今日の臨床サポート
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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • <ニュープロパッチ2.25mg>

    • ○パーキンソン病
    • ○中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)
  • <ニュープロパッチ4.5mg>

    • ○パーキンソン病
    • ○中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)
  • <ニュープロパッチ9mg>

    • ○パーキンソン病
  • <ニュープロパッチ13.5mg>

    • ○パーキンソン病
  • <ニュープロパッチ18mg>

    • ○パーキンソン病

用法・用量

  • ニュープロパッチ2.25mg

    • <パーキンソン病>

      • 通常、成人にはロチゴチンとして1日1回4.5mg/日からはじめ、以後経過を観察しながら1週間毎に1日量として4.5mgずつ増量し維持量(標準1日量9mg~36mg)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日量は36mgを超えないこと。
      • 本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
    • <中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)>

      • 通常、成人にはロチゴチンとして1日1回2.25mg/日からはじめ、以後経過を観察しながら1週間以上の間隔をあけて1日量として2.25mgずつ増量し維持量(標準1日量4.5mg~6.75mg)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日量は6.75mgを超えないこと。
      • 本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
  • ニュープロパッチ4.5mg

    • <パーキンソン病>

      • 通常、成人にはロチゴチンとして1日1回4.5mg/日からはじめ、以後経過を観察しながら1週間毎に1日量として4.5mgずつ増量し維持量(標準1日量9mg~36mg)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日量は36mgを超えないこと。
      • 本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
    • <中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)>

      • 通常、成人にはロチゴチンとして1日1回2.25mg/日からはじめ、以後経過を観察しながら1週間以上の間隔をあけて1日量として2.25mgずつ増量し維持量(標準1日量4.5mg~6.75mg)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日量は6.75mgを超えないこと。
      • 本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
  • ニュープロパッチ9mg

    • <パーキンソン病>

      • 通常、成人にはロチゴチンとして1日1回4.5mg/日からはじめ、以後経過を観察しながら1週間毎に1日量として4.5mgずつ増量し維持量(標準1日量9mg~36mg)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日量は36mgを超えないこと。
      • 本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
  • ニュープロパッチ13.5mg

    • <パーキンソン病>

      • 通常、成人にはロチゴチンとして1日1回4.5mg/日からはじめ、以後経過を観察しながら1週間毎に1日量として4.5mgずつ増量し維持量(標準1日量9mg~36mg)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日量は36mgを超えないこと。
      • 本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
  • ニュープロパッチ18mg

    • <パーキンソン病>

      • 通常、成人にはロチゴチンとして1日1回4.5mg/日からはじめ、以後経過を観察しながら1週間毎に1日量として4.5mgずつ増量し維持量(標準1日量9mg~36mg)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、1日量は36mgを超えないこと。
      • 本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。

