心悸亢進不整脈
視覚異常
肝臓注4)AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇
腎臓浮腫
その他嗄声、痰・口腔内粘膜・汗・便等の変色(黒色等)発汗、熱感、体重減少筋肉痛、耳鳴、脱毛、唾液・尿の変色(黒色等)

注2)減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
注3)投与を中止すること。
注4)投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。

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