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クレセンバカプセル100mg

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記の真菌症の治療

    • ○アスペルギルス症(侵襲性アスペルギルス症、慢性進行性肺アスペルギルス症、単純性肺アスペルギローマ)
    • ○ムーコル症
    • ○クリプトコックス症(肺クリプトコックス症、播種性クリプトコックス症(クリプトコックス脳髄膜炎を含む))

用法・用量

  • 通常、成人にはイサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回経口投与する。6回目投与の12~24時間経過後、イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 リトナビル、コビシスタット含有製剤、イトラコナゾール、ボリコナゾール、クラリスロマイシン、リファンピシン、リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、フェニトイン、ホスフェニトインナトリウム水和物、ロミタピドメシル酸塩を投与中の患者[10.1参照]
  • 2.2 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 他のアゾール系抗真菌剤に対し薬物過敏症の既往歴のある患者
類似の化学構造を有しており、交差過敏反応を起こすおそれがある。
9.1.2 先天性QT短縮症候群の患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、本剤投与前及び投与中は定期的に心電図検査を実施するなど、患者の状態を慎重に観察すること。QT間隔が短縮するおそれがある。[17.3.1参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)
治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[8.1、11.1.2、16.6.2参照]
9.3.2 軽度及び中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類A及びB)
本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、副作用の発現に十分注意すること。[8.1、11.1.2、16.6.2参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラット及びウサギにおいて、それぞれ臨床曝露量(AUC)未満の曝露量で、胎児に骨格異常(催奇形性)が認められた。[9.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットで乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[9.3.1、9.3.2、11.1.2、16.6.2参照]
8.2 急性腎障害、腎不全があらわれることがあるので、定期的に腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.3、16.6.1参照]
8.3 本剤の投与に際しては、アレルギー歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。
8.4 ラット及びマウスにおいて発がん性が認められているので、本剤を長期投与する場合は治療上の有益性と危険性を考慮して投与の継続を慎重に判断すること。[15.2.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 ブリスターシートから取り出して服用するよう指導すること。シートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
14.1.2 本剤は吸湿性を有するため、服用直前にブリスターシートから取り出すよう指導すること。
14.1.3 カプセルは噛んだり、粉砕したり、溶解したり、開けたりせず、そのまま服用するよう指導すること。
14.1.4 乾燥剤が入ったブリスターシートに穴を開けないように、また、乾燥剤を取り出して飲み込まないように指導すること。

7.用法・用量に関連する注意

7.1 カプセル剤と注射剤は医師の判断で切り替えて使用することができる。
7.2 投与期間は基礎疾患の状態、免疫抑制からの回復及び臨床効果に基づき設定すること。

5.効能・効果に関連する注意

本剤を投与する前に、原因真菌を分離及び同定するための真菌培養、病理組織学的検査等の他の検査のための試料を採取すること。培養等の検査の結果が得られる前に薬物療法を開始する場合でも、検査の結果が明らかになった時点でそれに応じた抗真菌剤による治療を再検討すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人健康成人男性に本剤(イサブコナゾールとして100注)、200、400mg注))を単回経口投与した際、速やかに吸収された。
イサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータ及び血漿中濃度推移は、表1及び図1のとおりであった。
表1 日本人健康成人男性に本剤(イサブコナゾールとして100注)、200、400mg注))を単回経口投与した際のイサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータ
