ステロイドミオパチーは、ステロイド薬で治療している最中に、大腿部や上腕部の筋肉がやせて力が入らなくなる病気です。
ステロイドミオパチーに対する特別な治療薬はありませんが、ステロイドの量を減量したり、中止したりすると、1カ月程度で症状は改善します。
主な症状は、立ち上がりにくい、階段が昇りにくい、腕が上がりにくいなどです。
筋力低下に伴って関節が動く範囲が狭くなる拘縮が起こる可能性があります。それを防ぐには、リハビリテーションを行うことが必要です。また、転倒しやすくなるので、装具や杖、歩行器、車いすなど適切な補助具の使用が勧められます。リハビリテーション科に相談しましょう。
筋肉が痛い、呼吸が苦しい、手や足の先のほうにも力が入らない、手足がしびれるなどの症状が出たときは、他の疾患が原因の場合もあるので、必ず再受診してください。
ステロイド薬の治療により、骨粗しょう症が引き起こされることがあります。そのため転倒すると骨折しやすくなります。少しの段差や足場の悪いところは慎重に移動してください。
ステロイド薬の急な減量や中止は危険を伴います。薬の量の調節は自己判断で行わず、必ず医師の指示に従ってください。
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