脳の血管が詰まったり破れたりして起こる病気を総称して脳卒中といいます。脳卒中は日本人の死因疾患の第4位で、寝たきりになる原因として最も多い疾患です。

脳梗塞は脳卒中の一つで、脳の血管が詰まる病気です。

代表的な症状は、意識障害、顔の麻痺、半身の麻痺、言語障害です。

脳梗塞では早期から適切な治療が行われるかどうかによって、治療後の経過が大きく異なります。


診断のために頭部のCT検査、MRI検査が行われます。

脳梗塞の起こり方には、心臓などから血栓(血のかたまり)が脳まで運ばれてくる場合と、脳の血管が動脈硬化を起こして狭くなる場合の2種類があり、それぞれ治療法が異なります。どのように起こったかを調べるために、頭の中以外についても心臓や頸動脈のエコー検査や不整脈の検査、血液検査などが行われます。


発症からの時間や検査結果が条件を満たしていれば、薬で血栓を溶かしたり、カテーテルを血管に通して血栓を取り除いたりする緊急治療をおこなうことがあります。

脳梗塞では、血液や栄養が行き渡らなくなった部分の脳細胞が死んでしまいます。一度死んでしまった細胞は元に戻りませんが、点滴や飲み薬により、脳梗塞の拡大や再発の予防に努めることが大切です。

後遺症をできるだけ軽くするために、早期から適切なリハビリテーションが行われます。