慢性糸球体腎炎とは、慢性の腎臓病で、IgA腎炎を代表とする様々な腎炎の総称です。腎臓に起きた炎症により、蛋白尿、血尿が1年以上持続的に認められます。放置すると、透析に移行する可能性があります。
健診で、血尿や蛋白尿を指摘されたときは、速やかに専門医を受診し、疾患の原因を突き止めることが大事です。
病気の原因によって治療法は異なります。
検査の結果、病気が軽症でも、蛋白尿や血尿がみられる場合は、外来で採血や尿検査を定期的に行いながら経過をみます。その時々の症状に対しては、食事療法や降圧薬などによる治療を行います。
蛋白尿や血尿の検査値が高い場合や腎機能障害が進行している場合は、入院して検査をすることがあります。診断のために腎臓の組織の一部を採取して顕微鏡で調べる腎生検が必要になることもあります。