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ゾテピン錠25mg「ヨシトミ」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 統合失調症

用法・用量

  • ゾテピンとして、通常成人1日75~150mgを分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが1日450mgまで増量することができる。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 昏睡状態、循環虚脱状態の患者[これらの状態を悪化させるおそれがある。]
  • バルビツール酸誘導体、麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制剤の作用を延長し増強させる。]
  • アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)(「3.相互作用」の項参照)
  • 本剤の成分、フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること

  • 皮質下部の脳障害(脳炎、脳腫瘍、頭部外傷後遺症等)の疑いがある患者[高熱反応があらわれるおそれがあるので、このような場合には全身を氷で冷やすか、又は解熱剤を投与するなど適切な処置を行うこと。]

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

肝障害又は血液障害のある患者[肝障害又は血液障害を悪化させるおそれがある。]
褐色細胞腫、動脈硬化症あるいは心疾患の疑いのある患者[類似化合物であるフェノチアジン系化合物では血圧の急速な変動がみられることがある。]
重症喘息、肺気腫、呼吸器感染症等の患者[類似化合物であるフェノチアジン系化合物では呼吸抑制があらわれることがある。]
てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者及び過去にロボトミーや電撃療法をうけた患者[痙攣閾値を低下させることがある。]
高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
高温環境にある患者[高熱反応があらわれることがある。]
脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。]

重要な基本的注意

眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること。
制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

高齢者への投与

高齢者では錐体外路症状等の副作用が起こりやすいので、患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[動物実験で新生仔死亡率の増加が報告されている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]
授乳婦
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。[母乳中へ移行することが報告されている。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。

薬物動態

溶出挙動
ゾテピン錠25mg「ヨシトミ」
ゾテピン錠25mg「ヨシトミ」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたゾテピン25mg錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
ゾテピン錠50mg「ヨシトミ」
ゾテピン錠50mg「ヨシトミ」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたゾテピン50mg錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
ゾテピン錠100mg「ヨシトミ」
ゾテピン錠100mg「ヨシトミ」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたゾテピン100mg錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
ゾテピン細粒10%「ヨシトミ」
ゾテピン細粒10%「ヨシトミ」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたゾテピン100mg/g細粒の溶出規格に適合していることが確認されている。
ゾテピン細粒50%「ヨシトミ」
ゾテピン細粒50%「ヨシトミ」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたゾテピン500mg/g細粒の溶出規格に適合していることが確認されている。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アドレナリン
(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)
ボスミン
アドレナリンの作用を逆転させ、重篤な血圧低下を起こすおそれがある。アドレナリンはα、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用により、β受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強される。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
中枢神経抑制剤
バルビツール酸誘導体
麻酔剤等
相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある。本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する。
降圧剤相互に降圧作用を増強させることがある。本剤及びこれらの薬剤は降圧作用を有する。
抗コリン作用を有する薬剤
抗コリン性抗パーキンソン剤
三環系抗うつ剤等
相互に抗コリン作用を増強させることがある。本剤及びこれらの薬剤は抗コリン作用を有する。
メトクロプラミド
ドンペリドン
内分泌機能異常、錐体外路症状が発現しやすくなる。本剤及びこれらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため、併用により抗ドパミン作用が強くあらわれる。
ドパミン作動薬
レボドパ等
相互に作用を減弱させることがある。本剤は抗ドパミン作用を有するため、作用が拮抗する。
アルコール
飲酒
相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある。ともに中枢神経抑制作用を有する。
アドレナリン含有歯科麻酔剤
リドカイン・アドレナリン
重篤な血圧低下を起こすおそれがある。アドレナリンはα、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用により、β受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強されるおそれがある。

重大な副作用 

(頻度不明)
悪性症候群(Syndrome malin)
悪性症候群があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。
心電図異常
心電図変化があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止すること。
麻痺性イレウス
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。なお、この悪心・嘔吐は、本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。
痙攣発作
痙攣発作があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
無顆粒球症、白血球減少
無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肺塞栓症、深部静脈血栓症
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
遅発性ジスキネジア
類似化合物であるフェノチアジン系化合物では長期投与により、ときに口周部等に不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがある。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
類似化合物(フルフェナジン等)で低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることが報告されている。

その他の副作用 

頻度不明
循環器注1)血圧降下、頻脈、不整脈、息苦しさ
消化器便秘、悪心・嘔吐、食欲不振、腹部不快感、下痢、口内炎、食欲亢進、腹部膨満感
肝臓注2)肝障害
錐体外路症状パーキンソン症候群(手指振戦、流涎、筋強剛、運動減少、歩行障害、膏顔、仮面様顔貌等)、ジスキネジア(構音障害、眼球回転発作、嚥下障害、姿勢異常等)、アカシジア(静坐不能)
精神神経系眠気、脳波異常、不眠、不安・焦燥、不穏・興奮、易刺激、意識障害、性欲亢進
過敏症注3)発疹、皮膚そう痒感
自律神経系脱力・倦怠感、口渇、めまい、頭痛・頭重、鼻閉、排尿困難、しびれ感、失禁、発汗、頻尿
内分泌月経異常、乳汁分泌
その他血清尿酸低下、視覚障害、浮腫、発熱、味覚異常、体重増加、体重減少、瞳孔散大

注1)このような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
注2)このような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止すること。
注3)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

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