禁忌 

【警告】

  • 前兆のない突発的睡眠及び傾眠等がみられることがあり、また突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されているので、患者に本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、本剤貼付中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること。[8.1、11.1.1参照]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
  • 2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 幻覚、妄想等の精神症状又はそれらの既往歴のある患者
症状が増悪又は発現しやすくなることがある。[7.1、11.1.2参照]
9.1.2 重篤な心疾患又はそれらの既往歴のある患者
心疾患が増悪又は再発することがある。
9.1.3 低血圧症の患者
症状が悪化することがある。[7.1、8.2参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度の肝障害のある患者
本剤は主として肝臓で代謝される。また、重度の肝機能障害のある患者(Child-Pugh分類C)を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で以下のことが報告されている。[2.1参照]
・マウス及びラットの受胎能試験において、血漿中プロラクチン濃度の低下に関連した雌受胎能の低下がみられた。
・マウス及びラットの胚・胎児発生試験において、血漿中プロラクチン濃度の低下に関連した早期吸収胚の増加がみられた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。臨床試験で本剤投与後に血漿中プロラクチン濃度の低下が認められたため、乳汁分泌が抑制されるおそれがある。ラットの出生前及び出生後試験において、血漿中プロラクチン濃度の低下に関連した授乳障害による出生児の生存性、発育及び機能の低下がみられた。また、動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 本剤を含めたドパミン受容体作動薬の投与により突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されている。突発的睡眠を起こした症例の中には、傾眠や過度の眠気のような前兆を認めなかった例あるいは投与開始後1年以上経過した後に初めて発現した例も報告されている。患者には本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること。[1.、11.1.1参照]
8.2 本剤を含めたドパミン受容体作動薬の投与により起立性低血圧がみられることがある。本剤の投与は少量から開始し、めまい、立ちくらみ、ふらつき等の起立性低血圧の兆候や症状が認められた場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。[7.1、9.1.3参照]
8.3 本剤の減量、中止が必要な場合は、漸減すること。急激な減量又は中止により、悪性症候群を誘発することがある。また、ドパミン受容体作動薬の急激な減量又は中止により、薬剤離脱症候群(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛等の症状を特徴とする)があらわれることがある。[7.2、7.3、11.1.3参照]
8.4 本剤を含めたドパミン受容体作動薬の投与により病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されている。このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び介護者等にこのような衝動制御障害の症状について説明すること。
8.5 本剤の貼付により皮膚症状が発現した場合には、必要に応じてステロイド外用剤又は抗ヒスタミン外用剤等を使用するか、あるいは本剤の使用を中止するなど、症状に応じて適切な処置を行うこと。また、小水疱を含む適用部位反応が発現した場合、あるいは適用部位以外に及ぶ広範な皮膚炎が認められた場合には本剤の使用を速やかに中止すること。なお、適用部位に発疹や刺激反応等が認められた場合には、日光により発現部位の皮膚が変色するおそれがあるので、回復するまで発現部位への直射日光は避けること。[14.2.2参照]
8.6 本剤の貼り替えの際、貼付している製剤を除去せずに新たな製剤を貼付した場合、本剤の血中濃度が上昇するため、貼り替えの際は先に貼付した製剤を除去したことを十分に確認するよう患者及び介護者等に指導すること。
<中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)>
8.7 本剤を含めたドパミン受容体作動薬の投与によりAugmentation(症状発現が2時間以上早まる、症状の増悪、他の部位への症状拡大)が認められることがある。このような症状が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 使用するまでは小袋内で保管すること。
14.1.2 小児の手及び目の届かない、高温にならないところに保管すること。
14.1.3 以下の療法を行う時には、前もって本剤を除去すること。
・電気的除細動(DC細動除去等)
自動体外式除細動器(AED)等と接触した場合、本剤の支持体にアルミニウムが含まれるため、本剤の貼付部位に火傷を引き起こすおそれがある。
・MRI(核磁気共鳴画像法)
本剤の支持体にアルミニウムが含まれるため、本剤の貼付部位に火傷を引き起こすおそれがある。
・ジアテルミー(高周波療法)
本剤の温度が上昇するおそれがある。
14.2 薬剤貼付時の注意
14.2.1 貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてから本剤を貼付すること。なお、貼付する部位にクリーム、ローション又はパウダーを塗布しないこと。
14.2.2 皮膚刺激を避けるため、毎回貼付部位を変えること。[8.5参照]
14.2.3 貼付後、20~30秒間手のひらでしっかり押し付けて、本剤が皮膚面に完全に接着するようにすること。
14.2.4 創傷面に使用しないこと。
14.2.5 適用部位を外部熱(過度の直射日光、あんか、サウナなどのその他の熱源)に曝露させないこと。貼付部位の温度が上昇すると本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
14.2.6 本剤をハサミ等で切って使用しないこと。ハサミ等で裁断すると本剤の有効成分が析出し、血中濃度が低下するおそれがある。
14.2.7 本剤を扱った後は、手に付着した薬剤を除去するため、手を洗うこと。手洗い前に目に触れないこと。
14.2.8 貼付24時間後も本剤の成分が残っているので、使用済みの製剤は接着面を内側にして折りたたみ、小児の手及び目の届かないところに安全に廃棄すること。

7.用法及び用量に関連する注意

ニュープロパッチ2.25mg
<パーキンソン病>
7.1 本剤の投与は、「用法及び用量」に従い少量から開始し、幻覚、妄想等の精神症状、消化器症状、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量(標準1日量9mg~36mg)まで増量すること。[8.2、9.1.1、9.1.3、11.1.2参照]
7.2 本剤の投与を中止する場合は、患者の状態を十分に観察しながら、徐々に減量すること。漸減の目安は、原則として1日おきに1日量として4.5mgずつ減量すること。[8.3、11.1.3参照]
<中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)>
7.3 本剤の投与を中止する場合は、患者の状態を十分に観察しながら、徐々に減量すること。漸減の目安は、原則として1日おきに1日量として2.25mgずつ減量すること。[8.3、11.1.3参照]

