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イルソグラジンマレイン酸塩錠2mg「日医工」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○胃潰瘍
  • ○下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善

    • 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期

用法・用量

  • 通常成人イルソグラジンマレイン酸塩として1日4mgを1~2回に分割経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量(例えば2mg/日)から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
<錠>
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男子4名にイルソグラジンマレイン酸塩4mgを単回経口投与した場合、未変化体の血漿中濃度は投与後約3.5時間で最高値(Cmax)に達し、その後、約150時間の消失半減期で減少した。
薬物動態パラメータ
Tmax(hr)Cmax(μg/mL)t1/2(hr)AUC0-∞(μg・hr/mL)
3.5±1.90.154±0.034152±4723.0±5.0
平均値±標準偏差、(n=4)
16.1.2 反復投与
<健康成人>
健康成人男子6名にイルソグラジンマレイン酸塩2mgを1日1回、28日間反復経口投与した場合、未変化体の血漿中濃度は投与14日以降ほぼ定常状態となった。投与終了後血漿中濃度は緩やかに減少し、消失半減期は約170時間であった。
<胃潰瘍患者>
胃潰瘍患者10名にイルソグラジンマレイン酸塩4mgを4週間から8週間1日1回あるいは2回に分割経口投与した場合、健康成人男子にイルソグラジンマレイン酸塩2mgを反復投与した場合と同様に投与後約2週間で定常状態に達していた。
16.1.3 生物学的同等性試験
(1)イルソグラジンマレイン酸塩錠2mg「日医工」
イルソグラジンマレイン酸塩錠2mg「日医工」及びガスロンN錠2mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(イルソグラジンマレイン酸塩として4mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中イルソグラジン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→168
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
イルソグラジンマレイン酸塩錠2mg「日医工」7264.3±1416.989.8±17.31.45±1.33119.8±43.4
ガスロンN錠2mg7381.8±1443.195.2±18.11.30±1.38120.4±58.9
(2錠投与,Mean±S.D.,n=20)
血漿中薬物濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
(2)イルソグラジンマレイン酸塩錠4mg「日医工」
イルソグラジンマレイン酸塩錠4mg「日医工」及びガスロンN錠4mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(イルソグラジンマレイン酸塩として4mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中イルソグラジン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→168
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
イルソグラジンマレイン酸塩錠4mg「日医工」7328.0±1905.390.2±18.91.33±0.91139.1±99.3
ガスロンN錠4mg7584.9±1601.292.5±16.22.03±5.18138.0±64.3
(1錠投与,Mean±S.D.,n=20)
血漿中薬物濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
(3)イルソグラジンマレイン酸塩細粒0.8%「日医工」
イルソグラジンマレイン酸塩細粒0.8%「日医工」及びガスロンN細粒0.8%を、クロスオーバー法によりそれぞれ0.5g(イルソグラジンマレイン酸塩として4mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中イルソグラジン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→168
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
イルソグラジンマレイン酸塩細粒0.8%「日医工」6503.5±1747.783.2±16.21.35±1.41122.0±43.4
ガスロンN細粒0.8%6488.9±1688.083.7±17.90.90±0.53151.6±148.8
(0.5g投与,Mean±S.D.,n=20)
血漿中薬物濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
16.3.1 作用部位への移行性
14C-イルソグラジンを静脈内投与した後の胃粘膜での放射能濃度は血漿中より高かった(ラット)。
16.3.2 蛋白結合
14C-イルソグラジンの1%ヒト血清アルブミンに対する結合率は62.4%であった。
16.4 代謝
健康成人男子にイルソグラジンマレイン酸塩4mgを経口投与した場合、尿中主代謝物は、イルソグラジンのm-OH体の抱合体であり、この他p-OH体の抱合体及びN-oxide体が検出された。なお、これらの代謝物の薬理作用・毒性は未変化体と比較して、著しく弱いかほとんど認められなかった。
16.5 排泄
健康成人男子にイルソグラジンマレイン酸塩4mgを経口投与した場合、80時間までの尿中排泄率は未変化体が1.77%、m-OH体の抱合体が3.54%、p-OH体の抱合体が0.79%およびN-oxide体が0.94%であった。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%未満頻度不明
消化器便秘、下痢、嘔気・嘔吐
肝臓AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTP、ビリルビン等の上昇
皮膚発疹そう痒感、発赤、湿疹、多形滲出性紅斑、浮腫性紅斑
その他胸部圧迫感発熱
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