正常圧水頭症は、脳脊髄液の流れや吸収がうまくいかなくなることで症状が出る病気です。

比較的緩徐に進行するため、年齢変化として見落とされることがありますので、MRI検査などで疑ってみることが大事です。

髄液排除試験の効果は、検査直後から現れ、数時間～1週間程度持続することが知られています。患者さんが症状の軽減を実感したり、家族がその様子を観察することで、外科治療に積極的に取り組む気持ちになることが多くあります。

歩行障害や意欲の低下、失禁などの症状が現れます。

歩行障害や転びやすさで発症する病気、認知症状を出す病気を鑑別していくなかで、外科治療にて改善が期待できる病気として知られています。

外科治療は基本的に全身麻酔下で行われます。そのため、重大な内臓の病気の治療中や、抗血小板剤や抗凝固剤の服用中など、全身の容態も治療選択の際の重要な要素になります。