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アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○骨粗鬆症
  • ○下記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善

    • 慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症

用法・用量

  • <効能共通>

    • 本剤は、患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
  • <骨粗鬆症、慢性腎不全>

    • 通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5~1.0μgを経口投与する。
      ただし、年齢、症状により適宜増減する。
  • <副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患>

    • 通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0~4.0μgを経口投与する。
      ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
    • (小児用量)
      通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.01~0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05~0.1μg/kgを経口投与する。
      ただし、疾患、症状により適宜増減する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 高リン血症のある患者
リン酸結合剤を併用し、血清リン値を下げること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で大量投与の場合、胎児化骨遅延等がみられている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で授乳による新生児への移行率は、母動物投与量の1/20に相当する。
9.7 小児等
血清カルシウム値等の観察を十分に行いながら少量から投与を開始し、漸増投与するなど、過量投与にならぬよう慎重に投与すること。幼若ラット経口投与における急性毒性は成熟ラットに比べ強くあらわれている。[8.2参照]
9.8 高齢者
用量に注意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがあるので、血清カルシウム値及び腎機能を定期的に観察すること。[8.2、8.3、10.2、11.1.1参照]
8.2 過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常値を超えないよう投与量を調整すること。[8.1、8.3、9.7、10.2、11.1.1参照]
8.3 高カルシウム血症を起こした場合には、直ちに休薬する。休薬により血清カルシウム値が正常域に達したら、減量して投薬を再開する。[8.1、8.2、10.2、11.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するように指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 生物学的同等性試験
<アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」>
アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」とアルファロールカプセル0.25μgを、クロスオーバー法によりそれぞれ20カプセル(アルファカルシドールとして5μg注))健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中1α,25(OH)2D濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
製剤投与量
(アルファカルシドールとして)
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-48
(pg・hr/mL)
Cmax
(pg/mL)
Tmax
(hr)
アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」20カプセル
(5μg)
2806±51586.5±14.210.2±3.9
アルファロールカプセル0.25μg20カプセル
(5μg)
3006±55186.6±18.78.9±2.7
(Mean±S.D.,n=20)
血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
<アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」>
アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」とアルファロールカプセル0.5μgを、クロスオーバー法によりそれぞれ10カプセル(アルファカルシドールとして5μg注))健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中1α,25(OH)2D濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
製剤投与量
(アルファカルシドールとして)
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-48
(pg・hr/mL)
Cmax
(pg/mL)
Tmax
(hr)
アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」10カプセル
(5μg)
3018±57891.6±21.28.6±2.0
アルファロールカプセル0.5μg10カプセル
(5μg)
3161±73696.4±25.07.7±1.8
(Mean±S.D.,n=20)
血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
<アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」>
アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」とアルファロールカプセル1μgを、クロスオーバー法によりそれぞれ5カプセル(アルファカルシドールとして5μg注))健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中1α,25(OH)2D濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
製剤投与量
(アルファカルシドールとして)
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-48
(pg・hr/mL)
Cmax
(pg/mL)
Tmax
(hr)
アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」5カプセル
(5μg)
2807±59287.1±22.08.7±2.6
アルファロールカプセル1μg5カプセル
(5μg)
2693±68784.3±23.69.3±2.4
(Mean±S.D.,n=20)
血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
注)本剤の承認された最大用量は、1回4.0μgである。
※1α,25(OH)2D:アルファカルシドールの活性代謝物1α,25(OH)2D3+生体由来1α,25(OH)2D2

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
マグネシウムを含有する製剤
酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等
高マグネシウム血症が起きたとの報告がある。他のビタミンD誘導体と同様に腸管でのマグネシウムの吸収を促進させると考えられる。
マグネシウムを含有する製剤
酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等
ミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがある。血中マグネシウムの増加により代謝性アルカローシスが持続するため、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。
ジギタリス製剤
ジゴキシン等
[8.1-8.3参照]
不整脈があらわれるおそれがある。本剤により高カルシウム血症が発症した場合、ジギタリス製剤の作用が増強される。
カルシウム製剤
乳酸カルシウム水和物、炭酸カルシウム等
[8.1-8.3参照]
高カルシウム血症があらわれるおそれがある。本剤は腸管でのカルシウムの吸収を促進させる。
ビタミンD及びその誘導体
カルシトリオール等
[8.1-8.3参照]
高カルシウム血症があらわれるおそれがある。相加作用による。
PTH製剤
テリパラチド等
PTHrP製剤
アバロパラチド酢酸塩
[8.1-8.3参照]
高カルシウム血症があらわれるおそれがある。相加作用による。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 急性腎障害(頻度不明)
血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがある。[8.1-8.3参照]
11.1.2 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満
消化器食欲不振、悪心・嘔気、下痢、便秘、胃痛嘔吐、腹部膨満感、胃部不快感、消化不良、口内異和感、口渇等
精神神経系頭痛・頭重、不眠・いらいら感、脱力・倦怠感、めまい、しびれ感、眠気、記憶力・記銘力の減退、耳鳴り、老人性難聴、背部痛、肩こり、下肢のつっぱり感、胸痛等
循環器軽度の血圧上昇、動悸
肝臓AST、ALTの上昇LDH、γ-GTPの上昇
腎臓BUN、クレアチニンの上昇(腎機能の低下)腎結石
皮膚そう痒感発疹、熱感
結膜充血
関節周囲の石灰化(化骨形成)
その他嗄声、浮腫

注)副作用の発現頻度は使用成績調査を含む

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