不安や恐怖という感情が大きく影響して起きる病気で、心臓にはこれといった異常はみられません。
自分でコントロールできない不安や恐怖が自律神経の中枢に影響し、それによって交感神経が興奮し、特に心臓や血管に症状が現れます。
身体症状としては、動悸や胸痛、息切れ、めまい、ふらつき、呼吸困難などがあげられます。
精神面でも、常に心臓の具合が気になり、何か行動をするときも先回りして症状が起きるのではないかと不安に思ったり、最悪の事態を考えて自分を不安に駆りたてたり、わずかな刺激や症状にも過剰に反応します。
日常生活でもバスや電車に乗っているのが不安だったり、スーパーに買い物に行けなくなったり、1人で家にいることが不安だったり、逆に人込みのなかを歩けなかったりします。
これは心の病気です。病気のことを理解して、病気とうまくつき合っていきましょう。
抗うつ薬や抗不安薬などの薬を使うと早くよい状態をつくることができます。薬が合わないときは、自己判断で中止しないで、医師に相談してみましょう。
時間は少しかかりますが、必ず治るので、あせらないようにしましょう。
不安に陥ったときは次のようなことを試してみましょう。深呼吸をする、自律訓練法などでリラックスする、水やお茶を飲む、音楽を聴く、アメやガムをかむ、不安解消の頓服薬を飲む。
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