用量(mg)100200400
投与経路経口経口経口
例数888
Cmax(ng/mL)1657(26.2)2933(19.7)5844(16.9)
AUCinf(ng・hr/mL)46803(40.7)110737(26.0)210510(29.5)
Tmaxa)(hr)2.50(1.00-4.00)2.50(2.00-3.00)2.00(2.00-4.00)
CL/F(mL/hr)2396(32.2)1949(33.9)2063(31.4)
T1/2(hr)51.292(34.3)83.939(36.6)56.656(37.8)
平均値(変動係数%)a)中央値(範囲)
図1 日本人健康成人男性に本剤(イサブコナゾールとして100注)、200、400mg注))を単回経口投与した際の血漿中イサブコナゾール濃度推移(投与後24時間)
16.1.2 反復投与
日本人健康成人男性に本剤(イサブコナゾールとして200mg)を16日間反復経口投与(初日及び2日目は1日3回、3日目以降は1日1回投与)した際、平均血漿中イサブコナゾールのトラフ濃度は1日目から2日目までは徐々に上昇し、3日目から16日目までは一定のトラフ濃度を維持した。
イサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータ及び血漿中濃度推移は、表2及び図2のとおりであった。
表2 日本人健康成人男性に1回200mgを16日間反復投与(初日及び2日目は1日3回、3日目以降は1日1回投与)した際の定常状態におけるイサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータ
用量(mg)200
投与経路経口
例数8
Ctrough(ng/mL)5479(26.6)
Cmax(ng/mL)9720(24.9)
AUCtau(ng・hr/mL)153108(25.0)
Tmaxa)(hr)2.00(2.00-3.00)
平均値(変動係数%)a)中央値(範囲)
図2 日本人健康成人男性に1回200mgを16日間反復経口投与(初日及び2日目は1日3回、3日目以降は1日1回投与)した際の定常状態における血漿中イサブコナゾール濃度推移
1日目から15日目の血漿中イサブコナゾール濃度は、本剤(イサブコナゾールとして200mg)投与開始前のみ示す
16.2 吸収
16.2.1 バイオアベイラビリティ
健康成人に本剤(イサブコナゾールとして400mg注))を空腹時単回経口投与したときのイサブコナゾールの絶対的バイオアベイラビリティは約98%であった(外国人データ)。
16.2.2 食事の影響
健康成人に本剤(イサブコナゾールとして400mg注))を高脂肪食摂取後に単回経口投与した際、空腹時投与に比べ、Cmaxは8%低下、AUCは10%増加した。本剤は、食事とは関係なく投与可能である(外国人データ)。
16.3 分布
イサブコナゾールは広く分布し、日本人健康被験者の平均分布容積(Vss)は180Lであった。
イサブコナゾールは血漿タンパクとの結合率が高かった(>99%)(外国人データ)。
16.4 代謝
イサブコナゾニウム硫酸塩は、血液中でエステラーゼ(主としてブチリルコリンエステラーゼ)により、活性体であるイサブコナゾールに速やかに加水分解され、イサブコナゾールは、主にCYP3A4及びCYP3A5により代謝される(in vitroデータ)。
健康成人に(シアノ-14C)-イサブコナゾニウム硫酸塩を単回経口投与した際、イサブコナゾールと共にいくつかの微量代謝物が認められた。健康成人に(ピリジニルメチル-14C)-イサブコナゾニウム硫酸塩を単回点滴静脈内投与した際、不活性分解生成物の代謝物と共にいくつかの微量代謝物が認められた。イサブコナゾール及び不活性分解生成物の代謝物を除き、投与薬物に関連する物質のAUCの10%を超える代謝物は認められなかった(外国人データ)。[10.参照]
16.5 排泄
健康成人に(シアノ-14C)-イサブコナゾニウム硫酸塩を経口投与した際、投与放射能の46.1%が糞中に、45.5%が尿中に排泄された。尿中に排泄されたイサブコナゾールは、投与放射能の1%未満であった。
不活性分解生成物は主に代謝により消失し、その後、代謝物が腎排泄を受ける。尿中に排泄された不活性分解生成物は投与放射能の1%未満であった。(ピリジニルメチル-14C)-イサブコナゾニウム硫酸塩を点滴静脈内投与した際、投与放射能の95%が尿中に排泄された(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
軽度(50≦クレアチニン・クリアランス≦80mL/min/1.73m2)、中等度(30≦クレアチニン・クリアランス<50mL/min/1.73m2)及び重度(クレアチニン・クリアランス<30mL/min/1.73m2)の腎機能障害被験者、並びに腎機能正常被験者に本剤(イサブコナゾールとして200mg)を単回点滴静脈内投与した際、イサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータは表3のとおりであった。非結合型イサブコナゾールのAUCinfの最小二乗幾何平均値は、腎機能正常被験者と比較して、軽度、中等度及び重度腎機能障害患者でそれぞれ1.21倍、1.55倍及び1.96倍であった。
