今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

パルナパリンNa透析用500単位/mLバイアル10mL「ILS」

一部のコンテンツを閲覧になるにはご契約が必要となります。

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析・血液透析ろ過・血液ろ過)

用法・用量

  • 本剤を直接又は生理食塩液により希釈して投与する。
  • 出血性病変又は出血傾向を有しない患者の場合

    • 通常、成人には体外循環開始時、パルナパリンナトリウムとして治療1時間あたり7~13単位/kgを体外循環路内血液に単回投与する。なお、体外循環路内の血液凝固状況に応じ適宜増減する。
    • 通常、成人には体外循環開始時、パルナパリンナトリウムとして15~20単位/kgを体外循環路内血液に単回投与し、体外循環開始後は毎時6~8単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。なお、体外循環路内の血液凝固状況に応じ適宜増減する。
  • 出血性病変又は出血傾向を有する患者の場合

    • 通常、成人には体外循環開始時、パルナパリンナトリウムとして10~15単位/kgを体外循環路内血液に単回投与し、体外循環開始後は毎時6~9単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • パルナパリンナトリウムに対し過敏症状又は過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[使用上の注意「5.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項の(1)参照]
原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること

  • 高度な出血症状を有する患者[出血症状を助長するおそれがある。]
  • 重篤な肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を助長するおそれがある。]
  • ヘパリン起因性血小板減少症(HIT:heparin-induced thrombocytopenia)の既往歴のある患者[投与が必要な場合は、本剤投与後は血小板数を測定すること。HITがあらわれることがある。](「9.その他の注意」の項(3)参照)

注意 

重要な基本的注意

本剤の使用にあたっては、観察を十分に行い、出血の増悪がみられた場合には減量又は投与を中止すること。
脊椎・硬膜外麻酔あるいは腰椎穿刺等との併用により、穿刺部位に血腫が生じ、神経の圧迫による麻痺があらわれるおそれがある。併用する場合には神経障害の徴候および症状について十分注意し、異常が認められた場合には直ちに適切な処置を行うこと。

適用上の注意

調製時
抗ヒスタミン剤は、本剤と試験管内で混合すると反応し沈澱を生じることがあるので、混注は避けること。
投与時
本剤は保存剤を含有しないので、開封後は速やかに使用し、分割使用は避けること。
透析器
本剤は、ヘモファン膜へ吸着することにより、抗凝固活性が低下するおそれがある。

高齢者への投与

一般に高齢者では、生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
動物実験(ラット)で、母乳中へ移行することが確認されているので、投与中は授乳を避けさせること。

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗凝固剤本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝固作用と血液凝固因子の生合成阻害作用により相加的に出血傾向が増強される。
サリチル酸誘導体
アスピリン等
本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。
血小板凝集抑制剤
チクロピジン塩酸塩
ジピリダモール等
本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。
血栓溶解剤
ウロキナーゼ
t-PA製剤等
本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝固作用とフィブリン溶解作用により相加的に出血傾向が増強される。
非ステロイド性消炎剤本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。
糖質副腎皮質ホルモン剤本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。
デキストラン本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。
テトラサイクリン系抗生物質
強心配糖体
ジギタリス製剤
本剤の作用が減弱することがある。
筋弛緩回復剤
スガマデクスナトリウム
本剤の抗凝固作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を観察するとともに血液凝固に関する検査値に注意すること。作用機序は不明であるが、スガマデクスナトリウム4mg/kgと抗凝固剤の併用中に活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)又はプロトロンビン時間(PT)の軽度で一過性の延長が認められている。

重大な副作用 

血小板減少(頻度不明)
本剤投与後にヘパリン起因性血小板減少症(HIT)等の著明な血小板減少があらわれることがある。また、類薬でHITに伴う血栓症の発現が報告されている。本剤投与後は血小板数を測定し、血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識低下、呼吸困難、チアノーゼ、蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

頻度不明
血液鼻出血、点状出血、貧血
過敏症注1)そう痒感、発疹
皮膚脱毛、白斑、出血性壊死
肝臓AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、LDH上昇
長期投与骨粗鬆症、低アルドステロン症
その他胸部圧迫感、両頬のつっぱり感、頭痛、動悸

※類薬(ヘパリンナトリウム等)で報告されているが、頻度は不明である。
注1)このような場合には、投与を中止すること。なお、自発報告によるため、頻度は不明である。

戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから