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マヴィレット配合顆粒小児用

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善

用法・用量

  • <セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎の場合>

    • 通常、3歳以上12歳未満かつ体重45kg未満の小児には、グレカプレビル及びピブレンタスビルとして下記の体重別の用量を1回量とし、1日1回、食後又は食事とともに経口投与する。投与期間は8週間とする。なお、C型慢性肝炎に対する前治療歴に応じて投与期間は12週間とすることができる。
      • 12kg以上20kg未満:3包(グレカプレビルとして150mg及びピブレンタスビルとして60mg)
      • 20kg以上30kg未満:4包(グレカプレビルとして200mg及びピブレンタスビルとして80mg)
      • 30kg以上45kg未満:5包(グレカプレビルとして250mg及びピブレンタスビルとして100mg)
  • <セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型代償性肝硬変の場合>

    • 通常、3歳以上12歳未満かつ体重45kg未満の小児には、グレカプレビル及びピブレンタスビルとして下記の体重別の用量を1回量とし、1日1回、食後又は食事とともに経口投与する。投与期間は12週間とする。
      • 12kg以上20kg未満:3包(グレカプレビルとして150mg及びピブレンタスビルとして60mg)
      • 20kg以上30kg未満:4包(グレカプレビルとして200mg及びピブレンタスビルとして80mg)
      • 30kg以上45kg未満:5包(グレカプレビルとして250mg及びピブレンタスビルとして100mg)
  • <セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のいずれにも該当しないC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変の場合>

    • 通常、3歳以上12歳未満かつ体重45kg未満の小児には、グレカプレビル及びピブレンタスビルとして下記の体重別の用量を1回量とし、1日1回、食後又は食事とともに経口投与する。投与期間は12週間とする。
      • 12kg以上20kg未満:3包(グレカプレビルとして150mg及びピブレンタスビルとして60mg)
      • 20kg以上30kg未満:4包(グレカプレビルとして200mg及びピブレンタスビルとして80mg)
      • 30kg以上45kg未満:5包(グレカプレビルとして250mg及びピブレンタスビルとして100mg)

禁忌 

【警告】

  • 1.1 本剤は、ウイルス性肝疾患の治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対してのみ投与すること。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害のある患者[9.3.1、16.6.1参照]
  • 2.3 アタザナビル硫酸塩、アトルバスタチンカルシウム水和物、リファンピシンを投与中の患者[10.1、16.7.2参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者
B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)に本剤を投与する場合は、HBV DNA量等のB型肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている。[8.1参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害のある患者
投与しないこと。本剤の曝露量が増加するおそれがある。[2.2、16.6.1参照]
9.5 妊婦
妊娠又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で本剤成分が乳汁中へ移行することが確認されている。
9.7 小児等
3歳未満の幼児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)において、C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されているので、本剤投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること。[9.1.1参照]
8.2 肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。[11.1参照]
8.3 C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、ワルファリンやタクロリムスの増量、低血糖によりインスリン等の糖尿病治療薬の減量が必要となった症例が報告されており、本剤による抗ウイルス治療に伴い、使用中の併用薬の用量調節が必要になる可能性がある。特にワルファリン、タクロリムス等の肝臓で代謝される治療域の狭い薬剤や糖尿病治療薬を使用している患者に本剤を開始する場合には、原則、処方医に連絡するとともに、PT-INRや血中薬物濃度、血糖値のモニタリングを頻回に行うなど患者の状態を十分に観察すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 患者用説明文書を用いて、以下の服用方法を説明すること。
・本剤を低水分含量で軟らかい食品に混合し、混合後15分以内に可能な限り速やかに噛まずに飲み込むこと。
・苦みを呈すること、薬剤が急速に溶解して効果の減弱につながるおそれがあることから、液体又は液状の食品との混合は避けること。
・薬剤の吸収に影響を与えるおそれがあることから、本剤を砕かないこと。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎患者に対しては、前治療の有無により投与期間を考慮すること。グレカプレビル・ピブレンタスビル配合錠の国内臨床試験において、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤、NS5A阻害剤又はNS5Bポリメラーゼ阻害剤の前治療歴を有する患者に対するグレカプレビル・ピブレンタスビル配合錠の投与期間は12週間であった。
7.2 本剤とグレカプレビル・ピブレンタスビル配合錠の生物学的同等性は示されていないため、互換使用を行わないこと。

5.効能又は効果に関連する注意

本剤の使用に際しては、HCV RNAが陽性であることを確認すること。また、肝予備能、臨床症状等により、非代償性肝硬変でないことを確認すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与(健康成人)
健康成人(23例)に本剤(300mg/120mg)を食後に単回経口投与したときの薬物動態パラメータを下表に示す(外国人データ)。
表1.健康成人における本剤単回投与時のグレカプレビル及びピブレンタスビルの薬物動態パラメータ
パラメータグレカプレビルピブレンタスビル
Cmax(ng/mL)621(51)213(51)
tmax(h)3.0(1.5-6.0)5.0(3.0-6.0)
t1/2(h)6.85(1.45)14.1(1.38)
AUC(ng・h/mL)2710(50)1580(52)
Cmax、AUC:幾何平均(CV%)、tmax:中央値(範囲)、t1/2:調和平均(疑似標準偏差)
16.1.2 反復投与(小児C型慢性肝炎患者)
3歳以上12歳未満のC型慢性肝炎患者80例(9例の日本人患者を含む)に、本剤を1日1回食後又は食事とともに反復経口投与したときのグレカプレビル及びピブレンタスビルの定常状態における薬物動態パラメータを母集団薬物動態解析で推定した結果を下表に示す。
表2.小児C型慢性肝炎患者における本剤反復投与時の定常状態での薬物動態パラメータ(モデル推定値)
体重区分グレカプレビル/ピブレンタスビル用量例数AUCtau(ng・h/mL)Cmax(ng/mL)
グレカプレビル
12kg以上
20kg未満
150/60mg178493(175)1347(188)
20kg以上
30kg未満
200/80mg206963(133)1109(152)
30kg以上
45kg未満
250/100mg247098(140)1038(145)
ピブレンタスビル
12kg以上
20kg未満
150/60mg171820(66)201(45)
20kg以上
30kg未満
200/80mg201896(57)204(41)
30kg以上
45kg未満
250/100mg242057(71)203(49)
幾何平均(CV%)
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人(15例)に本剤(300mg/120mg)を単回経口投与し、グレカプレビル及びピブレンタスビルの吸収に及ぼす食事の影響を検討した。食事摂取によりグレカプレビル及びピブレンタスビルの曝露量は増加したが、食物中の脂肪含量の影響はごくわずかであった(外国人データ)。本剤は食物中の脂肪含量にかかわらず食後に投与できる。
表3.健康成人における本剤空腹時投与に対する中脂肪及び高脂肪食後の薬物動態パラメータの比
CmaxAUC
グレカプレビル
中脂肪食2.89(2.36,3.53)2.67(2.29,3.10)
高脂肪食2.12(1.73,2.59)2.31(1.98,2.68)
ピブレンタスビル
中脂肪食1.83(1.49,2.26)1.56(1.28,1.91)
高脂肪食2.30(1.87,2.83)2.14(1.75,2.61)
幾何平均比(90%信頼区間)
16.3 分布
ヒト血漿蛋白結合率はグレカプレビルで97.5%、ピブレンタスビルで99.9%を上回った。ヒト血液/血漿中濃度比はグレカプレビルで0.57、ピブレンタスビルで0.62であった(外国人データ)。
16.4 代謝
血漿中には未変化のグレカプレビル及びピブレンタスビルのみが検出された。糞中にはグレカプレビルの代謝物が数種類同定された。グレカプレビルはCYP3Aで副次的に代謝される。ピブレンタスビルは代謝されなかった(外国人データ)。
16.5 排泄
グレカプレビル及びピブレンタスビルの主たる排泄経路はいずれも胆汁-糞であった。健康成人に14C-グレカプレビルを単回経口投与後、糞中及び尿中にそれぞれ投与量の92.1%及び0.7%の放射能が排泄された。健康成人に14C-ピブレンタスビルを単回経口投与後、糞中に投与量の96.6%の放射能が排泄され、尿中には検出されなかった(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 肝機能障害患者