末期腎不全(ESRD)被験者及び腎機能正常被験者に本剤(イサブコナゾールとして200mg)を単回点滴静脈内投与した際、イサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータは表3のとおりであった。非結合型イサブコナゾールのAUC72の最小二乗幾何平均値は、腎機能正常被験者と比較して、末期腎不全(ESRD)被験者で1.23倍であった。イサブコナゾールは血液透析で除去されない(外国人データ)。[8.2、11.1.3、13.1参照]
表3 腎機能障害の程度が異なる被験者におけるイサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータ
イサブコナゾール
腎機能障害の程度が異なる被験者を対象とした試験ESRD被験者を対象とした試験
正常
(8例)
軽度
(8例)
中等度
(8例)
重度
(5例)
正常
(8例)
ESRDb)
(8例)
AUCa)(ng・hr/mL)98776(51.1)96240(48.7)97161(27.1)98776(54.6)36912(25.8)25053(40.1)
Cmax(ng/mL)4443(16.3)3945(28.4)4059(33.9)3427(25.4)4583(24.0)3741(34.3)
平均値(変動係数%)a)AUCinf:腎機能障害の程度が異なる被験者を対象とした試験におけるAUCAUC72:ESRD被験者を対象とした試験におけるAUCb)血液透析終了約1時間後に投与
16.6.2 肝機能障害患者
軽度(Child-Pugh分類A)及び中等度(Child-Pugh分類B)肝機能障害被験者、並びに肝機能正常被験者に本剤(イサブコナゾールとして100mg注))を単回点滴静脈内投与あるいは単回経口投与した際、イサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータは表4のとおりであった。非結合型イサブコナゾールのAUCinfの最小二乗幾何平均値は、肝機能正常被験者と比較して、軽度及び中等度肝機能障害患者でそれぞれ1.40~2.38倍、2.18~3.01倍であった。重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)を対象とした試験は実施していない(外国人データ)。[8.1、9.3.1、9.3.2、11.1.2参照]
表4 肝機能障害の程度が異なる被験者におけるイサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータ
肝機能障害の程度アルコール性肝機能障害被験者を対象とした試験ウイルス性肝機能障害被験者を対象とした試験
静脈内経口静脈内経口
AUCinf(ng・hr/mL)正常
(8例)
38993(30.8)43386(23.5)39155(35.3)43891(28.5)
軽度
(8例)
72810(77.6)103225(53.7)58896(36.3)63545(36.2)
中等度
(8例)
96233a)(52.6)64261(46.2)81168(36.7)91953(74.6)
Cmax(ng/mL)正常
(8例)
1093.60(17.6)842.83(20.3)1121.08(31.1)702.84(15.4)
軽度
(8例)
977.38(37.9)792.26(22.6)1011.56(27.6)1001.53(35.0)
中等度
(8例)
837.76(16.3)472.43(25.9)803.63(22.4)572.73(29.1)
平均値(変動係数%)a)被験者数:7例
16.6.3 高齢者
高齢者(65歳以上)に本剤(イサブコナゾールとして200mg)を単回経口投与した際のイサブコナゾールのAUCは、若年者(18~45歳)と同程度であった(外国人データ)。
表5 高齢者及び若年者におけるイサブコナゾールの血漿中薬物動態パラメータ
若年者(24例)高齢者(24例)
AUCinf(ng・hr/mL)96256(28.8)127364(43.8)
Cmax(ng/mL)2318(22.6)2375(25.3)
Tmaxa)(hr)3.000(2.0-4.0)2.000(1.5-4.0)
T1/2(hr)111.2(35.3)158.6(34.8)
平均値(変動係数%)a)中央値(範囲)
16.7 薬物相互作用
16.7.1 In vitro試験
イサブコナゾールはCYP3A(CYP3A4及びCYP3A5)の基質である。イサブコナゾールは、CYP3A、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びUGT1A1の阻害剤である。また、イサブコナゾールは、P-gp、BCRP、OCT2及びMATE1の阻害剤である。イサブコナゾールは、CYP1A2、CYP3A4、CYP2B6、CYP2C8及びCYP2C9の誘導剤である。[10.参照]
16.7.2 薬物相互作用試験
表6に薬物相互作用試験で認められた薬物動態への影響をまとめた(外国人データ)。[10.、10.1、10.2参照]
表6 併用による薬物動態への影響
併用薬例数a)平均比(90%信頼区間)
[併用時/非併用時]
イサブコナゾールへの影響併用薬への影響
ケトコナゾール
200mg BIDb)
12/12
12/12
AUC:5.22(4.09,6.66)
Cmax:1.09(0.93,1.27)
ロピナビル/リトナビル
400mg/100mg BIDb)
16/17
16/17
AUC:1.96(1.64,2.35)
Cmax:1.74(1.46,2.08)
リファンピシン
600mg QDb)
24/25
24/25
AUC:0.10(0.09,0.11)
Cmax:0.25(0.23,0.27)
エソメプラゾール
40mg QDb)
12/12
12/12
AUC:1.08(0.89,1.30)
