心臓は、全身に血液を送り出すポンプ機能をもっています。心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、血液が体内に十分に供給されなくなった状態をいいます。

呼吸困難やむくみなど、さまざまな症状が現れます。

心不全は心臓病の最終的なステージです。原因を明らかにするとともに、慎重に経過を観察し、治療を行わなければいけません。

きめ細やかな治療を行うためには、医療スタッフと連携をとりながら、患者さん自身が病気を知り、自分を管理することが重要です。

心不全は進行する病気です。心不全を起こし、病状が急に悪化することを繰り返すと、進行が加速します。

進行を防ぐには、処方された薬をきちんと飲むことが大事です。また、しっかりと自己管理を行い、どんなときに心不全が起こりやすいかを知り、事前に予見する習慣をつけましょう。

毎日、体重を測りましょう。数日で2kg以上増えた場合は、心不全が悪化した可能性があります。

息切れや足のむくみ、体のだるさを感じた場合も心不全の悪化が疑われます。受診しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 塩分の摂取はできるだけ1日6g未満に抑えましょう。
  • 水分の取り過ぎに注意しましょう。
  • 禁煙しましょう。
  • アルコールは控えましょう。
  • 医師や心臓リハビリのスタッフに相談したうえで、適度な運動をしましょう。
  • 症状がよくなったからと、自己判断で薬を飲むことをやめてはいけません。必ず指示されたとおりに飲みましょう。