HCV非感染の肝機能正常被験者と比較し、軽度肝機能障害患者(Child-Pugh分類A)においてグレカプレビル錠300mg及びピブレンタスビル錠120mg単回経口投与後のグレカプレビルのAUCは1.33倍になり、中等度肝機能障害患者(Child-Pugh分類B)で2倍になり、重度肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)では11倍となった。軽度肝機能障害患者においてピブレンタスビルのAUCの増加は0.80倍未満であり、中等度肝機能障害患者で1.26倍であり、重度肝機能障害患者では2.14倍であった(外国人データ)。[2.2、9.3.1参照]
表4.肝機能正常被験者に対する肝機能障害被験者の薬物動態パラメータ比
肝機能障害の程度パラメータグレカプレビルピブレンタスビル
軽度(Child-Pugh分類A)Cmax1.01(0.38,2.70)0.84(0.58,1.21)
AUC1.33(0.49,3.58)0.80(0.48,1.34)
中等度(Child-Pugh分類B)Cmax1.38(0.53,3.59)1.26(0.85,1.86)
AUC2.00(0.76,5.25)1.26(0.73,2.16)
重度(Child-Pugh分類C)Cmax4.78(1.75,13.1)0.59(0.41,0.85)
AUC11.1(4.03,30.8)2.14(1.28,3.58)
幾何平均比(90%信頼区間)
16.6.2 腎機能障害患者
HCV非感染の腎機能正常被験者と比較し、軽度(eGFR:60~89mL/min/1.73m2)、中等度(eGFR:30~59mL/min/1.73m2)、重度(eGFR:15~29mL/min/1.73m2)又は透析を要する末期腎不全(eGFR:<15mL/min/1.73m2)患者において、グレカプレビル錠300mg及びピブレンタスビル錠120mg単回経口投与後のグレカプレビル及びピブレンタスビルの曝露量は56%以下の増加率を示した。末期腎不全におけるグレカプレビル及びピブレンタスビルの曝露量に及ぼす透析の影響は18%以下の差であった(外国人データ)。
表5.腎機能正常被験者に対する腎機能障害被験者の薬物動態パラメータ比
腎機能障害の程度パラメータグレカプレビルピブレンタスビル
軽度(eGFR:60~89)Cmax1.02(0.89,1.17)1.06(0.98,1.15)
AUC1.13(1.01,1.26)1.11(1.02,1.20)
中等度(eGFR:30~59)Cmax1.05(0.77,1.42)1.14(0.95,1.37)
AUC1.30(1.02,1.66)1.25(1.05,1.50)
重度(eGFR:15~29)Cmax1.07(0.70,1.64)1.20(0.93,1.55)
AUC1.45(1.03,2.04)1.37(1.07,1.77)
末期(非透析時)(eGFR:<15)Cmax1.08(0.65,1.80)1.25(0.92,1.69)
AUC1.56(1.03,2.35)1.46(1.08,1.97)
幾何平均比(90%信頼区間)、eGFR(mL/min/1.73m2
16.7 薬物相互作用
16.7.1 in vitro試験
グレカプレビルはP-gp、BCRP及びOATP1B1/1B3の阻害剤である。
ピブレンタスビルはP-gp、BCRP及びOATP1B1の阻害剤である。
グレカプレビルはP-gp、BCRP及びOATP1B1/1B3の基質である。
ピブレンタスビルはP-gpの基質である。[10.参照]
16.7.2 薬物相互作用臨床試験
[2.3、10.、10.1、10.2参照]
表6.併用薬がグレカプレビルの薬物動態に及ぼす影響(外国人データ)
併用薬 用量(mg)グレカプレビル/ピブレンタスビル用量(mg)注)例数グレカプレビルの薬物動態パラメータ比
併用薬併用/非併用時(90%信頼区間)
AUCCmax
シクロスポリン 100 単回300/120 QD121.37(1.13,1.66)1.30(0.95,1.78)
シクロスポリン 400 単回300/120 単回115.08(4.11,6.29)4.51(3.36,6.05)
リファンピシン 600(初回投与)300/120 単回128.55(7.01,10.44)6.52(5.06,8.41)
リファンピシン 600 QD300/120 単回121.05(0.75,1.46)1.40(0.95,2.06)
リファンピシン 600 QD(最終投与から24時間後)300/120 単回120.12(0.09,0.15)0.14(0.11,0.19)
カルバマゼピン 200 BID300/120 単回100.34(0.28,0.40)0.33(0.27,0.41)
アタザナビル/リトナビル 300/100 単回300/120 QD126.53(5.24,8.14)4.06(3.15,5.23)
ダルナビル/リトナビル 800/100 QD300/120 QD84.97(3.62,6.84)3.09(2.26,4.20)
ロピナビル・リトナビル 400・100 BID300/120 QD94.38(3.02,6.36)2.55(1.84,3.52)
ジゴキシン 0.5 単回400/120 QD121.05(0.83,1.31)1.10(0.80,1.50)
ダビガトラン 150 単回300/120 QD110.80(0.69,0.93)0.82(0.69,0.97)
ラモトリギン 50 単回300/120 QD120.80(0.69,0.92)0.75(0.61,0.94)
