急性(糸球体)腎炎とは、特定の細菌やウイルスに感染した後、腎臓に炎症を起こして引き起こされる病気です。

むくみや高血圧は1~2週間で消失しますが、尿検査での異常は約6カ月続きます。小児の場合は大人より予後がよく、ほとんどが完全に回復します。

血液検査や尿検査から診断できます。発症率は10万人に4人の割合で、3~10歳の小児に多くみられます。

発熱や扁桃炎の後に発症することが多く、この場合、潜伏期は1~2週間です。

症状としては、尿中にタンパクや血液が漏れ出たり、むくみや高血圧が認められたりします。

治療は、安静を保ち、塩分を制限します。また、細菌感染に対してはペニシリン系抗菌薬、むくみに対しては利尿薬、高血圧には降圧薬を服用します。

入院や自宅での安静期間は数週間です。

尿所見や血圧によって食事や運動制限が変わるので、定期的に受診します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • むくみや高血圧が認められる場合は塩分を控えましょう。
  • 発症3カ月以内は激しい運動を避けましょう。