たこつぼ型心筋症は、胸痛や胸部症状、心電図所見などは心筋梗塞に似た収縮異常の病状を示します。そのため心筋梗塞によく間違えられますが、それとは異なる疾患です。心臓の動きが一時的に低下しますが、短期間で改善するのが特徴です。

60-70歳代の、特に女性に多くみられます。発症前に心身にストレスがかかっていることが多いという報告があります。

心筋梗塞に似ているので、診断がつくまでは心筋梗塞に準じた検査や治療を行います。

冠動脈検査や左室造影検査などで、たこつぼ型心筋症と診断がつけば、入院安静により1カ月ほどで改善することが期待できます。

まれに、心不全、ショック、心破裂、心室内血栓症などで重篤化することがあります。合併症が発生しないように、注意深く観察、治療する必要があります。

退院後、同じような症状が起きたときには、すぐに受診しましょう。