Cmax:1.05(0.89,1.24)
リトナビル
100mg BIDb)
16/18
16/18
AUC:0.69(0.48,0.98)
Cmax:0.67(0.46,0.98)
ロピナビル
400mg BIDb)
16/18
16/18
AUC:0.73(0.56,0.96)
Cmax:0.77(0.62,0.95)
プレドニゾン
20mg
20/21
20/21
<プレドニゾロン>
AUC:1.08(1.02,1.14)
Cmax:0.96(0.90,1.02)
エチニルエストラジオール
35μg
23/23
23/23
AUC:1.08(1.03,1.13)
Cmax:1.14(1.03,1.26)
ノルエチンドロン
1mg
23/23
23/24
AUC:1.16(1.09,1.23)
Cmax:1.06(0.93,1.20)
シクロスポリン
300mg
19/24
19/24
AUC:1.29(1.15,1.44)
Cmax:1.06(0.95,1.19)
アトルバスタチン
20mg
24/23
24/24
AUC:1.37(1.29,1.45)
Cmax:1.03(0.88,1.21)
シロリムス
2mg
20/15
21/22
AUC:1.84(1.59,2.13)
Cmax:1.65(1.41,1.92)
ミダゾラム
3mg
22/23
22/23
AUC:2.03(1.73,2.38)
Cmax:1.72(1.44,2.05)
タクロリムス
5mg
21/24
21/24
AUC:2.25(1.91,2.66)
Cmax:1.42(1.22,1.64)
カフェイン
200mg
22/24
22/24
AUC:1.04(0.97,1.12)
Cmax:0.99(0.93,1.07)
ブプロピオン
100mg
24/24
24/24
AUC:0.58(0.52,0.64)
Cmax:0.69(0.62,0.77)
メサドン
5mg
22/22
22/23
22/22
22/23
<S-メサドン>
AUC:0.65(0.59,0.72)
Cmax:1.01(0.95,1.08)
<R-メサドン>
AUC:0.90(0.84,0.96)
Cmax:1.04(0.97,1.11)
レパグリニド
0.5mg
22/24
22/24
AUC:0.92(0.86,1.00)
Cmax:0.86(0.79,0.93)
ワルファリン
20mg
20/20
20/20
20/20
20/20
<S-ワルファリン>
AUC:1.11(1.06,1.16)
Cmax:0.88(0.83,0.94)
<R-ワルファリン>
AUC:1.20(1.16,1.24)
Cmax:0.93(0.87,0.99)
オメプラゾール
40mg
26/27
26/27
AUC:0.89(0.59,1.33)
Cmax:0.77(0.56,1.04)
デキストロメトルファン
30mg
21/22
23/24
AUC:1.18(1.02,1.35)
Cmax:1.17(1.02,1.35)
ミコフェノール酸モフェチル
1g
21/24
22/24
21/24
22/24
<MPAc)
AUC:1.35(1.27,1.45)
Cmax:0.89(0.76,1.03)
<MPAGd)
AUC:0.76(0.72,0.80)
Cmax:0.68(0.61,0.77)
メトトレキサート
7.5mg
23/24
23/24
AUC:0.97(0.90,1.05)
Cmax:0.89(0.83,0.97)
メトホルミン
850mg
20/23
20/23
AUC:1.52(1.38,1.68)
Cmax:1.23(1.09,1.40)
ジゴキシン
0.5mg
21/23
21/24
AUC:1.25(1.17,1.34)
Cmax:1.33(1.19,1.49)
a)例数(併用時/非併用時)b)QD:1日1回投与、BID:1日2回投与c)MPA:ミコフェノール酸d)MPAG:ミコフェノール酸のグルクロン酸抱合体
注)成人における本剤の承認された用量は「通常、イサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回経口投与する。6回目投与の12~24時間経過後、イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回経口投与する。」である。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
リトナビル
(ノービア)
コビシスタット含有製剤
(スタリビルド、ゲンボイヤ、シムツーザ、プレジコビックス)
イトラコナゾール
(イトリゾール)
ボリコナゾール
(ブイフェンド)
クラリスロマイシン
(クラリス、クラリシッド)
[2.1参照]
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある。これらの薬剤はCYP3Aを強く阻害する。
リファンピシン
(リファジン)
リファブチン
(ミコブティン)
カルバマゼピン
(テグレトール)
フェノバルビタール
(フェノバール)
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
フェニトイン
(アレビアチン、ヒダントール)
ホスフェニトインナトリウム水和物
(ホストイン)
[2.1、16.7.2参照]
本剤の血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがある。これらの薬剤等はCYP3Aを強く誘導する。
ロミタピドメシル酸塩
(ジャクスタピッド)
[2.1参照]