フェロジピン 2.5 単回300/120 QD110.90(0.81,1.01)0.86(0.72,1.03)
アムロジピン 5 単回300/120 QD120.82(0.75,0.89)0.75(0.65,0.87)
ロサルタン 50 単回300/120 QD121.00(0.90,1.11)0.93(0.78,1.11)
バルサルタン 80 単回300/120 QD120.86(0.79,0.93)0.85(0.78,0.94)
エチニルエストラジオール・norgestimate 35μg・250μg QD300/120 QD90.95(0.78,1.15)1.00(0.85,1.19)
ノルエチステロン 0.35 QD300/120 QD121.20(1.06,1.35)1.31(1.09,1.57)
エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル 20μg・100μg QD300/120 QD120.84(0.77,0.92)0.87(0.77,0.98)
プラバスタチン 10 QD400/120 QD121.44(1.25,1.67)1.59(1.25,2.03)
ロスバスタチン 5 QD400/120 QD111.21(0.98,1.49)1.25(0.93,1.67)
アトルバスタチン 10 QD400/120 QD110.97(0.83,1.14)0.90(0.70,1.15)
シンバスタチン 5 QD300/120 QD120.91(0.78,1.06)0.80(0.65,0.99)
Lovastatin 10 QD300/120 QD121.09(0.91,1.31)1.34(0.97,1.85)
オメプラゾール 20 QD300/120 単回120.71(0.58,0.86)0.78(0.60,1.00)
オメプラゾール 40 QD300/120 単回120.49(0.35,0.68)0.36(0.21,0.59)
タクロリムス 1 単回300/120 QD101.01(0.94,1.08)1.07(0.94,1.21)
ラルテグラビル 400 BID300/120 QD120.93(0.84,1.03)0.94(0.78,1.12)
リルピビリン 25 QD300/120 QD110.90(0.79,1.02)0.87(0.74,1.03)
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド 150・150・200・10 QD300/120 QD113.05(2.55,3.64)2.50(2.08,3.00)
アバカビル・ドルテグラビル・ラミブジン 600・50・300 QD300/120 QD120.75(0.69,0.83)0.74(0.64,0.86)
ソホスブビル 400 QD400/120 QD80.99(0.80,1.24)0.98(0.75,1.29)
表7.併用薬がピブレンタスビルの薬物動態に及ぼす影響(外国人データ)
併用薬 用量(mg)グレカプレビル/ピブレンタスビル用量(mg)注)例数ピブレンタスビルの薬物動態パラメータ比
併用薬併用/非併用時(90%信頼区間)
AUCCmax
シクロスポリン 100 単回300/120 QD121.22(1.10,1.36)1.11(0.92,1.33)
シクロスポリン 400 単回300/120 単回111.93(1.78,2.09)1.22(1.08,1.38)
リファンピシン 600(初回投与)300/120 単回121.04(0.89,1.22)0.91(0.76,1.10)
リファンピシン 600 QD300/120 単回120.17(0.14,0.21)0.21(0.16,0.27)
リファンピシン 600 QD(最終投与から24時間後)300/120 単回120.13(0.11,0.15)0.17(0.14,0.20)
カルバマゼピン 200 BID300/120 単回100.49(0.43,0.55)0.50(0.42,0.59)
アタザナビル/リトナビル 300/100 単回300/120 QD121.64(1.48,1.82)1.29(1.15,1.45)
ダルナビル/リトナビル 800/100 QD300/120 QD81.16(0.98,1.36)0.85(0.75,0.96)
ロピナビル・リトナビル 400・100 BID300/120 QD92.46(2.07,2.92)1.40(1.17,1.67)
ジゴキシン 0.5 単回400/120 QD121.08(1.02,1.14)1.16(1.07,1.27)
ダビガトラン 150 単回300/120 QD110.91(0.83,0.99)0.86(0.78,0.96)
ラモトリギン 50 単回300/120 QD120.98(0.92,1.03)0.91(0.83,0.99)
フェロジピン 2.5 単回300/120 QD111.02(0.94,1.11)0.97(0.86,1.10)
アムロジピン 5 単回300/120 QD121.02(0.97,1.08)0.99(0.93,1.05)
ロサルタン 50 単回300/120 QD121.02(0.95,1.10)1.15(1.03,1.29)
バルサルタン 80 単回300/120 QD120.92(0.85,1.00)0.97(0.87,1.08)
エチニルエストラジオール・norgestimate 35μg・250μg QD300/120 QD90.92(0.82,1.02)1.00(0.92,1.10)
