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オキシブチニン塩酸塩錠1mg「YD」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記疾患又は状態における頻尿、尿意切迫感、尿失禁

    • 神経因性膀胱
    • 不安定膀胱(無抑制収縮を伴う過緊張性膀胱状態)

用法・用量

  • オキシブチニン塩酸塩錠1mg「YD」

    • 通常成人1回オキシブチニン塩酸塩として2~3mgを1日3回経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • オキシブチニン塩酸塩錠2mg「YD」

    • 通常成人1回1錠(2mg)を1日3回経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • オキシブチニン塩酸塩錠3mg「YD」

    • 通常成人1回1錠(3mg)を1日3回経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 明らかな下部尿路閉塞症状である排尿困難・尿閉等を有する患者[排尿困難・尿閉等が更に悪化するおそれがある。]
  • 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
  • 重篤な心疾患のある患者[抗コリン作用により頻脈、心悸亢進を起こし心臓の仕事量が増加するおそれがある。]
  • 麻痺性イレウスのある患者[抗コリン作用により胃腸管の緊張、運動性は抑制され、胃腸管内容物の移動は遅延するため、麻痺性イレウスの患者では、胃腸管内容物の停滞により閉塞状態が強められるおそれがある。]
  • 衰弱患者又は高齢者の腸アトニー、重症筋無力症の患者[抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
  • 授乳婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

排尿困難のおそれのある前立腺肥大患者[前立腺肥大患者では、排尿障害を来してない場合でも、抗コリン剤の投与により排尿障害を起こすおそれがある。]
甲状腺機能亢進症の患者[心拍数の増加等の症状の悪化を招くおそれがある。]
うっ血性心不全の患者[代償性交感神経系の亢進を更に亢進させるおそれがある。]
不整脈のある患者[頻脈性の不整脈を有している患者では、副交感神経遮断作用により交感神経が優位にたち、心拍数の増加等が起こるおそれがある。]
潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸があらわれるおそれがある。]
高温環境にある患者[抗コリン作用により発汗抑制が起こり、外部の温度上昇に対する不耐性が生じて、急激に体温が上昇するおそれがある。]
重篤な肝又は腎疾患のある患者
パーキンソン症候群又は認知症・認知機能障害のある高齢者[抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
開放隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]

重要な基本的注意

視調節障害、眠気を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

高齢者への投与

高齢者に投与する場合には少量から投与し、観察を十分行うとともに、過量投与にならぬよう注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
動物実験で乳汁への移行が報告されているので授乳中の婦人には投与しないこと。

小児等への投与

小児に対する安全性は確立していない。

薬物動態

オキシブチニン塩酸塩錠1mg「YD」
生物学的同等性試験
オキシブチニン塩酸塩錠1mg「YD」と標準製剤をクロスオーバー法によりそれぞれ2錠(オキシブチニン塩酸塩として2mg)、健康成人男子12名に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-6
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
オキシブチニン塩酸塩錠1mg「YD」3.14±1.091.69±0.760.8±0.31.8±0.5
標準製剤
(錠剤、1mg)
3.06±1.131.74±0.920.7±0.22.2±1.0
(平均値±標準偏差、n=12)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
溶出挙動
オキシブチニン塩酸塩錠1mg「YD」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められた塩酸オキシブチニン錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
オキシブチニン塩酸塩錠2mg「YD」
生物学的同等性試験
オキシブチニン塩酸塩錠2mg「YD」と標準製剤をクロスオーバー法によりそれぞれ2錠(オキシブチニン塩酸塩として4mg)、健康成人男子16名に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-12
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
オキシブチニン塩酸塩錠2mg「YD」6.60±3.243.47±2.090.8±0.31.6±0.3
標準製剤
(錠剤、2mg)
7.80±4.594.06±3.070.8±0.41.7±0.4
(平均値±標準偏差、n=16)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
溶出挙動
オキシブチニン塩酸塩錠2mg「YD」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められた塩酸オキシブチニン錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
オキシブチニン塩酸塩錠3mg「YD」
生物学的同等性試験
オキシブチニン塩酸塩錠3mg「YD」と標準製剤をクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(オキシブチニン塩酸塩として3mg)、健康成人男子14名に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-6
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
オキシブチニン塩酸塩錠3mg「YD」11.0±2.16.12±1.120.9±0.21.1±0.2
標準製剤
(錠剤、3mg)
11.2±2.06.10±1.051.0±0.10.9±0.1
(平均値±標準偏差、n=14)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
溶出挙動
オキシブチニン塩酸塩錠3mg「YD」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められた塩酸オキシブチニン錠の溶出規格に適合していることが確認されている。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗コリン剤
三環系抗うつ剤
フェノチアジン系薬剤
モノアミン酸化酵素阻害剤
口渇、便秘、排尿困難、目のかすみ等の副作用が増強されるおそれがある。抗コリン作用が増強されるおそれがある。

重大な副作用 

血小板減少(頻度不明)
血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
麻痺性イレウス(頻度不明)
麻痺性イレウスがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、著しい便秘、腹部膨満等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
尿閉(頻度不明)
尿閉があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

頻度不明
精神神経系めまい、眠気、頭痛、しびれ、振戦等、認知機能障害、抑うつ
循環器頻脈
消化器系口渇、下痢、胃腸障害、胃部不快感、嘔気、食欲不振、胸やけ、便秘、腹部膨満感、口内炎、嘔吐、舌炎等、嚥下障害
過敏症発疹等、血管浮腫、蕁麻疹
泌尿器系排尿困難、残尿等
肝臓AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇
その他浮腫、倦怠感、口が苦い、発熱、熱感、目のかすみ、眼瞼結膜充血、汗が出なくなる、咽頭部痛、胸痛、皮膚乾燥、嗄声等、眼乾燥、潮紅
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