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イフェンプロジル酒石酸塩錠10mg「あすか」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 脳梗塞後遺症、脳出血後遺症に伴うめまいの改善

用法・用量

  • <イフェンプロジル酒石酸塩錠10mg「あすか」>

    • 通常成人には、1回2錠(イフェンプロジル酒石酸塩として20mg)を1日3回毎食後経口投与する。
  • <イフェンプロジル酒石酸塩錠20mg「あすか」>

    • 通常成人には、1回1錠(イフェンプロジル酒石酸塩として20mg)を1日3回毎食後経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 頭蓋内出血発作後、止血が完成していないと考えられる患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 脳梗塞発作直後の患者
脳内盗血現象を起こすおそれがある。
9.1.2 低血圧のある患者
血圧低下を増強するおそれがある。
9.1.3 心悸亢進のある患者
心機能を亢進させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与12週で効果が認められない場合には投与を中止すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男子24名に、セロクラール錠10mg及びセロクラール錠20mgを、イフェンプロジル酒石酸塩として60mgずつ単回経口投与した場合の抱合型イフェンプロジルの血漿中濃度パラメーターを次に示す。
tmax(hr)Cmax(ng/mL)t1/2(hr)AUC(ng・hr/mL)
錠10mg1.7770.41.33200.3
錠20mg1.7767.31.40198.9
16.1.2 生物学的同等性試験
健康成人男性にイフェンプロジル酒石酸塩錠10mg「あすか」又はイフェンプロジル酒石酸塩錠20mg「あすか」とセロクラール錠10mgそれぞれイフェンプロジル酒石酸塩として20mgを、クロスオーバー法により絶食単回経口投与して血漿中イフェンプロジル抱合体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
<イフェンプロジル酒石酸塩錠10mg「あすか」>
投与量AUC0-4(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)
イフェンプロジル酒石酸塩錠10mg「あすか」20mg(2錠)53.4±8.327.9±4.31.4±0.3
セロクラール錠10mg20mg(2錠)48.3±5.926.7±4.21.6±0.3
(mean±S.E.,n=10)
<イフェンプロジル酒石酸塩錠20mg「あすか」>
投与量AUC0-6(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)
イフェンプロジル酒石酸塩錠20mg「あすか」20mg(1錠)75.33±10.3226.6±3.31.7±0.1
セロクラール錠10mg20mg(2錠)68.45±7.2832.1±2.71.4±0.1
(mean±S.E.,n=10)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
ラットに14C-イフェンプロジルを経口投与した場合、投与30分後に最高血中濃度に達し、肝臓及び腎臓などに分布した。
16.5 排泄
16.5.1 ラットに14C-イフェンプロジルを経口投与した場合、投与後24時間以内に投与量の約30%が尿中に、約60%が糞中に排泄された。
16.5.2 健康成人男子3名にイフェンプロジル酒石酸塩錠10mgを10、20及び40mg、また、脳血管障害患者3例に20及び40mg単回投与した場合、24時間までの尿中への累積排泄率は約20~30%であった。1群3名の健康成人男子9名に、イフェンプロジル酒石酸塩錠10mgを10、20又は40mg、1日3回、4又は5日間連続投与した場合、蓄積性は認められなかった。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
出血傾向をきたすと考えられる薬剤出血傾向が増強されるおそれがある。本剤の血小板粘着能・凝集能抑制作用による。
ドロキシドパドロキシドパの作用を減弱するおそれがある。本剤のα1受容体遮断作用による。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満頻度不明
消化器口渇、悪心・嘔吐、食欲不振、胸やけ、下痢、便秘、口内炎、腹痛
精神神経系頭痛、めまい、ねむけ不眠
過敏症発疹、皮膚そう痒感
循環器動悸、立ちくらみ、頻脈、顔面潮紅、のぼせ感
肝臓AST・ALT上昇
血液貧血
その他顔面浮腫、上・下肢のしびれ感
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