脳や脊髄をおおっている髄膜という組織に炎症が起こる病気が髄膜炎で、その原因が細菌の感染以外の場合を無菌性髄膜炎といいます。

原因の多くはエンテロウイルスなどのウイルスへの感染で、予後は通常は良好です。

治療は対症療法、つまり症状に応じた治療を行います。例えば発熱に対しては解熱薬、頭痛には鎮痛薬を用います。飲食が難しい場合は点滴をしたりすることもあります。

入院治療を行うことが多いですが、軽傷の場合は外来治療も可能です。

診断は、背中の脊椎の間から髄液を採取して細菌の有無やリンパ球の数などを調べて下されます。

結核や自己免疫疾患などが原因で起こることがあります。その場合は、それぞれの基礎疾患の治療が行われます。

意識がもうろうとしたり、普段とは違う行動などが見られる場合は、医師に連絡してください。

頭痛や吐き気、発熱などつらい症状が続く場合は、医師に伝えてください。