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アミティーザカプセル12μg、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)

用法・用量

  • 通常、成人にはルビプロストンとして1回24μgを1日2回、朝食後及び夕食後に経口投与する。なお、症状により適宜減量する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 腫瘍、ヘルニア等による腸閉塞が確認されている又は疑われる患者[腸閉塞を悪化させるおそれがある。]
  • 2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[8.2、9.5参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重度の腎機能障害のある患者
本剤又は活性代謝物の血中濃度が上昇するおそれがある。[7.2、16.6.1参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 中等度又は重度の肝機能障害のある患者
本剤又は活性代謝物の血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1、16.6.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[3H]で標識した本剤を用いた動物実験(ラット)で、放射能の胎児への移行が認められている。また、動物実験(モルモット)で胎児喪失が報告されている。[2.3、8.2参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。[3H]で標識した本剤を用いた動物実験(ラット)で、放射能の乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤による治療により継続的な症状の改善が得られた場合、又は副作用が認められた場合には、症状に応じて減量、休薬又は中止を考慮し、本剤を漫然と継続投与することのないよう注意すること。
8.2 動物実験で胎児喪失が報告されているので、妊娠する可能性のある女性に投与する場合には妊娠検査を行うなど妊娠中でないことを確認すること。また、本剤の妊娠に及ぼす危険性について患者に十分に説明し、服薬中は避妊させること。なお、本剤投与中に妊娠が確認された場合又は疑われた場合には、直ちに医師に連絡するよう、指導すること。[2.3、9.5参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 中等度又は重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスB又はC)のある患者では、1回24μgを1日1回から開始するなど、慎重に投与すること。[9.3、16.6.2参照]
7.2 重度の腎機能障害のある患者では、患者の状態や症状により1回24μgを1日1回から開始するなど、慎重に投与すること。[9.2、16.6.1参照]

5.効能又は効果に関連する注意

症候性の慢性便秘症患者を対象に本剤の有効性及び安全性を評価する臨床試験は実施していない。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人に本剤24、48、72μgを単回経口投与したとき、血漿中の未変化体濃度はいずれも定量下限(10pg/mL)未満であった。また、活性代謝物である15-ヒドロキシ体のCmax及びAUCは以下の表のとおりであった。
表 薬物動態パラメータ
投与群例数Cmax(pg/mL)AUCt(pg・h/mL)
24μg群521.2±9.610.9±9.4
48μg群838.6±19.435.6±17.4
72μg群853.1±30.266.0±58.1
平均値±標準偏差
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
本剤の体内動態に及ぼす食事の影響について72μgの[3H]で標識した本剤を用いて健康成人で検討した。その結果、摂食時及び空腹時ともに血漿中に未変化体はほとんど認められなかった。[3H]で標識した本剤を高脂肪食とともに投与したときの放射能のCmaxは、空腹時投与と比較して55%低下したが、AUCには変化が見られなかった(外国人データ)。
16.3 分布
3H]で標識した本剤をラットに経口投与したとき、消化管、肝、腎組織等へ分布し、投与後48時間ではいずれの組織においても低濃度であった。
16.4 代謝
ヒト及び動物(マウス、ラット、ウサギ、イヌ及びサル)の試験結果から、本剤は15位の還元、α鎖のβ酸化、ω鎖のω酸化によって速やか、かつ広範に代謝を受けることが示された。本剤と同様に薬理作用を有する代謝物(15-ヒドロキシ体)への代謝はカルボニル還元酵素が関与している可能性が示唆され、また、動物実験から、血液中に未変化体は検出されず、検出されるほとんどが非活性の代謝物であることが示された。マスバランス試験(外国人データ)の結果から、ヒトでは主にM3(15-ヒドロキシ体)及びM14(19-カルボキシ-15-ヒドロキシ-2,3,4,5,20-ペンタノル体)が代謝物として認められた。なお、ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験の結果から、CYP2A6を阻害する可能性が示された。
16.5 排泄
健康成人に72μgの[3H]で標識した本剤を単回経口投与したとき、総投与放射能の60.7%が投与後24時間後までに尿中に排泄され、投与後168時間までに62.9%が尿中に、31.9%が便中に排泄され、合わせて94.8%が回収された(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
血液透析を必要とする重度の腎機能障害のある患者に対して本剤24μgを単回経口投与し、健康成人と薬物動態パラメータを比較した。その結果、いずれの群ともに血中未変化体濃度は定量下限(10pg/mL)未満であった。また、重度の腎機能障害のある患者ではM3のCmax、及びAUCtは健康成人に比し、それぞれ25%及び12%高かった(外国人データ)。[7.2、9.2参照]
16.6.2 肝機能障害患者
中等度又は重度(Child-Pugh分類クラスB又はC)の肝機能障害患者に本剤24μgを単回経口投与し、健康成人と薬物動態パラメータを比較した。その結果、未変化体はほとんどの患者において定量下限(10pg/mL)未満であった。また、M3のCmax、AUCtは、健康成人に比し、中等度肝機能障害患者ではそれぞれ66%及び119%、重度肝機能障害患者では、それぞれ183%及び521%高かった(外国人データ)。[7.1、9.3参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上1~5%未満1%未満頻度不明
血液及びリンパ系障害貧血
免疫系障害気道過敏症
代謝及び栄養障害食欲減退
神経系障害頭痛浮動性めまい、体位性めまい、感覚鈍麻、傾眠、失神
耳及び迷路障害回転性めまい
心臓障害動悸頻脈
血管障害ほてり低血圧
呼吸器、胸郭及び縦隔障害呼吸困難咳嗽
胃腸障害下痢(30%)、悪心(23%)、腹痛(6%)腹部不快感、腹部膨満、嘔吐消化不良、排便回数増加、出血性胃炎、痔核、逆流性食道炎、心窩部不快感、痔出血
皮膚及び皮下組織障害湿疹、紅斑発疹
筋骨格系及び結合組織障害背部痛、筋骨格硬直、四肢不快感
全身障害及び局所様態胸部不快感(5%)胸痛、不快感、異常感(気分不良)、倦怠感、浮腫、口渇
臨床検査血中ビリルビン増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、血中ブドウ糖増加、血中トリグリセリド増加、血中尿素増加、血中γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、尿中ブドウ糖陽性、ヘモグロビン減少、体重増加、白血球数増加、血中リン増加血圧低下
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