痛風腎は、痛風や高尿酸血症が長く持続することによって、尿酸が腎臓に沈着し、発症する腎障害です。
痛風腎には特徴のある症状があるわけではなく、タンパク尿、血尿、腎機能低下などの慢性腎臓病と同じような症状がみられます。
痛風には、高血圧、脂質異常症、耐糖能異常症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病が複数合併し、これらの合併症による腎臓障害が痛風腎に加わります。
予防・治療薬として、高尿酸血症を改善するために、尿酸を抑える働きがあるザイロリックやフェブリクなどが使用されます。
痛風は尿路結石を起こしやすいので尿管理を徹底します。1日の尿の排泄量が2,000mlを超えるように十分に水分を摂取すること、尿アルカリ化薬を使用して酸性尿を改善することが大切です。