冠攣縮性狭心症は、心臓に栄養を運ぶ通り道の冠動脈がけいれんを起こして狭心症の発作を起こす病気です。

胸痛は、就寝時、夜中、起床時などの安静時に生じます。早朝、軽い運動をしているときに発作が起きても、昼間、活発に運動しているときには比較的起きません。

発作の誘因としては、喫煙、飲酒、精神的ストレスが挙げられます。

速効性硝酸薬のニトロペン、ミオコールスプレーなどを発作時に使用すると数分以内に症状が治まります。

夜間早朝の安静時の胸痛が現れるときは、速効性硝酸薬を使用して効果があるかどうか確認してみましょう。効果がある場合は、冠攣縮性狭心症が疑われます。

速効性硝酸薬が著効する夜間早朝安静時の数分間の胸部症状の場合、冠攣縮性狭心症の可能性があります。診断確定の目的も兼ねて、まずは速効性硝酸薬の有効性を発作出現時に確認して下さい。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 喫煙、飲酒は控えましょう。
  • 過労を避け、ストレスを回避しましょう。