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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 片頭痛発作の発症抑制

用法・用量

  • 通常、成人にはエレヌマブ(遺伝子組換え)として70mgを4週間に1回皮下投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られている。生殖発生毒性試験(カニクイザル)において胎盤移行が認められた。なお、臨床用量の40倍の曝露量で実施した生殖発生毒性試験(カニクイザル)において、妊娠、胚胎児又は出生後の発達(生後6カ月まで)に影響は認められなかった。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトの乳汁中への移行及び授乳された乳児への影響は不明である。ヒトIgGは乳汁中へ移行することから、本剤も移行する可能性がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤は片頭痛の治療に関する十分な知識及び経験を有する医師のもとで使用すること。
8.2 本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
8.3 本剤投与後に、重篤な合併症を伴う便秘が発現する場合があることを患者に説明し、便秘が回復しない又は悪化する場合には医療機関を受診するよう患者に指導すること。特に、便秘の既往歴を有する患者及び消化管運動低下を伴う薬剤を併用している患者では発現リスクが高くなるおそれがあるため注意すること。[11.1.2参照]
8.4 本剤の注射針カバーは天然ゴム(ラテックス)を含み、アレルギー反応を起こすことがあるので、投与に際し、問診を行うこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与前の注意
14.1.1 投与約30分前に冷蔵庫から取り出し、直射日光を避け、室温に戻してから投与すること。
14.1.2 激しく振とうしないこと。
14.1.3 使用前に異物や変色がないことを目視により確認すること。濁りや異物が認められる場合は使用しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 本剤は皮下にのみ投与すること。
14.2.2 注射部位は上腕部、腹部又は大腿部とし、同一部位への反復投与は行わないこと。皮膚が敏感なところ、挫傷、発赤又は硬結している部位への注射は避けること。
14.2.3 本剤は1回使用の製剤であり、再使用しないこと。
14.2.4 投与予定日に投与できなかった場合は、可能な限り速やかに投与を行い、以降はその投与日を起点として4週間に1回の間隔で投与すること。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、本剤投与開始後3カ月を目安に治療上の有益性を評価して症状の改善が認められない場合には、本剤の投与中止を考慮すること。またその後も定期的に投与継続の要否について検討し、頭痛発作発現の消失・軽減等により日常生活に支障をきたさなくなった場合には、本剤の投与中止を考慮すること。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 十分な診察を実施し、前兆のある又は前兆のない片頭痛の発作が月に複数回以上発現している、又は慢性片頭痛であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。
5.2 最新のガイドライン等を参考に、非薬物療法、片頭痛発作の急性期治療等を適切に行っても日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人にエレヌマブ21mg、70mg又は140mgを単回皮下投与注)したときの血清中エレヌマブの濃度推移を図1に、薬物動態パラメータを表1にそれぞれ示す。
図1 健康成人における血清中エレヌマブ濃度-時間推移(平均値+標準偏差)
表1 健康成人にエレヌマブを皮下投与したときのエレヌマブの薬物動態パラメータ
用量Ntmax(day)Cmax(μg/mL)AUClast(day・μg/mL)
21mg67.0(3.0-12)1.43(0.38)33.6(10.8)
70mg65.6(4.0-7.0)6.13(0.56)178(33)
140mg64.0(3.0-11)12.6(3.9)461(104)a
AUClast及びCmax:平均値(標準偏差)tmax:中央値(最小値-最大値)a:5例
16.1.2 反復投与
反復性片頭痛患者及び慢性片頭痛患者にエレヌマブを4週間に1回、70mgを反復皮下投与したときのエレヌマブの血清中トラフ濃度は表2のとおりであった。
表2 反復性片頭痛患者及び慢性片頭痛患者にエレヌマブを4週間に1回、70mgを反復皮下投与したときのエレヌマブの血清中トラフ濃度(μg/mL)
用量4週間後8週間後12週間後24週間後
70mg平均値4.146.116.948.44
標準偏差1.362.082.493.07
例数129128128127
16.2 吸収
母集団薬物動態解析において、健康成人にエレヌマブ70mg又は140mgを単回皮下投与注)したときの絶対バイオアベイラビリティは82%と推定された(外国人データ)。
16.3 分布
エレヌマブ140mgを単回静脈内投与注)したところ、終末相の分布容積の平均値(標準偏差)は3.86(0.77)Lと推定された(外国人データ)。
16.5 排泄
エレヌマブには二種の消失経路がある。低濃度では主に標的(CGRP-R)との飽和性の結合による経路を介し、高濃度では主にタンパク質の異化作用により消失する。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
母集団薬物動態解析において、軽度(eGFR:50~80mL/min/1.73m2以上)又は中等度(30~50mL/min/1.73m2)の腎機能障害患者と健康成人(eGFR:80mL/min/1.73m2以上)との間で、エレヌマブの薬物動態に差は認められなかった(外国人データ)。
16.6.2 肝機能障害患者
肝機能障害患者におけるエレヌマブの薬物動態に関する検討は行っていない。モノクローナル抗体であるエレヌマブは主にタンパク質の異化作用により消失することから、肝機能障害はエレヌマブのクリアランスに影響しないと考えられる。
16.7 薬物相互作用
16.7.1 経口避妊薬
健康成人女性を対象とした非盲検薬物相互作用試験において、エレヌマブ(140mg皮下、単回投与)注)は、併用した経口避妊薬(エチニルエストラジオール及びノルゲスチメートを含む)の薬物動態に影響を及ぼさなかった(外国人データ)。
16.7.2 スマトリプタン
健康成人を対象としたランダム化、二重盲検、プラセボ対照試験で、エレヌマブ(140mg静脈内、単回投与)注)とスマトリプタン(1時間間隔で6mgを2回皮下投与)を併用したところ、スマトリプタン単独と比較して、安静時の血圧に対する影響は認められなかった(外国人データ)。また、エレヌマブはスマトリプタンの薬物動態に影響を及ぼさなかった。
注)本剤の承認用法・用量は70mgを4週間に1回皮下投与である。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重篤な過敏症反応(頻度不明)
発疹、血管浮腫及びアナフィラキシーを含む重篤な過敏症反応があらわれることがある。
11.1.2 重篤な便秘(頻度不明)
重篤な合併症(腸閉塞、糞塊、腹部膨満及びイレウス等)を伴う便秘があらわれることがある。多くの症例では、本剤の初回投与後に発現している。[8.3参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上1%未満頻度不明
胃腸障害便秘下腹部痛、上腹部痛、慢性胃炎、出血性腸憩室、排便困難、胃炎、悪心、口内炎口腔内潰瘍形成、口腔粘膜水疱形成
一般、全身障害および投与部位の状態注射部位反応(紅斑、そう痒感、疼痛、腫脹など)異常感、インフルエンザ様疾患、発熱
感染症および寄生虫症帯状疱疹、上咽頭炎
臨床検査白血球数減少、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、好中球数減少
筋骨格系および結合組織障害四肢痛、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス筋痙縮
良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む)乳癌
神経系障害傾眠後頭神経痛、振戦
精神障害不安
腎および尿路障害頻尿
生殖系および乳房障害子宮頚部上皮異形成
呼吸器、胸郭および縦隔障害喉頭肉芽腫、逆流性喉頭炎
皮膚および皮下組織障害円形脱毛症、発疹、そう痒性皮疹、蕁麻疹そう痒症、脱毛症、丘疹性皮疹、剥脱性発疹、紅斑性皮疹、水疱
血管障害高血圧
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