ロミタピドの血中濃度が上昇する可能性がある。本剤はロミタピドの代謝酵素(CYP3A)を阻害する。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ロピナビル・リトナビル
[16.7.2参照]
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は本剤の副作用発現に十分に注意すること。
ロピナビル・リトナビルの血中濃度が低下するおそれがあるため、併用する場合はロピナビル・リトナビルの有効性の減弱について十分に注意すること。
リトナビルはCYP3Aを阻害する。
ロピナビル・リトナビルの血中濃度が低下する機序は不明。
CYP3Aを阻害する薬剤等
ニルマトレルビル・リトナビル等
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は本剤の副作用発現に十分に注意すること。これらの薬剤等はCYP3Aを阻害する。
CYP3Aにより代謝される薬剤
免疫抑制剤
タクロリムス、シロリムス、シクロスポリン
ミダゾラム
フェンタニル
ベネトクラクス
メチルプレドニゾロン
デキサメタゾン
シンバスタチン
アムロジピン等
[16.7.2参照]
これらの薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。本剤はこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A)を阻害する。
エファビレンツ相互に血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてエファビレンツの用量を調節すること。本剤はエファビレンツの代謝酵素(CYP2B6)を誘導し、エファビレンツは本剤の代謝酵素(CYP3A)を誘導する。
シクロホスファミドシクロホスファミドの血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてシクロホスファミドの用量を調節すること。本剤はシクロホスファミドの代謝酵素(CYP2B6)を誘導する。
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
ビンクリスチン、ビンブラスチン等
コルヒチン
エベロリムス
これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。これらの薬剤はCYP3A及びP-gpの基質であり、本剤はCYP3A及びP-gpを阻害する。
P-gpの基質となる薬剤
フェキソフェナジン
トルバプタン
抗悪性腫瘍剤
ニロチニブ
ラパチニブ
ジゴキシン
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等
[16.7.2参照]
これらの薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。これらの薬剤はP-gpの基質であり、本剤はP-gpを阻害する。
ミコフェノール酸モフェチル
[16.7.2参照]
活性代謝物であるミコフェノール酸の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はミコフェノール酸の副作用発現に十分に注意すること。本剤はミコフェノール酸の代謝酵素(UGT)を阻害する。
メトホルミン
[16.7.2参照]
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてメトホルミンの用量を調節すること。メトホルミンはOCT2及びMATE1の基質であり、本剤はOCT2及びMATE1を阻害する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
11.1.2 肝機能障害
肝機能検査異常(13.7%)、肝機能異常(6.8%)、肝損傷(1.4%)、肝炎(頻度不明)があらわれることがある。[8.1、9.3.1、9.3.2、16.6.2参照]
11.1.3 急性腎障害(1.4%)、腎不全(頻度不明)[8.2、16.6.1参照]
11.1.4 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満頻度不明
血液及びリンパ系障害白血球減少症、好中球減少症、汎血球減少症
心臓障害動悸、心室性期外収縮心房細動、心房粗動、徐脈、上室性期外収縮、上室性頻脈
耳及び迷路障害回転性めまい
内分泌障害抗利尿ホルモン不適合分泌
胃腸障害悪心下痢、嘔吐腹部膨満、腹痛、便秘、消化不良
一般・全身障害及び投与部位の状態末梢性浮腫無力症、胸痛、疲労、倦怠感
肝胆道系障害胆嚢炎肝腫大
免疫系障害過敏症
臨床検査血圧低下、血小板数減少、血中クレアチニン増加、好中球数減少、心電図異常、体重減少
代謝及び栄養障害高カリウム血症、食欲減退、低ナトリウム血症低アルブミン血症、低血糖、低カリウム血症、低マグネシウム血症
筋骨格系及び結合組織障害筋力低下背部痛
神経系障害異常感覚、感覚障害、感覚鈍麻、傾眠、味覚不全、痙攣発作脳症、頭痛、末梢性ニューロパチー、錯感覚、失神、痙攣
精神障害譫妄、うつ病、不眠症
腎及び尿路障害血尿、腎機能障害
呼吸器、胸郭及び縦隔障害呼吸困難、口腔咽頭不快感、発声障害急性呼吸不全、気管支痙攣、頻呼吸
皮膚及び皮下組織障害そう痒性皮疹、光線過敏性反応、湿疹、皮膚乾燥、薬疹、冷汗脱毛症、皮膚炎、点状出血、そう痒症、発疹
血管障害ほてり高血圧低血圧、血栓性静脈炎
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