7.用法及び用量に関連する注意

ニュープロパッチ4.5mg
<パーキンソン病>
7.1 本剤の投与は、「用法及び用量」に従い少量から開始し、幻覚、妄想等の精神症状、消化器症状、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量(標準1日量9mg~36mg)まで増量すること。[8.2、9.1.1、9.1.3、11.1.2参照]
7.2 本剤の投与を中止する場合は、患者の状態を十分に観察しながら、徐々に減量すること。漸減の目安は、原則として1日おきに1日量として4.5mgずつ減量すること。[8.3、11.1.3参照]
<中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)>
7.3 本剤の投与を中止する場合は、患者の状態を十分に観察しながら、徐々に減量すること。漸減の目安は、原則として1日おきに1日量として2.25mgずつ減量すること。[8.3、11.1.3参照]

7.用法及び用量に関連する注意

ニュープロパッチ9mg
<パーキンソン病>
7.1 本剤の投与は、「用法及び用量」に従い少量から開始し、幻覚、妄想等の精神症状、消化器症状、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量(標準1日量9mg~36mg)まで増量すること。[8.2、9.1.1、9.1.3、11.1.2参照]
7.2 本剤の投与を中止する場合は、患者の状態を十分に観察しながら、徐々に減量すること。漸減の目安は、原則として1日おきに1日量として4.5mgずつ減量すること。[8.3、11.1.3参照]

7.用法及び用量に関連する注意

ニュープロパッチ13.5mg
<パーキンソン病>
7.1 本剤の投与は、「用法及び用量」に従い少量から開始し、幻覚、妄想等の精神症状、消化器症状、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量(標準1日量9mg~36mg)まで増量すること。[8.2、9.1.1、9.1.3、11.1.2参照]
7.2 本剤の投与を中止する場合は、患者の状態を十分に観察しながら、徐々に減量すること。漸減の目安は、原則として1日おきに1日量として4.5mgずつ減量すること。[8.3、11.1.3参照]

7.用法及び用量に関連する注意

ニュープロパッチ18mg
<パーキンソン病>
7.1 本剤の投与は、「用法及び用量」に従い少量から開始し、幻覚、妄想等の精神症状、消化器症状、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量(標準1日量9mg~36mg)まで増量すること。[8.2、9.1.1、9.1.3、11.1.2参照]
7.2 本剤の投与を中止する場合は、患者の状態を十分に観察しながら、徐々に減量すること。漸減の目安は、原則として1日おきに1日量として4.5mgずつ減量すること。[8.3、11.1.3参照]

5.効能又は効果に関連する注意

ニュープロパッチ2.25mg
<中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)>
診断は、国際レストレスレッグス症候群研究グループの診断基準及び重症度スケールに基づき慎重に実施し、基準を満たす場合にのみ投与すること。

