脊髄は背骨の中に収められた神経線維の束でできている器官です。脊髄梗塞は、脊髄に栄養を与える動脈がふさがれ、神経がおかされる病気です。運動神経がふさがれると手足、特に足が麻痺します。感覚神経が障害を受けると、温度感覚や痛感が損なわれます。自律神経がふさがれると排尿・排便のコントロールがうまくいかなくなります。
この病気は、血管の手術や検査にともなって生じることがあります。手術や検査以外では、動脈硬化により脊髄の血管が詰まったためと考えられます。
今のところ、確立した治療法はありません。脊髄のむくみをとる薬や脊髄を保護する薬を投与します。
後遺症が残った場合はリハビリテーションを中心に、機能を回復させると同時に、残された機能を最大限生かす治療を行います。
重度の場合には、車いすの生活になることもあります。
動脈硬化が原因と考える場合には、生活習慣の改善を心がけましょう。
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