ノルエチステロン 0.35 QD300/120 QD120.95(0.88,1.02)1.00(0.92,1.09)
エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル 20μg・100μg QD300/120 QD120.83(0.77,0.90)0.85(0.78,0.93)
プラバスタチン 10 QD400/120 QD121.23(1.13,1.35)1.24(1.13,1.37)
ロスバスタチン 5 QD400/120 QD111.20(1.12,1.29)1.23(1.11,1.37)
アトルバスタチン 10 QD400/120 QD111.09(0.96,1.23)1.05(0.91,1.21)
シンバスタチン 5 QD300/120 QD121.10(0.93,1.30)0.96(0.79,1.17)
Lovastatin 10 QD300/120 QD120.98(0.91,1.05)0.99(0.87,1.13)
オメプラゾール 20 QD300/120 単回120.97(0.80,1.18)1.00(0.83,1.22)
オメプラゾール 40 QD300/120 単回121.15(0.94,1.40)0.85(0.70,1.03)
タクロリムス 1 単回300/120 QD101.01(0.93,1.10)0.98(0.87,1.11)
ラルテグラビル 400 BID300/120 QD120.99(0.92,1.07)1.01(0.94,1.07)
リルピビリン 25 QD300/120 QD110.96(0.89,1.05)0.97(0.89,1.05)
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド 150・150・200・10 QD300/120 QD111.57(1.39,1.76)1.24(1.11,1.39)
アバカビル・ドルテグラビル・ラミブジン 600・50・300 QD300/120 QD120.72(0.65,0.79)0.74(0.66,0.83)
ソホスブビル 400 QD400/120 QD81.04(0.89,1.22)0.99(0.82,1.20)
表8.本剤が併用薬の薬物動態に及ぼす影響(外国人データ)
併用薬 用量(mg)グレカプレビル/ピブレンタスビル用量(mg)注)例数併用薬の薬物動態パラメータ比
本剤併用/非併用時(90%信頼区間)
AUCCmax
アトルバスタチン 10 QD400/120 QD118.28(6.06,11.3)22.0(16.4,29.6)
ダビガトラン 150 単回300/120 QD112.38(2.11,2.70)2.05(1.72,2.44)
ジゴキシン 0.5 単回400/120 QD121.48(1.40,1.57)1.72(1.45,2.04)
プラバスタチン 10 QD400/120 QD122.30(1.91,2.76)2.23(1.87,2.65)
ロスバスタチン 5 QD400/120 QD112.15(1.88,2.46)5.62(4.80,6.59)
シンバスタチン 5 QD300/120 QD122.32(1.93,2.79)a
4.48(3.11,6.46)b
1.99(1.60,2.48)a
10.7(7.88,14.6)b
Lovastatin 10 QD300/120 QD121.70(1.40,2.06)c
4.10(3.45,4.87)d
1.17(0.97,1.42)c
5.73(4.65,7.07)d
エチニルエストラジオール・norgestimate 35μg・250μg QD300/120 QD111.28(1.23,1.32)e
1.63(1.50,1.76)f
1.44(1.34,1.54)g
1.31(1.24,1.38)e
1.54(1.34,1.76)f
1.24(1.08,1.41)g
ノルエチステロン 0.35 単回300/120 QD120.94(0.84,1.04)0.83(0.74,0.95)
エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル 20μg・100μg QD300/120 QD121.40(1.33,1.48)e
1.68(1.57,1.80)f
1.30(1.18,1.44)e
1.37(1.23,1.52)f
カフェイン/tolbutamide/オメプラゾール/ミダゾラム/デキストロメトルファン臭化水素酸塩 100/500/20/1/30 単回300/120 単回121.35(1.23,1.48)h
1.10(1.03,1.18)i
1.03(0.99,1.07)j
0.79(0.70,0.90)k
1.02(0.97,1.70)h
0.93(0.88,0.98)i
0.92(0.87,0.97)j
0.57(0.43,0.75)k
90.84(0.75,0.94)l0.61(0.46,0.81)l
121.27(1.11,1.45)m
1.34(1.21,1.48)n
0.75(0.66,0.85)o
1.32(1.21,1.40)p
1.03(0.91,1.17)m
1.11(0.92,1.32)n
0.70(0.61,0.81)o
1.10(0.96,1.25)p
ラモトリギン 50 単回300/120 QD120.96(0.88,1.04)0.98(0.94,1.02)
カルバマゼピン 200 BID300/120 単回101.02(0.99,1.05)q
