尿とともに多量のタンパク(主にアルブミン)が出ることにより、血液中のタンパク(アルブミン)が不足し、その結果、むくみなどが出てくる病気です。

再発しやすいので(70%以上の方が再発します)、正常な状態に戻っても、しばらくは治療を続ける必要があります。

ステロイドを服用している間は、免疫力が落ち、感染症にかかりやすくなるので注意しましょう。

治療には「副腎皮質ステロイド」(以下、ステロイド)という薬を用います。この薬を服用すると、ほとんどの方(約75%の方)は、2週間以内で尿のタンパク量が減り、4週間ほどで正常な状態に戻ります。

ステロイドは指定された量を守って、必ず服用してください。

むくみを解消するために、塩分を控えた食事にすることが重要です。塩分は1日6g未満になるようにしましょう。

軽い運動をしても問題ありません。

ご自宅でも定期的に尿検査をしてください。もしも尿タンパク量が増加してきた場合は、受診してください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 規則正しい生活を心掛け、十分に睡眠を取ってください。
  • 薬は決まった時間に飲みましょう。
  • ステロイドを服用している間は、免疫力が落ち、細菌に感染しやすくなります。人ごみのあるところなどには、なるべく出掛けないようにしましょう。
  • 加工食品は、塩分が多いので気をつけましょう。