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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 前立腺癌

用法・用量

  • 通常成人にはフルタミドとして1回125mgを1日3回、食後に経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

禁忌 

【警告】

  • 1.1 劇症肝炎等の重篤な肝障害による死亡例が報告されているので、定期的(少なくとも1ヵ月に1回)に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[8.、11.1.1参照]
  • 1.2 AST、ALT、LDH、Al-P、γ-GTP、ビリルビンの上昇等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.、11.1.1参照]
  • 1.3 副作用として肝障害が発生する場合があることをあらかじめ患者に説明するとともに、食欲不振、悪心・嘔吐、全身倦怠感、そう痒、発疹、黄疸等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに受診するよう患者を指導すること。[8.、11.1.1参照]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 肝障害のある患者[9.3参照]
  • 2.2 本剤に対する過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある患者
9.3 肝機能障害患者
肝障害のある患者には投与しないこと。重篤な肝障害に至るおそれがある。[2.1参照]
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら用量に留意して慎重に投与すること。本剤の臨床試験成績から、高齢者と非高齢者において副作用の発現率及びその程度に差がみられていないが、本剤は主として肝臓で代謝されており、高齢者では肝機能等の生理機能が低下していることが多く高い血中濃度が持続するおそれがある。

8.重要な基本的注意

重篤な肝障害があらわれることがあるので、定期的(少なくとも1ヵ月に1回)に肝機能検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。[1.1-1.3、11.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
前立腺癌患者にフルタミド125mgを単回経口投与したとき、フルタミドは速やかに吸収され、ほとんどは活性代謝物OH-フルタミドとして血中に存在した。OH-フルタミドは投与後2時間で最高濃度に達した後、半減期13.9時間で消失した。フルタミド30~500mgを単回経口投与したとき、OH-フルタミドのCmax及びAUCは、投与量に依存した線形性が認められた。
16.1.2 反復投与
前立腺癌患者にフルタミド125mgを1日3回、14日間反復投与したとき、OH-フルタミドは2~4日目以降で定常状態に達した。
16.1.3 生物学的同等性試験
フルタミド錠125mg「VTRS」とオダイン錠125mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(フルタミドとして125mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中ヒドロキシフルタミド(活性代謝物)濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
血漿中ヒドロキシフルタミド(活性代謝物)の薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUCt(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
フルタミド錠125mg「VTRS」3249.31±1422.17422.27±141.483.15±0.924.89±1.77
オダイン錠125mg3044.16±1043.88409.07±106.322.70±1.025.12±1.55
(平均値±標準偏差、n=20)
血漿中ヒドロキシフルタミド(活性代謝物)の濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
ヒト血漿に14C-フルタミドを200ng/mL添加したときの血漿蛋白結合率は99.1%であり、OH-フルタミドを1000ng/mL添加したときの血漿蛋白結合率は93.6%であった。
16.4 代謝
前立腺癌患者の血漿中にはOH-フルタミド及び未変化体が認められ、血中主代謝物はOH-フルタミドであった。尿中代謝物は、ほとんどがグルクロン酸抱合体の形で存在した。
16.5 排泄
ヒトにおける主排泄経路は尿と考えられるが、排泄率は8.6~84.0%と個体差が大きかった。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ワルファリンワルファリンの抗凝固作用を増強するとの報告がある。機序不明

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重篤な肝障害(頻度不明)
劇症肝炎等の重篤な肝障害(初期症状:食欲不振、悪心・嘔吐、全身倦怠感、そう痒、発疹、黄疸等)があらわれることがある。[1.1-1.3、8.参照]
11.1.2 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.3 心不全、心筋梗塞(頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

10%以上1~10%未満1%未満頻度不明
肝臓AST上昇、ALT上昇γ-GTP上昇、Al-P上昇LDH上昇ビリルビン上昇
内分泌系女性型乳房(22.2%)ポテンツ低下
消化器悪心・嘔吐、下痢食欲不振胸やけ、胃痛、胃部不快感、口渇
血液白血球減少貧血、血小板減少
腎臓BUN上昇、尿蛋白陽性クレアチニン上昇
精神神経系めまいふらつき、立ちくらみ、頭痛、脱力感、傾眠、不眠、混乱、うつ状態、不安感、神経過敏症
過敏症発疹、光線過敏症
皮膚そう痒
その他尿糖陽性、血清総蛋白減少浮腫、全身倦怠感、発熱、潮紅、発汗、味覚障害、血糖値上昇
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