1.05(1.03,1.07)r
0.98(0.95,1.02)q
1.04(0.98,1.10)r
リファンピシン 600 QD300/120 単回121.13(1.05,1.21)1.18(1.05,1.32)
フェロジピン 2.5 単回300/120 QD111.31(1.08,1.58)1.31(1.05,1.62)
アムロジピン 5 単回300/120 QD121.21(1.09,1.34)1.22(1.07,1.39)
ロサルタン 50 単回300/120 QD121.56(1.28,1.89)s
1.14(1.04,1.25)t
2.51(2.00,3.15)s
2.18(1.88,2.53)t
バルサルタン 80 単回300/120 QD121.31(1.16,1.49)1.36(1.17,1.58)
メサドン 20-120 QD300/120 QD111.02(0.98,1.06)u
1.05(1.01,1.09)v
0.96(0.91,1.02)u
0.98(0.93,1.03)v
ブプレノルフィン/ナロキソン 6/24 QD300/120 QD121.17(1.08,1.27)w
1.07(0.90,1.28)x
1.30(1.19,1.42)y
1.08(0.97,1.19)w
0.88(0.74,1.06)x
1.25(1.17,1.34)y
シクロスポリン 400 単回300/120 単回111.01(0.95,1.09)0.94(0.82,1.08)
タクロリムス 1 単回300/120 QD101.45(1.24,1.70)1.50(1.25,1.82)
ラルテグラビル 400 BID300/120 QD121.47(1.15,1.87)1.34(0.89,1.98)
リルピビリン 25 QD300/120 QD121.84(1.72,1.98)2.05(1.73,2.43)
ダルナビル/リトナビル 800/100 QD300/120 QD121.29(1.18,1.42)z
1.87(1.74,2.02)a1
1.30(1.21,1.40)z
2.03(1.78,2.32)a1
ロピナビル・リトナビル 400・100 BID300/120 QD91.24(1.14,1.34)b1
1.23(1.10,1.38)a1
1.11(1.01,1.23)b1
1.17(0.95,1.45)a1
アタザナビル/リトナビル 300/100 単回300/120 QD111.11(1.03,1.19)c1
1.30(1.21,1.40)a1
1.00(0.90,1.10)c1
1.21(1.05,1.38)a1
エファビレンツ・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸 600・200・300 QD300/120 QD121.03(0.99,1.06)d1
1.07(1.02,1.12)d2
1.29(1.23,1.35)d3
1.06(0.97,1.14)d1
1.04(0.95,1.14)d2
1.22(1.08,1.38)d3
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド 150・150・200・10 QD300/120 QD121.47(1.37,1.57)e1
1.42(1.32,1.52)e2
1.12(1.09,1.16)e3
1.06(0.99,1.13)d3
1.36(1.24,1.49)e1
1.29(1.22,1.38)e2
1.07(1.00,1.14)e3
1.04(0.99,1.09)d3
アバカビル・ドルテグラビル・ラミブジン 600・50・300 QD300/120 QD121.05(0.99,1.10)f1
1.13(1.05,1.21)f2
1.03(0.97,1.09)f3
0.96(0.89,1.05)f1
1.10(1.01,1.19)f2
0.99(0.90,1.10)f3
ソホスブビル 400 QD400/120 QD82.25(1.86,2.72)g1
1.21(1.13,1.29)g2
1.66(1.23,2.22)g1
0.85(0.76,0.96)g2
すべて成人における試験である。Lovastatin、norgestimate、tolbutamide:国内未発売a:シンバスタチン、b:シンバスタチンヒドロキシ酸、c:lovastatin、d:lovastatin acid、e:エチニルエストラジオール、f:ノルゲストレル、g:norelgestromin、h:カフェイン、i:パラキサンチン、j:tolbutamide、k:オメプラゾール、l:5-ヒドロキシ-オメプラゾール、m:ミダゾラム、n:1-ヒドロキシミダゾラム、o:デキストロメトルファン、p:デキストロルファン、q:カルバマゼピン、r:カルバマゼピン-10,11-エポキシド、s:ロサルタン、t:ロサルタンカルボキシ酸、u:R-メサドン、v:S-メサドン、w:ブプレノルフィン、x:ナロキソン、y:ノルブプレノルフィン、z:ダルナビル、a1:リトナビル、b1:ロピナビル、c1:アタザナビル、d1:エファビレンツ、d2:エムトリシタビン、d3:テノホビル、e1:エルビテグラビル、e2:コビシスタット、e3:エムトリシタビン、f1:アバカビル、f2:ドルテグラビル、f3:ラミブジン、g1:ソホスブビル、g2:GS-331007QD:1日1回投与、BID:1日2回投与
注)本剤の最大承認用量は3歳以上12歳未満の小児に対しグレカプレビル250mg及びピブレンタスビル100mg配合顆粒を1日1回である。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アタザナビル硫酸塩
