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他剤形 薬剤一覧

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○下記疾患に伴う痙性麻痺

    • 脳血管障害後遺症、脳性麻痺、外傷後遺症(頭部外傷、脊髄損傷)、頸部脊椎症、後縦靭帯骨化症、脊髄小脳変性症、痙性脊髄麻痺、脊髄炎、脊髄症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、スモン(SMON)、潜水病
  • ○全身こむら返り病
  • ○悪性症候群

用法・用量

  • <痙性麻痺及び全身こむら返り病>

    • 通常、成人にはダントロレンナトリウム水和物として1日1回25mgより投与を始め、1週毎に25mgずつ増量し(1日2~3回に分割投与)維持量を決定する。ただし、1日最高投与量は150mgとし3回に分割投与する。
  • <悪性症候群>

    • ダントロレンナトリウム水和物注射剤の静脈内投与後、継続投与が必要で経口投与が可能な場合、通常、成人にはダントロレンナトリウム水和物として1回25mg又は50mgを1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 閉塞性肺疾患あるいは心疾患により、著しい心肺機能低下のみられる患者[本剤の筋弛緩作用により、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.2 筋無力症状のある患者[本剤の筋弛緩作用により、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.3 肝疾患のある患者[9.3.1参照]
  • 2.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 慢性下痢症状のみられる患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 イレウスのある患者
本剤の筋弛緩作用により、症状が悪化するおそれがある。[11.1.4参照]
9.2 腎機能障害患者
排泄が遅延するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 肝疾患のある患者
投与しないこと。本剤による肝障害が疑われる症例が報告されている。[2.3参照]
9.3.2 肝障害もしくは肝機能異常が以前にみられた患者
本剤による肝障害が疑われる症例が報告されている。[11.1.1参照]
9.4 生殖能を有する者
9.4.1 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後6カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5、15.2.2参照]
9.4.2 男性には、本剤投与中及び最終投与後3カ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。[15.2.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。また妊娠13日目及び19日目の雌ラットに14C-ダントロレンナトリウム水和物1mg/kgを経口投与した際、胎児へ移行することが報告されている。[9.4.1、15.2.2参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。分娩後14日目の雌ラットに14C-ダントロレンナトリウム水和物1mg/kgを経口投与した際、乳汁中に移行することが報告されている。[15.2.2参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量(例えば1回25mg)から投与を開始し、増量にあたっては患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では、肝機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがある。

8.重要な基本的注意

8.1 投与は少量より開始し、投与開始後は肝機能検査(AST、ALT、アルカリフォスファターゼ、総ビリルビン等)を定期的に行うこと。[11.1.1参照]
8.2 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
8.3 悪性症候群患者において呼吸不全があらわれたとの報告があるので、臨床症状及び血液ガス等のデータを参考に呼吸管理を実施しながら本剤を投与すること。[11.1.5参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人に本剤25mg 4例及び50mg 4例を単回経口投与した際の血漿中濃度は、4時間後に最高値(0.27μg/mL及び0.60μg/mL)を示し、半減期はそれぞれ6時間及び7時間であった。また、血漿中濃度曲線下の面積(AUC)は、3.26μg・h/mL及び7.08μg・h/mLであり、各時間における血漿中濃度及びAUCはともに投与量に比例していた。
ダントリウムを健康成人に経口投与したときの血漿中ダントロレン濃度
16.4 代謝
健康成人に本剤25mg 4例及び50mg 4例を単回経口投与したとき、主な代謝物は、5-ヒドロキシダントロレン(F-563)ならびにアセチルアミノダントロレン(F-490)であり、尿中排泄率は、25mg及び50mg投与時でそれぞれF-563が12.8%及び14.0%、F-490が2.6%及び2.8%であった。
16.5 排泄
健康成人に本剤25mg 4例及び50mg 4例を単回経口投与したとき、投与後24時間までに尿中に排泄された未変化体は投与量のそれぞれ1.0%及び1.4%であった。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
エストロジェン重篤な肝障害が多いとの報告がある。機序不明
筋弛緩作用のある薬物
ジアゼパム等のベンゾジアゼピン系化合物、トルペリゾン塩酸塩、クロルメザノン等
作用が増強されることがある。薬理学的(筋弛緩作用)な相加作用による。
カルシウム拮抗剤
ベラパミル等
高カリウム血症に伴う心室細動、循環虚脱等があらわれることがある。高カリウム血症を来すと考えられる。
向精神薬呼吸中枢抑制作用を増強する可能性がある。薬理学的(呼吸中枢抑制作用)な相加作用による。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 黄疸(0.1%未満)、肝障害(頻度不明)[8.1、9.3.2参照]
11.1.2 PIE症候群(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸痛、胸水貯留、好酸球増多等を伴う症状があらわれることがある。
11.1.3 胸膜炎(頻度不明)
胸痛、胸水貯留等があらわれることがある。
11.1.4 イレウス(0.1%未満)[9.1.2参照]
11.1.5 呼吸不全(0.1~5%未満)[8.3参照]
11.1.6 ショック、アナフィラキシー(0.1%未満)
顔面蒼白、血圧低下、呼吸困難等があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
精神神経系眠気、めまい、頭痛、頭がボーッとする、言語障害、痙攣疲労感、不眠、精神錯乱、酩酊感、多幸感抑うつ、神経過敏、てんかん発作
消化器食欲不振、便秘、悪心・嘔吐、下痢、腹部膨満感、腹痛、胃痛、嚥下困難流涎、消化管出血腹部痙攣
肝臓肝機能異常(AST上昇、ALT上昇)
泌尿器頻尿、尿失禁排尿困難夜尿症、勃起困難、結晶尿
循環器静脈炎心悸亢進頻脈、血圧変動
外皮系発汗、毛髪異常成長
感覚器しびれ感、視力障害複視、味覚異常流涙
呼吸器咳嗽、呼吸困難、胸痛、胸水貯留
血液血小板減少赤血球減少好酸球増多
過敏症発疹、そう痒感光線過敏症
その他脱力感倦怠感、ふらふら感、熱感窒息感、浮腫、悪寒、発熱背痛
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