低血圧とは、収縮期血圧(上の血圧)が100mmHg未満の状態をいい、症状を伴う場合を低血圧症といいます。
低血圧症の症状には、めまい、立ちくらみ、失神、倦怠感、頭痛、嘔気、動悸、発汗などがあげられます。
低血圧症の主な種類に、原因が不明な本態性低血圧症、原因疾患がある症候性(二次性)低血圧症、特に横になったり(臥位)座った(座位)状態から立ち上がったとき(立位)に見られる起立性低血圧症などがあります。
症状がある場合は、詳しい診察や検査を行います。姿勢や起立などの動作で症状が変わるかどうかや、原因となる疾患があるかどうかを調べます。
検査としては、座位と立位の血圧の差の測定、原因疾患検索のための血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲン、CT・MRIなどの画像検査などが行われます。
原因疾患があれば、疾患に応じた治療が行われます。
原因がわからない場合や、疾患の治療だけでは効果が上がらない場合は、生活上の指導とともに、血圧を上げるための薬物療法が行われることがあります。