[レイアタッツ]
[2.3、16.7.2参照]
グレカプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある。
ALT上昇のリスクが増加するおそれがある。
アタザナビルのOATP1B阻害作用によるものと考えられる。ALT上昇の機序は不明。
アトルバスタチンカルシウム水和物
[リピトール]
[2.3、16.7.2参照]
アトルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。
アトルバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある。
グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による。
リファンピシン
[リファジン]
[2.3、16.7.2参照]
グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。リファンピシンのP-gp誘導作用による。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ジゴキシン
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩[16.7.2参照]
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。グレカプレビル及びピブレンタスビルのP-gp阻害作用による。
カルバマゼピン
エファビレンツ
フェニトイン
フェノバルビタール
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品[16.7.2参照]
グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。これら薬剤のP-gp誘導作用による。
エチニルエストラジオールALT上昇のリスクが増加するおそれがある。機序不明
ロスバスタチンカルシウム[16.7.2参照]ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。
ロスバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある。
グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による。
シンバスタチン[16.7.2参照]シンバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。
シンバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある。
グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による。
プラバスタチンナトリウム[16.7.2参照]プラバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。
プラバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある。
グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B阻害作用による。
フルバスタチンナトリウム
ピタバスタチンカルシウム水和物
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これらスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある。グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B阻害作用による。
シクロスポリン[16.7.2参照]グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある。シクロスポリンのOATP1B、P-gp及びBCRP阻害作用によるものと考えられる。
ロピナビル・リトナビル[16.7.2参照]グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤のOATP1B、P-gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる。
ダルナビルエタノール付加物/リトナビル
ダルナビルエタノール付加物・コビシスタット[16.7.2参照]
グレカプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤のOATP1B、P-gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.2参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満頻度不明
消化器嘔吐悪心、上腹部痛、腹痛腹部膨満
代謝・栄養食欲減退
精神神経頭痛傾眠
皮膚そう痒、発疹薬疹、血管炎性皮疹、血管性浮腫
泌尿器・生殖器蛋白尿
全身症状倦怠感、疲労悪寒、活動性低下、無力症
臨床検査血中ビリルビン増加、ALT増加、尿中結晶陽性
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