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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 狂犬病の予防及び発病阻止

用法・用量

  • 本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)の全量で溶解し、次のとおり使用する。
    • <曝露前免疫>

      • 1.0mLを1回量として、適切な間隔をおいて3回筋肉内に接種する。
    • <曝露後免疫>

      • 1.0mLを1回量として、適切な間隔をおいて4~6回筋肉内に接種する。

禁忌 

【禁忌】

予防接種を受けることが適当でない者

  • 2.1 明らかな発熱を呈している者
  • 2.2 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
  • 2.3 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
  • 2.4 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
  • ただし、曝露後免疫を目的とした使用に限り、予防接種上の有益性を考慮して接種を行うこと。

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
9.1.1 ゼラチン含有製剤又はゼラチン含有の食品に対して過敏症の既往歴のある者[8.3参照]
9.1.2 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者[9.2、9.3参照]
9.1.3 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
9.1.4 過去にけいれんの既往のある者
9.1.5 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
9.1.6 本剤の成分又は鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のもの、テトラサイクリン、ネオマイシン、アムホテリシンBに対してアレルギーを呈するおそれのある者
9.1.7 血小板減少症や凝固障害を有する者、抗凝固療法を施行している者
筋肉内接種により出血するおそれがある。
9.2 腎機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.2参照]
9.3 肝機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。
9.6 授乳婦
予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
接種に当たっては、予診等を慎重に行い、被接種者の健康状態を十分に観察すること。一般に、生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤は、「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。
8.2 被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。
8.3 本剤は安定剤としてゼラチンの分解物を重合させたゼラチン由来物質(ポリゼリン)を含有している。ゼラチン含有製剤の接種により、ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫等)があらわれたとの報告があるので、問診を十分に行い、接種後は観察を十分に行うこと。[9.1.1、11.1.1参照]
8.4 被接種者又はその保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、けいれん等の異常な症状を呈した場合には速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。
8.5 ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。

14.適用上の注意

14.1 薬剤接種時の注意
14.1.1 接種時
(1)【ラビピュール筋注用の使用方法】に従い接種を行うこと。
(2)注射針及び注射筒は被接種者毎に取り換えること。
(3)混濁、着色、異物の混入、その他の異常がないかを確認し、異常を認めたものは使用しないこと。
(4)容器の栓及びその周囲をアルコールで消毒した後、注射針をさし込み、所要量を注射器内に吸引する。この操作に当たっては、雑菌が迷入しないよう注意する。また、栓を取り外し、あるいは他の容器に移し使用してはならない。
(5)注射針の先端が血管内に刺入していないことを確認すること。
(6)本剤は、他剤と混合しないこと。[7.1.2参照]
(7)本剤の溶解は接種直前に行い、一度溶解したものは直ちに使用すること。
14.1.2 接種部位
(1)本剤は筋肉内注射のみに使用し、皮下注射又は静脈内注射はしないこと。
(2)接種部位は、通常、大腿前外側部又は上腕三角筋とし、臀部には接種しないこと。
(3)接種部位はアルコールで消毒し、同一部位に反復して接種することは避けること。
(4)筋肉内注射に当たっては、組織・神経等への影響を避けるため下記の点に注意すること。
・針長は筋肉内接種に足る長さであるが、組織や血管あるいは骨に到達しないよう、各接種者に対して適切な針長を決定すること。
・神経走行部位を避けること。
・注射針を刺入したとき、激痛の訴えや血液の逆流がみられた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

7.用法及び用量に関連する注意

曝露前免疫及び曝露後免疫の接種日の目安等は以下のとおりである。なお、接種要否及び接種スケジュールは世界保健機関(WHO)の推奨も参考に検討すること。
7.1 曝露前免疫(狂犬病の予防)
7.1.1 接種日の目安(1回目接種日を0日とする。)
接種日の目安
3回接種0、7、21日又は0、7、28日
7.1.2 同時接種
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。[14.1.1参照]
7.2 曝露後免疫(狂犬病の発病阻止)
7.2.1 接種日の目安(1回目接種日を0日とする。)
接種日の目安
4回接種0(接種部位を変えて、2箇所に1回ずつ、計2回)、7、21日
5回接種0、3、7、14、28日
6回接種0、3、7、14、30、90日
7.2.2 咬傷等の曝露を受けた場合には、以前に曝露前免疫を完了した者であっても、必ず曝露後免疫を行うこと。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
免疫抑制剤
副腎皮質ステロイド等
本剤の効果が得られないおそれがある。免疫抑制的な作用を持つ製剤の投与を受けている者、特に長期あるいは大量投与を受けている者は免疫機能が低下している。

重大な副作用 

次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)[8.3参照]
11.1.2 脳炎(頻度不明)
異常が認められた場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
11.1.3 ギラン・バレー症候群(頻度不明)
四肢遠位から始まる弛緩性麻痺、腱反射の減弱ないし消失等の症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

10%以上1~10%未満1%未満頻度不明
局所反応(注射部位)疼痛、紅斑そう痒感、腫脹、硬結、内出血
皮膚蕁麻疹紅斑、そう痒性皮疹、顔面腫脹発疹、多汗症、血管性浮腫
精神神経系頭痛感覚鈍麻浮動性めまい、錯感覚、失神寸前の状態、失神
消化器悪心、下痢、嘔吐腹痛、食欲減退腹部不快感
筋骨格筋肉痛、関節痛、重感四肢不快感
その他倦怠感疲労、発熱、局所腫脹口腔咽頭痛無力症、リンパ節症、過敏症、悪寒、回転性めまい
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