心室期外収縮とは、心拍のタイミングが、予想より早く心室から生じる不整脈をいいます。
症状としては、収縮を強く自覚したり、胸がもやもやしたりさまざまで、このようなときに脈を診ると脈が抜けていることがあります。このことから期外収縮が疑われます。
健診などで指摘され初めて気付かれる症状を伴わない場合と、脈の途絶や脈を強く感じるなど症状を伴う場合とがあります。
原因ははっきりしないことも多いのですが、過労、睡眠不足、ストレス、飲み過ぎなどが誘因になります。また、心臓に病気をもっている場合に多く認められます。
期外収縮そのものは誰にでも見られるもので、放っておいてもよい不整脈です。しかし、心臓の器質的疾患などがある場合や、症状が強い場合は治療の対象になります。基礎疾患がなく、自覚症状を伴わない場合にも、年1回の健診などで心電図の記録をすることが勧められます。
不整脈が起きやすい病気が隠れていないかを確認するために、心臓超音波検査を行います。
とくに発作の出現頻度を多く自覚する場合は、1日の出現頻度を確認する24時間心電図を定期的に行う必要があります。
治療法としては、抗不整脈薬を投与、もしくはカテーテル治療を行います。
抗不整脈薬は脈を抑える薬です。発作の出現を抑えると同時に、安静時の脈拍も低下させます。脈の低下や全身倦怠感などの副作用を伴い、予後を悪化させることもあります。基礎疾患がある場合には慎重に使用する必要があります。
症状などで気になるときは担当医に相談しましょう。
生活面では極度の制限はありません。