薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
リファンピシン | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
フェノバルビタール フェニトイン | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
デキサメタゾン(全身投与) | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。併用する場合には注意して投与すること。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
リファブチン | 本剤/リトナビル600/100mg 1日2回とリファブチン150mg 2日1回を併用したとき、リファブチンの活性代謝物のAUCが9.8倍に増加した。併用する場合には必要に応じてリファブチンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
シンバスタチン アトルバスタチン | これらの薬剤の血中濃度上昇により、横紋筋融解症が起こる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
サルメテロール | サルメテロールの血中濃度上昇により、QT延長、動悸、洞性頻脈などの心血管系事象の発現リスクが増大する可能性がある。併用する場合には必要に応じてサルメテロールの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
クラリスロマイシン | 本剤/リトナビル400/100mg 1日2回とクラリスロマイシン500mg 1日2回を併用したとき、クラリスロマイシンのAUCが57%増加した。併用する場合には必要に応じてクラリスロマイシンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
カルバマゼピン | 本剤/リトナビル600/100mg 1日2回とカルバマゼピン200mg 1日2回を併用したとき、カルバマゼピンのAUCが45%増加した。併用する場合には必要に応じてカルバマゼピンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
シルデナフィル バイアグラ タダラフィル シアリス、ザルティア | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アミオダロン ベプリジル リドカイン(全身投与) キニジン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
シクロスポリン タクロリムス | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
Ca拮抗剤 (フェロジピン、ニフェジピン、ニカルジピン等) | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
フルチカゾン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ダサチニブ エベロリムス | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ボセンタン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アピキサバン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ダビガトランエテキシラート | 本剤/リトナビル800/100mgとダビガトランエテキシラート150mgを併用したとき、本剤/リトナビル単回投与時のダビガトランのAUC及びCmaxは1.7倍及び1.6倍に上昇し、本剤/リトナビル反復投与時のダビガトランのAUC及びCmaxはいずれも1.2倍に上昇した。併用する場合には必要に応じてダビガトランエテキシラートを減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのP糖蛋白阻害作用による。 |
ロスバスタチン プラバスタチン | これらの薬剤の血中濃度上昇により、横紋筋融解症が起こる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 機序不明 |
ジゴキシン | 本剤/リトナビル600/100mg 1日2回とジゴキシン0.4mg 1日1回を併用したとき、ジゴキシンのAUCが77%増加した。併用する場合には必要に応じてジゴキシンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのP糖蛋白阻害作用により、ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。 |
コルヒチン [2.3、9.2.1、9.3.1参照] | コルヒチンの血中濃度を上昇させる可能性がある(コルヒチンとリトナビルとの併用により、コルヒチンのAUCが196%増加したとの報告がある)。併用する場合には必要に応じてコルヒチンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用又はP糖蛋白阻害作用により、コルヒチンの血中濃度が上昇することがある。 |
グレカプレビル・ピブレンタスビル | グレカプレビルの血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてグレカプレビル・ピブレンタスビルの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのP糖蛋白、BCRP又はOATP1B阻害作用により、グレカプレビルの血中濃度が上昇することがある。 |
経口避妊剤 (エチニルエストラジオール、ノルエチステロン等) | 本剤/リトナビル600/100mg 1日2回とエチニルエストラジオール/ノルエチステロン35μg/1mg 1日1回を併用したとき、エチニルエストラジオール及びノルエチステロンのAUCはそれぞれ44及び14%減少した。本剤を投与する場合は、別の避妊方法を行うことが望ましい。 | リトナビルの薬物代謝酵素誘導作用により、これらの薬剤の代謝が促進される。 |
セルトラリン パロキセチン | 本剤/リトナビル400/100mg 1日2回と併用したとき、セルトラリン(50mg 1日1回)のAUCが49%、パロキセチン(20mg 1日1回)のAUCが39%減少した。併用する場合には注意して投与すること。 | 機序不明 |
メサドン | 本剤/リトナビル600/100mg 1日2回とメサドンを併用したとき、R(-)メサドン及びS(+)メサドンのAUCがそれぞれ16%及び36%減少した。併用する場合には注意して投与すること。 | 機序不明 |
イトラコナゾール ケトコナゾール注) ボリコナゾール | 本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。併用する場合には必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルとこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
ワルファリン | ワルファリンの血中濃度に影響を与えることがある。併用する場合には必要に応じて本剤又はワルファリンの投与量を調節するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルの薬物代謝酵素に対する阻害作用により、血中濃度に変化がおこることがある。 |