心不全とは、心臓のポンプ機能が低下して血液が体内に十分に供給されなくなった状態をいいます。これが急速に起こった場合が急性心不全です。生命の危険が高まっていると考えられます。
激しい呼吸困難になり、横になるのがつらくなります。手足は冷たく、全身に冷や汗をかきます。脈が速くなり、動悸を訴えることもあります。
多い原因として、急性心筋梗塞などの虚血性心疾患があります。
一刻も速い処置が必要なため、診断と治療が同時に行われます。
治療は、薬が投与されたり、呼吸の補助が行われます。原因となった病気に対する治療も進んでいます。
急性心不全が疑われる場合は病院に受診するか、症状が強いときには救急車を呼びましょう。
いったん治まっても再発する可能性があります。これを防ぐには、薬物療法をしっかりと継続させることです。急性増悪を防ぐには、増悪時の自分の体の変化を知り、事前に増悪を予見する習慣をつけることも大事です。