薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
三環系抗うつ剤 イミプラミン アミトリプチリン 等 フェノチアジン系薬剤 クロルプロマジン 等 抗ヒスタミン剤 ジフェンヒドラミン 等 | 抗コリン作用に基づく副作用(視調節障害、口渇、排尿障害等)があらわれるおそれがある。 | 本剤中のメペンゾラート臭化物及びこれらの薬剤はともに抗コリン作用を有するため相加的に抗コリン作用が増強されることがある。 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 | (1)抗コリン作用に基づく副作用(視調節障害、口渇、排尿障害等)があらわれるおそれがある。 (2)相互に中枢神経抑制作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。 | (1)本剤中のメペンゾラート臭化物の代謝が阻害され、抗コリン作用が増強されることがある。 (2)機序不明 |
中枢神経抑制剤 フェノチアジン系薬剤 バルビツール酸誘導体 トランキライザー トピラマート 等 抗ヒスタミン剤 ジフェンヒドラミン 等 アルコール | 相互に中枢神経抑制作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。 | 本剤中のフェノバルビタール及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する。 |
三環系抗うつ剤 イミプラミン 等 四環系抗うつ剤 マプロチリン 等 | (1)相互に中枢神経抑制作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。 (2)これらの抗うつ剤の血中濃度が低下することがある注)。 | (1)本剤中のフェノバルビタール及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する。 (2)本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 |
メチルフェニデート | 本剤中のフェノバルビタールの血中濃度が上昇することがあるので、減量するなど注意すること。 | メチルフェニデートが本剤中のフェノバルビタールの肝代謝を抑制すると考えられている。 |
バルプロ酸 | (1)本剤中のフェノバルビタールの血中濃度が上昇し、作用が増強することがある。 (2)バルプロ酸の薬剤の血中濃度が低下することがある注)。 (3)高アンモニア血症の発現リスクが高まるおそれがある。 | (1)バルプロ酸が本剤中のフェノバルビタールの肝代謝を抑制する。 (2)本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 (3)機序不明 |
スチリペントール | (1)本剤中のフェノバルビタールの血中濃度が上昇し、作用が増強することがある。 (2)スチリペントールの血中濃度が低下することがある注)。 | (1)スチリペントールが本剤中のフェノバルビタールの肝代謝を抑制する。 (2)本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 |
クロバザム | (1)本剤中のフェノバルビタールの血中濃度が上昇することがある。 (2)クロバザムの血中濃度が低下することがある注)。 | (1)機序不明 (2)本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 |
ソホスブビル | ソホスブビルの血中濃度が低下するおそれがある。 | 本剤中のフェノバルビタールのP糖蛋白誘導作用による。 |
イリノテカン | イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、併用を避けることが望ましい。 | 本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 |
主にCYP3Aで代謝される薬剤 副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾン 等 卵胞ホルモン剤・黄体ホルモン剤 ノルゲストレル・エチニルエストラジオール 等 PDE5阻害剤 タダラフィル (勃起不全、前立腺肥大症に伴う排尿障害を適応とする場合:シアリス、ザルティア) シルデナフィル バルデナフィル アゼルニジピン イグラチモド イマチニブ カルバマゼピン シクロスポリン ゾニサミド タクロリムス フェロジピン ベラパミル モンテルカスト 等 | これらの薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、用量に注意すること注)。 | 本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 |
アミノフィリン水和物 クロラムフェニコール テオフィリン パロキセチン フレカイニド | これらの薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、用量に注意すること注)。 | 本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 |
ラモトリギン デフェラシロクス | これらの薬剤の血中濃度が低下することがある注)。 | 本剤中のフェノバルビタールがこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進する。 |
ルフィナミド | これらの薬剤の血中濃度が低下することがある注)。 | 機序不明 |
ドキシサイクリン | ドキシサイクリンの血中濃度半減期が短縮することがある。 | 本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 |
クマリン系抗凝血剤 ワルファリン | クマリン系抗凝血剤の作用が減弱することがあるので、通常より頻回に血液凝固時間の測定を行い、クマリン系抗凝血剤の量を調整すること。 | 本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用による。 |
アルベンダゾール | アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し、効果が減弱することがある。 | 機序不明 |
利尿剤 チアジド系降圧利尿剤 等 | 起立性低血圧が増強することがあるので、減量するなど注意すること。 | 機序は不明であるが、本剤中のフェノバルビタールは高用量で血圧を低下させることがある。 |
アセタゾラミド | クル病、骨軟化症があらわれやすい。 | 本剤中のフェノバルビタールによるビタミンDの不活性化促進、又はアセタゾラミドによる腎尿細管障害、代謝性アシドーシス等が考えられている。 |
アセトアミノフェン | 本剤中のフェノバルビタールの長期連用により、アセトアミノフェンの代謝物による肝障害を生じやすくなる。 | 本剤中のフェノバルビタールの肝薬物代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN‐アセチル‐p‐ベンゾキノンイミンへの代謝が促進されると考えられている。 |