低血圧とは、収縮期血圧(上の血圧)が100mmHg未満の状態をいい、症状を伴う場合を低血圧症といいます。

低血圧症の症状には、めまい、立ちくらみ、失神、倦怠感、頭痛、嘔気、動悸、発汗などがあげられます。

低血圧症の主な種類に、原因が不明な本態性低血圧症、原因疾患がある症候性(二次性)低血圧症、特に横になったり(臥位)座った(座位)状態から立ち上がったとき(立位)に見られる起立性低血圧症などがあります。

症状がある場合は、詳しい診察や検査を行います。姿勢や起立などの動作で症状が変わるかどうかや、原因となる疾患があるかどうかを調べます。

検査としては、座位と立位の血圧の差の測定、原因疾患検索のための血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲン、CT・MRIなどの画像検査などが行われます。

原因疾患があれば、疾患に応じた治療が行われます。

原因がわからない場合や、疾患の治療だけでは効果が上がらない場合は、生活上の指導とともに、血圧を上げるための薬物療法が行われることがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 食事のリズムを保ち、間食や過食を避けましょう。
  • 体に必要な水分や塩分を摂取しましょう。
  • 歩く機会を増やし、週に2~3回、定期的に運動をしましょう。
  • 排尿時に血圧が低下しやすいのでゆっくり用を足しましょう。
  • 過度のアルコール摂取を避けましょう。
  • 睡眠不足を避け、規則正しいリズムで過ごしましょう。
  • 急な起立や長時間の立ち仕事は避けましょう。
  • 過度なストレスは避けましょう。