5.効能又は効果に関連する注意

ニュープロパッチ4.5mg
<中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)>
診断は、国際レストレスレッグス症候群研究グループの診断基準及び重症度スケールに基づき慎重に実施し、基準を満たす場合にのみ投与すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人に本剤4.5mgを単回投与(24時間貼付)した時のロチゴチンの血漿中濃度推移を図16-1に、血漿中薬物動態パラメータを表16-1に示した。ロチゴチンの血漿中濃度は投与8時間後に定常状態に達し、24時間後に貼付剤を除去するまで持続した。
図16-1 ロチゴチン4.5mg単回投与時(24時間貼付)のロチゴチンの血漿中濃度推移
表16-1 ロチゴチン4.5mg単回投与時(24時間貼付)のロチゴチンの血漿中薬物動態パラメータ
投与量AUCta(pg・h/mL)Cmaxa(pg/mL)tmaxb(h)t1/2c(h)
4.5mg/日4,382.12(55.3)224.92(55.8)16.0(12-25)5.332(2.448)
例数:24例a:幾何平均値(%CV)b:中央値(範囲)c:算術平均値(標準偏差)
16.1.2 反復投与
健康成人に本剤2.25mg、4.5mg及び9mgをそれぞれ3日間計9日間反復投与(1日1回24時間貼付)した時の定常状態(3回目の投与時)でのロチゴチンの血漿中薬物動態パラメータを表16-2に示した。ロチゴチンの血漿中濃度は新しい貼付剤を貼付後2時間はわずかに減少した。その後、貼付後7~17時間で最大値まで上昇した。
表16-2 ロチゴチン2.25mg、4.5mg及び9mg反復投与時(1日1回24時間貼付)のロチゴチンの血漿中薬物動態パラメータ
投与量AUC24,ssa(pg・h/mL)Cmax,ssa(pg/mL)tmaxb(h)t1/2c(h)
2.25mg/日2,277.2(37.9)127.00(38.8)10.0(0-16)
4.5mg/日4,216.9(30.1)224.89(32.0)16.0(0-24)
9mg/日12,008.9(38.7)668.24(43.2)8.0(4-24)6.357(1.250)
例数:12例a:幾何平均値(%CV)b:中央値(範囲)c:算術平均値(標準偏差)
<パーキンソン病>
パーキンソン病患者を対象とした臨床試験より得られた各維持用量における定常状態時の血漿中ロチゴチン濃度を図16-2に示した。ロチゴチンの血漿中濃度は概ね36mg/日まで用量に依存して増加していた。なお、最高維持用量である36mg/日を投与した際のロチゴチンの血漿中濃度は2,877±1,992pg/mLであった。
図16-2 パーキンソン病患者における維持用量ごとの血漿中ロチゴチン濃度
<中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)>
レストレスレッグス症候群患者を対象とした臨床試験より得られた各維持用量における定常状態時の血漿中ロチゴチン濃度を図16-3に示した。ロチゴチンの血漿中濃度は2.25mg/日から6.75mg/日の範囲で用量に依存して増加していた。なお、最高維持用量である6.75mg/日を投与した際のロチゴチンの血漿中濃度は456±239pg/mLであった。
図16-3 レストレスレッグス症候群患者における維持用量ごとの血漿中ロチゴチン濃度
16.2 吸収
16.2.1 貼付部位
ロチゴチン(18mg/日)を6ヵ所の貼付部位(肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部)に投与した場合のロチゴチンの血漿中濃度推移は類似していた。Cmax,ss及びAUCt,ssにおいて、貼付部位による明らかな差は認められなかった(外国人データ)。
16.2.2 絶対的バイオアベイラビリティ
健康成人における経皮投与でのロチゴチンの絶対的バイオアベイラビリティは36.9%であった(外国人データ)。
16.3 分布
ヒト血漿蛋白結合率は、91.6%であった(in vitro、平衡透析法)。
16.4 代謝
ロチゴチンの硫酸抱合反応にはSULT1A1、SULT1A2、SULT1A3及びSULT1Eが、グルクロン酸抱合反応にはUGT1A9及びUGT2B15が関与している。また、酸化反応にはCYP2C19、CYP1A2など複数のCYP分子種が関与している(in vitro)。
16.5 排泄
14C-ロチゴチンを4.5mg単回投与(24時間貼付)した時、ロチゴチンの吸収率は投与量の46.14%であり、投与放射能の30.43%及び10.21%がそれぞれ尿中及び糞中に排泄された。吸収量に対する放射能の尿中及び糞中排泄率の合計は87.44%であった。
14C-ロチゴチンを1.2mg静脈内投与した時、尿中には主にロチゴチン硫酸抱合体、ロチゴチングルクロン酸抱合体、ロチゴチンの脱プロピル体の硫酸抱合体として排泄された。未変化体は尿中にほとんど排泄されなかった(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
健康成人8例(クレアチニンクリアランス≧80mL/min)、中等度腎機能障害被験者7例(50mL/min>クレアチニンクリアランス≧30mL/min)、重度腎機能障害被験者8例(クレアチニンクリアランス<30mL/min、非透析者)及び末期腎機能障害被験者8例(クレアチニンクリアランス<15mL/min、透析者)に本剤4.5mgを単回投与(24時間貼付)した時、中等度、重度及び末期腎機能障害被験者の血漿中ロチゴチンのAUCtはそれぞれ健康成人の0.88倍、1.14倍、1.05倍であり、Cmaxはそれぞれ健康成人の0.93倍、1.18倍、1.25倍であった(外国人データ)。
16.6.2 肝機能障害患者
健康成人8例及び中等度の肝機能障害被験者8例(Child-Pugh分類B)に本剤4.5mgを3日間投与(1日1回24時間貼付)した時、中等度肝機能障害被験者の血漿中ロチゴチンのAUC24,ss及びCmax,ssは健康成人の0.90倍及び0.94倍であった(外国人データ)。[9.3.1参照]
16.7 薬物相互作用
・健康成人において、オメプラゾール(40mg/日6日間投与)の併用投与はロチゴチン(9mg/日)の薬物動態に影響を与えなかった(外国人データ)。
・健康成人において、シメチジン(800mg/日7日間投与)の併用投与はロチゴチン(9mg/日)の薬物動態に影響を与えなかった(外国人データ)。
・健康成人において、ドンペリドン(30mg/日5日間投与)の併用投与はロチゴチン(4.5mg/日)の薬物動態に影響を与えなかった(外国人データ)。
・レストレスレッグス症候群患者において、L-dopa配合剤(レボドパ100mg/カルビドパ25mg)(1日2回投与)とロチゴチン(9mg/日)の併用投与はそれぞれの薬物動態に影響を与えなかった(外国人データ)。
・健康成人において、経口ホルモン避妊薬(エチニルエストラジオール0.03mg/レボノルゲストレル0.15mg製剤)とロチゴチン(6.75mg/日)の併用投与はそれぞれの薬物動態に影響を与えなかった。また、ロチゴチンは経口ホルモン避妊薬の排卵抑制作用に影響を与えなかった(外国人データ)。

