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バビースモ硝子体内注射液120mg/mL

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性
  • ○糖尿病黄斑浮腫

用法・用量

  • <中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性>

    • ファリシマブ(遺伝子組換え)として6.0mg(0.05mL)を4週ごとに1回、通常、連続4回(導入期)硝子体内投与するが、症状により投与回数を適宜減じる。その後の維持期においては、通常、16週ごとに1回、硝子体内投与する。なお、症状により投与間隔を適宜調節するが、8週以上あけること。
  • <糖尿病黄斑浮腫>

    • ファリシマブ(遺伝子組換え)として6.0mg(0.05mL)を4週ごとに1回、通常、連続4回硝子体内投与するが、症状により投与回数を適宜減じる。その後は、投与間隔を徐々に延長し、通常、16週ごとに1回、硝子体内投与する。なお、症状により投与間隔を適宜調節するが、4週以上あけること。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 眼又は眼周囲に感染のある患者、あるいは感染の疑いのある患者[眼内炎等の重篤な副作用が発現するおそれがある。]
  • 2.3 眼内に重度の炎症のある患者[炎症が悪化するおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 緑内障、高眼圧症の患者[8.4参照]
9.1.2 脳卒中又は一過性脳虚血発作の既往歴等の脳卒中の危険因子のある患者[11.1.2、15.1.1参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性には、本剤投与中及び投与中止後一定期間は、適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤は、そのVEGF阻害作用及びAng-2阻害作用から潜在的に催奇形性並びに胚・胎児毒性を有する可能性が否定できない。カニクイザルを用いた胚・胎児発生に関する試験(1又は3mg/kgを器官形成期に週1回、計5回、静脈内投与)において、母動物及び催奇形性を含む胚・胎児への毒性は認められなかった。[9.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 網膜疾患に関する専門知識を有し、硝子体内注射の投与手技に関する十分な知識・経験のある眼科医のみが本剤を投与すること。
8.2 硝子体内注射に際し使用される薬剤(消毒薬、麻酔薬、抗菌点眼薬及び散瞳薬等)への過敏症の既往歴について事前に十分な問診を行うこと。
8.3 硝子体内注射の際には、下記の点に注意しながら行うとともに、投与手技に起因する有害事象として結膜出血、眼圧上昇、眼痛、眼の異物感、硝子体浮遊物が報告されているので注意すること。
8.3.1 硝子体内注射は、無菌条件下で行うこと。(手術用手指消毒を行い、滅菌手袋、ヨウ素系洗眼殺菌剤、滅菌ドレープ及び滅菌開瞼器等を使用すること。)
8.3.2 本剤投与前に、適切な麻酔と眼周囲の皮膚、眼瞼及び眼表面を消毒するための広域局所抗菌薬を投与すること。
8.3.3 添付の専用フィルター付き採液針は、硝子体内注射には絶対に使用しないこと。
8.3.4 過量投与を防ぐため、投与量が0.05mLであることを投与前に確認すること。
8.3.5 眼内炎、眼内炎症、裂孔原性網膜剥離、網膜裂孔等が発現することがあるので、これらの事象を示唆する症状が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[11.1.1参照]
8.4 硝子体内注射により眼圧を一過性に上昇させるおそれがあるので、本剤投与後、眼圧及び視神経乳頭血流を適切に観察及び管理すること。[9.1.1参照]
8.5 本剤の硝子体内注射後、一時的に視覚障害があらわれることがあるため、視機能が十分に回復するまで機械類の操作や自動車等の運転には従事させないよう注意すること。
8.6 定期的に有効性を評価し、視力予後の改善が期待できない場合には漫然と投与を継続しないこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 本剤は投与前に外箱のまま室温に戻し、室温で保存した時間が24時間を超えないように使用すること。
14.1.2 振とうしないこと。
14.1.3 バイアル中に変色や濁り、粒子が認められた場合は使用しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 本剤は硝子体内にのみ投与すること。
14.2.2 30ゲージ程度の眼科用針を使用すること。
14.2.3 1バイアルは1回(片眼)のみの使用とすること。

7.用法及び用量に関連する注意

<効能共通>
7.1 臨床試験においては、両眼治療は行われていない。両眼に治療対象となる病変がある場合は、両眼同時治療の有益性と危険性を慎重に評価した上で本剤を投与すること。なお、初回治療における両眼同日投与は避け、片眼での安全性を十分に評価した上で対側眼の治療を行うこと。
<中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性>
7.2 導入期における投与回数については、疾患活動性の評価に基づき連続3回とすることも考慮すること。また、維持期においては、定期的に疾患活動性を評価し、疾患活動性を示唆する所見が認められた場合は、投与間隔を8週又は12週とすること等を考慮すること。[17.1.1、17.1.2参照]
<糖尿病黄斑浮腫>
7.3 投与開始後、投与回数にかかわらず治療反応性に応じて投与間隔を徐々に延長することを考慮すること。その後は、定期的に疾患活動性を評価し、疾患活動性を示唆する所見が認められた場合は、投与間隔を4週、8週又は12週とすること等を考慮すること。[17.1.3、17.1.4参照]

