IgAという免疫に関係する蛋白が、皮膚や腸管、関節などの血管だけでなく、腎臓にも蓄積されて炎症を起こす病気です。

原因は不明ですが、細菌感染、ウイルス感染、アレルギーなどとの関係が考えられています。

多くは一時的な病気で、80%以上は尿検査や腎機能検査に関する後遺症はみられません。しかし、ときに腎障害が進行する場合があります。

血尿や蛋白尿など尿検査で異常が出た場合や血液検査で腎機能を表すクレアチニンの値が高い場合には、腎臓障害の程度を調べるために、腎臓の組織を採取する腎生検を行うことがあります。

蛋白尿が多くネフローゼ症候群を呈するときや腎生検で糸球体に半月体が見られる場合には、腎臓の炎症を抑えるために副腎皮質ステロイドなどの免疫抑制薬が使われることがあります。

3人に1人は再発することがあります。再発は、最初の症状が治まってから4カ月以内が多いので、体調に注意しましょう。

再発するたびに腎機能が悪化するという関連性はありません。