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カモスタットメシル酸塩錠100mg「NP」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○慢性膵炎における急性症状の緩解
  • ○術後逆流性食道炎

用法・用量

  • <慢性膵炎における急性症状の緩解>

    • 通常1日量カモスタットメシル酸塩として600mgを3回に分けて経口投与する。症状により適宜増減する。
  • <術後逆流性食道炎>

    • 通常1日量カモスタットメシル酸塩として300mgを3回に分けて食後に経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 過敏症を有する患者
副作用が発現しやすくなる。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、大量投与を避けること。ヒトの投与量の40倍(400mg/kg/日)以上を投与した動物実験(ラット)で胎児体重の増加の抑制が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので、血清電解質検査を行うこと。[11.1.4参照]
<術後逆流性食道炎>
8.2 症状の改善がみられない場合、長期にわたって漫然と投与しないこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
本剤とオルメサルタン メドキソミル製剤等との一包化は避けること。一包化して高温多湿条件下にて保存した場合、本剤が変色することがある。
14.2 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

5.効能・効果に関連する注意

<慢性膵炎における急性症状の緩解>
5.1 胃液吸引、絶食、絶飲等の食事制限を必要とする慢性膵炎の重症患者に本剤を投与しないこと。
<術後逆流性食道炎>
5.2 胃液の逆流による術後逆流性食道炎には、本剤の効果が期待できないので使用しないこと。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人5例に200mgを空腹時に単回経口投与すると、活性代謝物である4-(4-グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸の血漿中濃度は投与後40分で最高に達し、その濃度は84ng/mLで、血漿中半減期は約73分である。
16.1.2 生物学的同等性試験
カモスタットメシル酸塩錠100mg「NP」とフオイパン錠100mgのそれぞれ2錠(カモスタットメシル酸塩として200mg)を、クロスオーバー法により健康成人男子に絶食時に経口投与して血漿中活性代謝物GPA[4-(4-グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸]濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC0→6hr、Cmax)の平均値の差の95%信頼区間は±20%の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→6hr(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
カモスタットメシル酸塩錠100mg「NP」146.3±107.585.8±75.81.2±0.41.0±0.5
フオイパン錠100mg150.3±117.787.8±66.31.1±0.31.0±0.3
(Mean±S.D.,n=14)
血漿中GPA濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
活性代謝物4-(4-グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸と、これが更に代謝を受けたp-グアニジノ安息香酸は、共に血漿中では約20%がタンパク結合している。
16.4 代謝
カモスタットメシル酸塩は、先ずカルボン酸エステルが加水分解されて活性代謝物4-(4-グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸になり、更に4-グアニジノ安息香酸にまで加水分解される。
16.5 排泄
健康成人5例に600mg注)を空腹時に単回経口投与すると、尿中代謝物はほとんどが4-グアニジノ安息香酸であり、少量の4-(4-グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸が認められた。投与後5~6時間でほとんど排泄され、投与後24時間での尿中への排泄率はそれぞれ20%、0.8%であった。
注)本剤の通常1回用量は100mg又は200mgである。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
血圧低下、呼吸困難、そう痒感等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2 血小板減少(頻度不明)
11.1.3 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、Al-Pの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.4 高カリウム血症(頻度不明)
重篤な高カリウム血症があらわれることがある。[8.1参照]
注1):発現頻度は使用成績調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

0.1~0.5%未満0.1%未満頻度不明
血液白血球減少、赤血球減少好酸球増多
過敏症注2)発疹、そう痒等
消化器嘔気、腹部不快感、腹部膨満感、下痢食欲不振、嘔吐、口渇、胸やけ、腹痛、便秘
肝臓AST・ALTの上昇等
腎臓BUN、クレアチニンの上昇
その他浮腫、低血糖

注1):発現頻度は使用成績調査を含む。
注2):発現した場合には投与を中止すること。

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