5.効能又は効果に関連する注意

本剤による治療を開始するに際し、視力等の予後を考慮し、本剤投与の要否を判断すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
外国人の新生血管を伴う加齢黄斑変性患者に本剤0.5、1.5、3.0及び6.0mg注1)を単回硝子体内投与したとき、血漿中ファリシマブの薬物動態パラメータは以下のとおりであった。
本剤単回硝子体内投与時の血漿中ファリシマブの薬物動態パラメータ
投与量Cmax(μg/mL)AUCinf(μg・day/mL)t1/2(day)
0.5mg
(n=3)
0.01620.366,0.4387.29,15.4
0.0215(81)
[0.00746-0.0409]
0.401(12)
[0.366-0.438]
11.3(51)
[7.29-15.4]
1.5mg
(n=3)
0.06000.7466.02
0.0539(37)
[0.0316-0.0701]
0.788(16)
[0.683-0.929]
7.89(52)
[5.06-12.6]
3.0mg
(n=3)
0.1602.137.41
0.135(40)
[0.0725-0.171]
2.20(21)
[1.78-2.71]
8.46(35)
[6.16-11.8]
6.0mg
(n=2)
0.126注2),0.2481.82,2.706.76,7.71
0.187(46)
[0.126-0.248]
2.26(28)
[1.82-2.70]
7.24(9.3)
[6.76-7.71]
n:例数上段:中央値。ただし、個別データが記載されている場合は、n=2である。下段:平均値(変動係数、%)[範囲]
注1)本剤の承認用量は6.0mgである。
注2)投与後初回の測定時点について欠測であった。
16.1.2 反復投与
日本人の新生血管を伴う加齢黄斑変性患者(2例)及び糖尿病黄斑浮腫患者(4例)に本剤1.5及び6.0mg注1)を4週ごとに3回硝子体内投与したとき、血漿中ファリシマブ濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。また、蓄積率の平均値は1.06~1.65であった。
本剤反復硝子体内投与時の血漿中ファリシマブ濃度(平均値±標準偏差)
本剤反復硝子体内投与時の血漿中ファリシマブの薬物動態パラメータ
投与量Cmax(μg/mL)AUC0-28d(μg・day/mL)AUCinf(μg・day/mL)t1/2(day)
初回投与後
1.5mgn=6
0.196
(0.138)
n=6
1.94
(0.823)
n=5
2.23
(0.883)
n=5
6.40
(2.48)
6.0mgn=6
0.225
(0.0745)
n=6
3.10
(1.07)
n=4
3.53
(0.944)
n=4
8.03
(3.75)
3回目投与後
1.5mgn=6
0.0830
(0.0341)
n=6
1.03
(0.341)
n=3
1.37
(0.253)
n=3
9.92
(2.42)
6.0mgn=6
0.195
(0.0462)
n=6
3.15
(0.936)
n=4
4.68
(1.17)
n=4
9.96
(3.25)
n:例数平均値(標準偏差)
16.2 吸収
16.2.1 房水中濃度
新生血管を伴う加齢黄斑変性患者334例(日本部分集団26例を含む)に、本剤6.0mgを4週ごとに4回反復硝子体内投与したときの房水中ファリシマブ濃度(平均値±標準偏差)注3)は、4回目投与4週後において23.0±16.9μg/mL(31例)、8週後において2.04±2.30μg/mL(33例)、12週後において1.14±4.49μg/mL(29例)、16週後において0.0464±0.0497μg/mL(18例)であった。
糖尿病黄斑浮腫患者628例(日本部分集団40例を含む)に、本剤6.0mgを4週ごとに4回反復硝子体内投与したときの房水中ファリシマブ濃度(平均値±標準偏差)注3)は、4回目投与4週後において12.2±10.4μg/mL(固定投与群、26例)及び15.7±12.4μg/mL[personalized treatment interval(PTI)投与群、29例]であり、4回目投与8週後において2.12±2.49μg/mL(PTI投与群、15例)であった。
注3)房水サンプルは追加で同意を取得した患者から採取した。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 眼障害
眼内炎症(ぶどう膜炎、硝子体炎等)(1.0%)、網膜色素上皮裂孔(0.4%)、眼内炎(頻度不明)、裂孔原性網膜剥離及び網膜裂孔(頻度不明)があらわれることがある。本剤投与により眼内炎症があらわれた患者に対して再投与した場合に、眼内炎症が再発した症例が報告されている。[8.3.5参照]
11.1.2 脳卒中
虚血性脳卒中(0.05%)、血栓性脳梗塞(0.05%)、ラクナ脳卒中(0.05%)があらわれることがある。[9.1.2、15.1.1参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%未満頻度不明
眼障害眼圧上昇、硝子体浮遊物、高眼圧症、角膜擦過傷、眼痛、眼部不快感結膜出血
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