心臓の刺激伝導系に突然異常が起こり、脈拍が正常の3倍程度(150~200拍/分)に速くなる不整脈です。通常は命にかかわることはありません。

遺伝性の場合もありますが、多くの場合、原因は明らかではありません。

発作のために日常生活に支障が起きるような場合には、カテーテル治療が奨められます(90%以上で根治可能)。

自覚症状が現れたときに心電図を記録できれば、診断は可能です。

治療には、薬物療法と頻拍にかかわる組織を焼き切るカテーテル治療(カテーテルアブレーション)があります。薬物療法は発作を予防あるいは停止させるために用いられます。根治にはカテーテル治療が有効です。

発作に見舞われたときには、まず安静にして転倒しないように十分に注意してください。

息をこらえたり、冷たい水に顔をつけたりすると発作が治まることがあります。

発作が治まらない場合は近くの医療機関を受診し、心電図をとってもらい適切な処置を受けてください。

発作時に気を失いそうになったときは、自分で動こうとせずに救急車を呼びましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 発作により日常生活が制限されるような場合にはカテーテル治療を受けてください。
  • 寝不足、過労を避けましょう。
  • カフェイン入りの飲み物や食べ物を過度に摂取したり、アルコールの飲み過ぎは避けましょう。
  • 動悸が現れたときは、無理して動かずなるべく安静を保ちましょう。