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ブロチゾラムOD錠0.25mg「テバ」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 不眠症、麻酔前投薬

用法・用量

  • 本剤の用量は、年齢、症状、疾患などを考慮して適宜増減するが、一般に成人には次のように投与する。
    • <不眠症>

      • 1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。
    • <麻酔前投薬>

      • 手術前夜:1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。
        麻酔前:1回ブロチゾラムとして0.5mgを経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
  • 2.2 重症筋無力症の患者[重症筋無力症を悪化させるおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 呼吸機能が高度に低下している患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない。肺性心、肺気腫、気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下している場合、炭酸ガスナルコーシスを起こすおそれがある。[11.1.4参照]
9.1.2 心障害のある患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.3 脳に器質的障害のある患者
本剤の作用が増強するおそれがある。
9.1.4 衰弱患者
9.2 腎機能障害患者
代謝・排泄が遅延するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
代謝・排泄が遅延するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠中の投与に関し、次のような報告がある。
9.5.1 妊娠中にベンゾジアゼピン系薬剤の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査がある。
9.5.2 ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことがある。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことがある。
9.5.3 ベンゾジアゼピン系薬剤で分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることがある。
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。授乳中の投与に関し、次のような報告があり、また新生児の黄疸を増強する可能性がある。
・動物実験で乳汁中に移行する。
・ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)でヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことがある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。運動失調等の副作用が発現しやすい。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の影響が翌朝以後に及び、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
8.2 本剤は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する製剤ではないため、崩壊後は唾液又は水で飲み込むこと。
8.3 連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること。[11.1.3参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 本剤は舌の上にのせ唾液を浸潤させ舌で軽くつぶすことにより、崩壊後唾液のみで服用可能である。
14.2.2 本剤は寝たままの状態では、水なしで服用させないこと。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人に経口投与した場合、速やかに吸収され約1.0~1.5時間で最高血漿中濃度に達する。血漿中濃度消失半減期は約7時間である。
健康成人にブロチゾラム錠(普通錠)又はブロチゾラム口腔内崩壊錠0.25mg(D錠)を経口投与(「[1]普通錠(水で服用)とD錠(水なしで服用)」及び「[2]普通錠(水で服用)とD錠(水で服用)」)した場合のそれぞれの同等性試験において、いずれの場合も剤形間で血漿中濃度の推移は類似しており、CmaxおよびAUC0-24hrの統計的評価において生物学的に同等であった。
16.1.2 生物学的同等性試験
ブロチゾラムOD錠0.25mg「テバ」とレンドルミンD錠0.25mgをクロスオーバー法により、健康成人男子にそれぞれ1錠(ブロチゾラムとして0.25mg)を絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-30(ng・h/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(h)T1/2(h)
水なしで服用ブロチゾラムOD錠0.25mg「テバ」24.3±7.53.1±0.91.1±0.77.1±1.0
レンドルミンD錠0.25mg21.4±5.83.1±1.11.0±0.46.8±1.3
水で服用ブロチゾラムOD錠0.25mg「テバ」29.2±9.83.8±1.11.1±0.88.1±2.2
レンドルミンD錠0.25mg28.5±8.83.9±1.10.8±0.58.1±2.7
(平均±標準偏差、n=10)
・水なしで服用
・水で服用
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
経口投与した場合、速やかに全身に分布し、その濃度は消化管、肝臓、副腎、腎臓及び甲状腺で高い(ラット)。血液-脳関門及び胎盤を通過する。乳汁中濃度は血中濃度にほぼ平行して推移する(ラット)。
16.4 代謝
ブロチゾラムは主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。健康成人に経口投与した場合、主代謝産物はメチル基の水酸化体及びジアゼピン環の水酸化体である(外国人データ)。[10.参照]
16.5 排泄
健康成人に経口投与した場合、ブロチゾラムは96時間までに尿中に64.9%、糞中に21.6%が排泄される(外国人データ)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アルコール(飲酒)鎮静作用、倦怠感等が増強されるおそれがあるので、アルコールとの服用は避けさせることが望ましい。本剤とアルコールを併用するとクリアランスの低下及び排泄半減期の延長がみられている。
中枢神経抑制剤
フェノチアジン誘導体
バルビツール酸誘導体
鎮静作用が増強されるおそれがある。本剤との併用により鎮静作用が増強するおそれがある。
CYP3A4阻害剤
イトラコナゾール
ミコナゾール
シメチジン
本剤の血中濃度が上昇し、作用の増強及び作用時間の延長が起こるおそれがある。本剤の代謝酵素であるCYP3A4が、これらの薬剤で阻害される。
モノアミン酸化酵素阻害剤鎮静作用が増強されるおそれがある。本剤との併用により鎮静作用が増強するおそれがある。
CYP3A4誘導剤
リファンピシン等
本剤の血中濃度が低下し、本剤の作用が減弱されるおそれがある。本剤の代謝酵素であるCYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと注)
11.1.1 肝機能障害(0.1%)、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP上昇等があらわれることがある。
11.1.2 一過性前向性健忘、もうろう状態(頻度不明)
本剤を投与する場合には少量から開始するなど、慎重に行うこと。なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。
11.1.3 依存性(頻度不明)
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与中止により、不眠、不安等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。[8.3参照]
11.1.4 呼吸抑制(頻度不明)
呼吸抑制があらわれることが報告されているので、このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行うこと。[9.1.1参照]
注)レンドルミン錠再審査終了時の調査症例を含む

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと注)

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
精神神経系残眠感・眠気、ふらつき、頭重感、めまい、頭痛不穏、興奮、気分不快、立ちくらみ、いらいら感せん妄、振戦、幻覚、悪夢
肝臓AST、ALT、γ-GTP、Al-P、LDHの上昇
循環器軽度の脈拍数増加
消化器嘔気、悪心、口渇、食欲不振下痢
過敏症発疹紅斑
骨格筋だるさ、倦怠感下肢痙攣
その他発熱、貧血尿失禁、味覚異常

注)レンドルミン錠再審査終了時の調査症例を含む

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