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ミチーガ皮下注用60mgシリンジ

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • アトピー性皮膚炎に伴うそう痒(既存治療で効果不十分な場合に限る)

用法・用量

  • 通常、成人及び13歳以上の小児にはネモリズマブ(遺伝子組換え)として1回60mgを4週間の間隔で皮下投与する。

禁忌 

【警告】

  • 本剤についての十分な知識と適応疾患の治療の知識・経験をもつ医師が使用すること。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 長期ステロイド内服療法を受けている患者
本剤投与開始後に経口ステロイド剤を急に中止しないこと。経口ステロイド剤の減量が必要な場合には、医師の管理の下徐々に行うこと。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(カニクイザル)において本剤の胎盤通過性を示唆する報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(カニクイザル)において本剤の乳汁移行がわずかに認められている。
9.7 小児等
13歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 以下の点について患者に説明し、理解したことを確認したうえで投与すること。[5.2-5.4、17.1.1参照]
・本剤はそう痒を治療する薬剤であることから、アトピー性皮膚炎に対する治療を継続すること。
・そう痒が改善した場合もアトピー性皮膚炎に対する治療を怠らないこと。
8.2 本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督の下投与を行うこと。
自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施した後、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導の下実施すること。
自己投与の適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理の下慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。また、本剤投与後に副作用の発現が疑われる場合は、医療施設へ連絡するよう患者に指導を行うこと。
使用済みの注射器を再使用しないように患者に注意を促し、すべての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの注射器を廃棄する容器を提供すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 デュアルチャンバーシリンジの使用にあたっては、巻末の【操作方法】を熟読すること。シリンジに損傷がみられた場合には使用しないこと。
14.1.2 溶解後の薬液が均質になるように、注射針側を上に向けて60秒以上左右に振とうし、溶解させること。薬剤の溶け残りがある場合は、再度左右に振とうし、溶解させること。
14.1.3 溶解後、直ちに投与すること。直ちに投与できない場合は、室温で保存し、4時間以内に投与すること。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 溶解液で調製後の薬液は無色~微黄色の液となる。変色や不溶物を認めた場合には使用しないこと。
14.2.2 注射針は22~27ゲージを使用すること。
14.2.3 投与部位は腹部、大腿部又は上腕部とすること。同一箇所へ繰り返し注射することは避けること。
14.2.4 正常な皮膚の部位に注射すること。皮膚が敏感な部位、皮膚に損傷、打撲や傷のある部位、アトピー性皮膚炎の強い炎症を伴う部位には注射しないこと。
14.2.5 本剤の使用は1回限りとし、使用後は廃棄すること。
14.3 薬剤交付時の注意
患者が家庭で保管する場合は、光曝露を避けるため外箱に入れたまま保存するよう指導すること。[20.参照]

7.用法・用量に関連する注意

本剤投与後に皮膚症状の悪化が認められているので、皮膚症状が悪化した場合には、本剤の継続の可否について慎重に検討すること。

5.効能・効果に関連する注意

5.1 ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤及び抗ヒスタミン剤等の抗アレルギー剤による適切な治療を一定期間施行しても、そう痒を十分にコントロールできない患者に投与すること。[17.1.1参照]
5.2 本剤はそう痒を治療する薬剤であり、そう痒が改善した場合も含め、本剤投与中はアトピー性皮膚炎に対して必要な治療を継続すること。[8.1参照]
5.3 原則として、本剤投与時にはアトピー性皮膚炎の病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用すること。[8.1、17.1.1参照]
5.4 本剤投与時も保湿外用剤を継続使用すること。[8.1、17.1.1参照]

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人健康成人男性を対象にネモリズマブを0.003~3mg/kg(各群6例)単回皮下投与したとき注)の血清中ネモリズマブ濃度推移は次のとおりであった。なお、0.003及び0.01mg/kg群はすべて定量下限値未満(<0.1μg/mL)であった。
図 単回投与時の血清中濃度推移
また、0.03~3mg/kgを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータは次のとおりであった。
表 単回投与時の薬物動態パラメータ
投与量(mg/kg)Cmax(μg/mL)AUCinf(μg・day/mL)tmax(day)CL/F(mL/day)Vz/F(mL)t1/2(day)
0.030.315
(0.0352)
7.01
(1.20)
6.50
(4.00-11.0)
274
(35.1)
4960
(1150)
12.7
(3.38)
0.10.782
(0.143)
19.7
(5.16)
7.00
(6.00-10.0)
331
(122)
6510
(1620)
14.5
(4.22)
0.32.33
(0.486)
75.7
(12.0)
10.0
(4.00-10.0)
264
(37.3)
5690
(697)
15.1
(1.71)
18.82
(1.23)
226
(24.5)
4.00
(4.00-7.00)
269
(47.7)
5840
(842)
15.2
(1.81)
323.9
(3.40)
634
(199)
5.00
(4.00-6.00)
319
(75.9)
7250
(1200)
16.4
(3.92)
平均(標準偏差)、tmaxは中央値(範囲)、n=5-6
16.1.2 反復投与
既存治療を実施したにもかかわらず中等度以上のそう痒を有する日本人アトピー性皮膚炎患者143例にネモリズマブを60mgの4週間隔で反復皮下投与したときの初回投与後の薬物動態パラメータは次のとおりであった。
表 初回投与後の薬物動態パラメータ
Cmax(μg/mL)tmax(day)AUClast(μg・day/mL)
5.74
(1.79)
7.0
(5-28)
103.57
(31.48)
平均(標準偏差)、tmaxは中央値(範囲)
血清中ネモリズマブ濃度の平均は、投与7日後に最高値に達し、その後は4週後まで緩やかに低下した。血清中トラフ濃度の平均は、16週後及び32週後で、3.65μg/mL及び3.77μg/mLであり、投与16週後には定常状態に到達した。
16.3 分布
16.3.1 分布容積
母集団薬物動態解析の結果、見かけの分布容積の母集団平均は7.46Lであった。
16.3.2 組織移行性
雄性カニクイザルに[125I]ネモリズマブを1mg/kgの用量で単回皮下投与し、全身オートラジオルミノグラフィーにより評価した。放射能濃度は甲状腺を除くと血液で最も高く、血液以外では血液が豊富な組織(肺、肝臓、腎臓など)で比較的高かった。
注)本剤の承認された用法・用量は、「通常、成人及び13歳以上の小児にはネモリズマブ(遺伝子組換え)として1回60mgを4週間の間隔で皮下投与する。」である。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重篤な感染症(3.4%)
ウイルス、細菌、真菌等による重篤な感染症があらわれることがある。
11.1.2 重篤な過敏症(0.3%)
アナフィラキシー(血圧低下、呼吸困難、蕁麻疹等)などの重篤な過敏症があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満
皮膚アトピー性皮膚炎(18.5%)脱毛症、紅斑、蕁麻疹、中毒疹、ざ瘡、湿疹、尋常性疣贅、自家感作性皮膚炎、落屑
感染症皮膚感染症(ヘルペス感染、蜂巣炎、膿痂疹、二次感染等)(18.8%)、上気道炎胃腸炎、結膜炎
注射部位注射部位反応(内出血、紅斑、腫脹等)
その他血清TARC上昇、好酸球増加、頭痛、末梢性浮腫、アレルギー性結膜炎、咳嗽、腹痛、倦怠感、回転性めまい、血中CPK増加、高尿酸血症、発熱
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