心臓の出口に位置する扉(大動脈弁)がきちんと開かないために、出口が狭くなり心臓に負担がかかっている病気です。
原因としては、加齢、生まれつき弁が2枚しかない先天性二尖弁、リウマチ性によるものなどがあります。
弁の狭さの程度(重症度)や心臓にかかってくる負担の程度(左室機能低下)、胸が痛い、意識を失う、動いたときに息切れする、足がむくむなどの自覚症状の有無によって、手術が必要かどうかが判断されます。
一般的に、長期間症状は出ません。しかし、狭窄の程度が進み、いったん症状が現れると手術が必要になります。
症状が現れてからの余命は、胸痛などの狭心症症状で3~4年、失神症状で約2年、息切れ・むくみなどの心不全症状で約1年とされています。
治療は開胸手術、あるいはカテーテルによる治療があります。
意識を失う、動いたときに息切れがある、体を動かしたときに胸が強く痛む、足がむくむ、常に身体がだるいなどの症状が出たときは、すぐに受診してください。
毎日体重測定をし、1~2日で2~3kg急に体重が増加したときは、心不全の疑いがあるので、すぐに受診してください。
定期診察は必ず受けてください。放置している間に進行し、手術ができないほど心臓に負担がかかっていたという事態になりかねません。
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