併用注意 

ドパミン拮抗剤
フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤、メトクロプラミド等
本剤の作用が減弱するおそれがある。
本剤はドパミン作動薬であり、併用により両薬剤の作用が拮抗するおそれがある。
抗パーキンソン剤
レボドパ、抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ドロキシドパ、エンタカポン、セレギリン塩酸塩、ゾニサミド等
ジスキネジア、幻覚、錯乱等の副作用が増強することがある。
相互に作用が増強することがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 突発的睡眠(1%未満)
前兆のない突発的睡眠があらわれることがある。[1.、8.1参照]
11.1.2 幻覚(7.6%)、妄想(1%未満)、せん妄(1%未満)、錯乱(頻度不明)
幻覚(主に幻視)、妄想、せん妄、錯乱があらわれることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するとともに、必要に応じて抗精神病薬を使用するなどの適切な処置を行うこと。[7.1、9.1.1参照]
11.1.3 悪性症候群(1%未満)
本剤の急激な減量又は中止、あるいは非定型抗精神病薬の併用により、悪性症候群があらわれることがある。観察を十分に行い、発熱、意識障害、無動無言、高度の筋硬直、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗、血清CKの上昇等があらわれた場合には悪性症候群の症状である可能性があるため、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと。[7.2、7.3、8.3参照]
11.1.4 肝機能障害(頻度不明)
AST、ALT、Al-P、γ-GTP上昇等の肝機能障害があらわれることがある。
11.1.5 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上1~5%未満1%未満頻度不明
精神神経系傾眠、ジスキネジア頭痛、浮動性めまい、体位性めまい、不眠浮遊感、ジストニア、回転性めまい、幻聴、パーキンソン症状(すくみ足、パーキンソン歩行等)、振戦、意識障害(意識消失、意識レベルの低下等)、悪夢、うつ病、睡眠障害、失神、焦燥、レストレスレッグス症候群、不安、衝動制御障害(病的賭博、強迫性購買、暴食等)、多汗、味覚異常、感覚鈍麻、錯覚、病的性欲亢進、精神症状、強迫性障害、ドパミン調節障害症候群嗜眠、異常な夢、痙攣、失見当識、激越、薬剤離脱症候群注1)(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛等)
消化器悪心(22.5%)、嘔吐便秘、食欲不振、腹部不快感、口渇腹痛、下痢、消化不良、胃潰瘍、胃炎、胃腸炎、口内炎、口腔内不快感、口内乾燥、逆流性食道炎
循環器起立性低血圧動悸、心房細動、上室性頻脈、高血圧、低血圧
呼吸器呼吸困難、咽喉頭障害(疼痛、不快感等)、咳、しゃっくり
血液貧血、白血球数減少、白血球数増多、赤血球数減少
泌尿器尿潜血、排尿困難
過敏症発疹そう痒、蕁麻疹、紅斑血管浮腫(顔面浮腫、眼瞼浮腫等)
視覚異常、眼のチカチカ霧視
腎臓BUN上昇、尿糖
代謝血糖上昇、低カリウム血症、低ナトリウム血症
筋・骨格系CK上昇姿勢異常、斜頚、筋骨格硬直、筋骨格痛、背部痛、四肢痛、頚部痛、筋痙縮、関節痛
適用部位注2)適用部位反応(49.4%)適用部位そう痒、適用部位紅斑適用部位変色、適用部位水疱、適用部位刺激感、適用部位びらん、適用部位発疹、適用部位浮腫
その他倦怠感、末梢性浮腫、体重減少疲労、無力症、発熱、熱感、ほてり、冷汗、転倒、耳鳴、耳痛、不正出血、不規則月経、勃起障害、鼻炎、皮膚色素脱失体重増加

注1)異常が認められた場合には、投与再開又は減量前の投与量に戻すなど、適切な処置を行うこと。
注2)このような場合には貼付部位を変えるなど適切な処置を行うこと。

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