心不全は心臓の働きが不十分で体に負担がかかり、息切れやむくみなどの症状がみられる病気です。重症の場合には、疲れやすい、だるい、動悸がするなどの症状が現れます。

診断は、症状や診察、レントゲン検査や血液検査の結果から確定します。

原因を調べるために、心エコーや心電図、心臓カテーテルなどの検査を行います。心臓カテーテルの検査では入院が必要になります。

治療の目的は、体の負担をできるだけ少なくすることです。心臓を守る薬を内服すると同時に、減塩や禁煙など生活習慣の修正を行います。

息切れやむくみがひどくなったときは早めに受診しましょう。

これまでになかった胸痛があったとき、治療薬のニトログリセリンが効かないときはすぐに受診しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 禁煙、減塩、節酒を心がけましょう。
  • かぜをひかないように注意しましょう。
  • 肥満は解消しましょう。
  • 心臓の重症度に合わせて運動制限をします。症状が落ち着いている場合には心不全の程度に合わせた運動もできます。
  • 長時間の入浴や熱い湯につかるのは心臓の負担になるので避けましょう。