今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

デノパミン錠5mg「日医工」、他

一部のコンテンツを閲覧になるにはご契約が必要となります。

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 慢性心不全

用法・用量

  • デノパミンとして通常成人1日量15~30mgを3回に分けて経口投与する。
    年齢、症状により適宜増減する。
    ただし、多くの場合、他剤(ジギタリス、利尿剤、血管拡張剤等)と併用する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 急性心筋梗塞の患者
胸痛、前胸部不快感等の症状が発現することがある。
9.1.2 不整脈のある患者
心室性期外収縮等の不整脈が発現することがある。
9.1.3 肥大型閉塞性心筋症(特発性肥厚性大動脈弁下狭窄)の患者
心収縮力増強作用により、左室流出障害を増強させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で、催奇形性(骨格異常)、胎児の致死及び発育抑制(ラット及びウサギ)、出生児の生存率低下、体重増加抑制、下腹部大動脈の血栓形成等(ラット)が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
少量より開始するなど慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤投与中、心電図検査を定期的に行うこと、特に心室性期外収縮、心室頻拍等の不整脈の管理のため、心電図検査は通常3~6ヵ月ごとに実施することが望ましい。[11.1.1参照]
8.2 心室性期外収縮、心室頻拍等の不整脈の発現は慢性心不全の重症例に多くみられている。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 1日あたりの製剤量は以下のとおりである。
成人1日量(15mg~30mg)
デノパミン錠5mg3~6錠
デノパミン錠10mg3錠

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康被験者にデノパミン10mgを単回経口投与した場合、血漿中濃度は0.5~2時間後に最高に達し、以後約4時間の半減期で減少する。
健康被験者にデノパミン製剤を単回経口投与した時の薬物動態パラメータ
(投与量各10mg、mean±SE、n=9)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
AUC24
(ng・hr/mL)
AUC
(ng・hr/mL)
t1/2
(hr)
5mg錠
(2錠)
19.2±2.40.83±0.1764.4±5.568.3±6.44.02±0.88
10mg錠
(1錠)
15.5±1.60.89±0.1654.3±3.357.2±3.54.00±0.93
5%細粒
(200mg)
16.9±1.30.50±0.0056.7±4.559.3±4.83.67±0.61
16.1.2 生物学的同等性試験
(1)デノパミン錠5mg「日医工」
デノパミン錠5mg「日医工」及びカルグート錠5を、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(デノパミンとして10mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→9
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
デノパミン錠5mg「日医工」39.67±8.7814.40±5.660.700±0.3183.30±1.43
カルグート錠540.03±8.9015.10±7.340.717±0.3943.16±1.12
(2錠投与,Mean±S.D.,n=20)
血漿中薬物濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
(2)デノパミン錠10mg「日医工」
デノパミン錠10mg「日医工」及びカルグート錠10をそれぞれ1錠(デノパミンとして10mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→9
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
デノパミン錠10mg「日医工」38.05±15.1613.32±6.100.742±0.3803.52±1.41
カルグート錠539.99±12.7413.59±4.720.767±0.3563.75±1.02
(1錠投与,Mean±S.D.,n=20)
血漿中薬物濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
in vitroにおけるデノパミンとヒト血漿蛋白との結合率は43%であった。
16.4 代謝
ヒトでは酸化的脱メチル化、芳香環の水酸化に伴う水酸基のメチル化及びこれらの抱合化により代謝される。
16.5 排泄
健康成人男子にデノパミン10mgを経口投与したとき、24時間以内に投与量の30~40%が尿中に排泄される。尿中排泄物は、未変化体とその抱合体が約半量で、残りは脱メチル化体(3'又は4')と芳香環の水酸化体の抱合体である。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 心室頻拍等の不整脈(0.1~5%未満)
症状があらわれた場合には、減量、休薬又は抗不整脈剤を投与するなど適切な処置を行うこと。[8.1参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満
循環器頻脈、心室性期外収縮等の不整脈、動悸血圧上昇、胸痛、前胸部不快感
精神神経系頭痛
消化器嘔気、嘔吐、食欲不振、腹痛
肝臓AST、ALTの上昇
過敏症発疹、そう痒

注)発現頻度は、製造販売後調査の結果を含む。

戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから