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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○狭心症
  • ○シアン及びシアン化合物による中毒

用法・用量

  • <狭心症>

    • 1回1管(亜硝酸アミル0.25mL)を、被覆を除かずそのまま打ち叩いて破砕し、内容を被覆に吸収させ、鼻孔に当てて吸入させる。
  • <シアン及びシアン化合物による中毒>

    • ・直接吸入

      • 直接吸入は、自発呼吸がある場合に実施する。1回1管(亜硝酸アミル0.25mL)を、被覆を除かずそのまま打ち叩いて破砕し、内容を被覆に吸収させ、鼻孔に当てて吸入させる。なお、症状により適宜増量する。
    • ・回路内への投入

      • バッグマスク等の呼吸器経路内に、1回1管(亜硝酸アミル0.25mL)を、被覆を除かずそのまま打ち叩いて破砕した亜硝酸アミルのアンプルを投入し内容を吸入させる。なお、症状により適宜増量する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • <狭心症>

    • 2.1 心筋梗塞の急性期の患者[心筋梗塞の急性期では血圧低下がみられるので、本剤の投与により末梢血管が拡張され、さらに血圧が低下し、心原性ショックを誘発するおそれがある。]
    • 2.2 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
    • 2.3 頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させるおそれがある。]
    • 2.4 高度な貧血のある患者[血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。]
    • 2.5 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
    • 2.6 ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
<効能共通>
9.1.1 低血圧の患者
血圧を低下させる。
9.1.2 原発性肺高血圧症の患者
心拍出量が低下しショックを起こすおそれがある。
9.1.3 肥大型閉塞性心筋症の患者
心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある。
<シアン及びシアン化合物による中毒>
9.1.4 心筋梗塞の急性期の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。心筋梗塞の急性期では血圧低下がみられるので、本剤の投与により末梢血管が拡張され、さらに血圧が低下し、心原性ショックを誘発するおそれがある。
9.1.5 閉塞隅角緑内障の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。眼圧を上昇させるおそれがある。
9.1.6 頭部外傷又は脳出血のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。頭蓋内圧を上昇させるおそれがある。
9.1.7 高度な貧血のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。
9.1.8 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
9.5 妊婦
<狭心症>
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
<シアン及びシアン化合物による中毒>
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましいが、治療上やむを得ないと判断される場合はこの限りではない。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
起立性低血圧などが起こりやすい。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 過度に使用した場合、急激な血圧低下による意識消失を起こすことがあるので、十分注意すること。
過度の血圧低下、意識消失が起こった場合には、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行うこと。
8.2 吸入後に起立性低血圧を起こし、めまい、脱力、失神又はその他の脳貧血症状が一過性にあらわれることがあるので注意すること。このような場合、頭を低くして寝かせ、深呼吸をさせ、四肢を動かせるなどの処置を行うことによって回復がはやまる。
8.3 本剤の投与開始時には、他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用が起こりやすく、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動能力等の低下が起こることがあるので注意すること。
<シアン及びシアン化合物による中毒>
8.4 血液ガス検査装置等で血中メトヘモグロビン濃度を適宜測定し、20~25%以下にコントロールしながら、人工呼吸器等による酸素吸入を行うこと。[11.1.1参照]

7.用法及び用量に関連する注意

<シアン及びシアン化合物による中毒>
7.1 本剤の用法及び用量は、患者の全身状態等に応じて決めるが、一般に下記の用法が標準的解毒方法として推奨される。
7.1.1 亜硝酸アミルの吸入(亜硝酸ナトリウム溶液の準備ができるまで、2分毎)
アシドーシスが認められた場合、炭酸水素ナトリウムの静注により補正を行う。
7.1.2 亜硝酸ナトリウムの静注(3%亜硝酸ナトリウム溶液10mL注1)を3分間で静注)
血圧低下を来した場合、ノルアドレナリン等の静注によりコントロールする。
7.1.3 チオ硫酸ナトリウム水和物の静注(25%チオ硫酸ナトリウム溶液50mL注2)を10分以上かけて静注)
7.1.4 上記により効果がなければ7.1.2、7.1.3を初回の半量投与する。
注1)注射用水20mLに亜硝酸ナトリウム0.6gを溶解して製する。
注2)注射用水100mLにチオ硫酸ナトリウム水和物12.5gを溶解して製する。市販の日局チオ硫酸ナトリウム注射液を用いる場合は125mLを投与する。
7.2 ニトロプルシドナトリウム注射液の過量投与によるシアン中毒の治療には、日局チオ硫酸ナトリウム水和物の静脈内投与、本剤の吸入等が有効である。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤
シルデナフィルクエン酸塩
(バイアグラ)
バルデナフィル塩酸塩水和物
(レビトラ)
タダラフィル
(シアリス)
[2.6参照]
併用により、降圧作用を増強することがある。本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。
グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤
リオシグアト
(アデムパス)
[2.6参照]
併用により、降圧作用を増強することがある。本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アルコール血圧低下を起こすことがある。アルコールにより血管拡張作用が増強されるためと考えられている。
薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤
シルデナフィルクエン酸塩
バルデナフィル塩酸塩水和物
タダラフィル
併用により、降圧作用を増強することがある。本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においては治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。
グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤
リオシグアト
併用により、降圧作用を増強することがある。本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においては治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 メトヘモグロビン血症(頻度不明)[8.4参照]
11.1.2 チアノーゼ(頻度不明)
11.1.3 溶血性貧血(頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
循環器脳貧血、めまい、血圧低下、紅潮、動悸、頻脈、虚脱
精神神経系失神、頭痛
消化器悪心・嘔吐
その他呼吸障害、発汗、尿失禁、便失禁
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